女優、コスプレイヤー・藤崎ルキノ「モテるよりもモテない人のほうがいい。そういう女子もいるということを伝えてほしい」
女優で、コスプレイヤーの藤崎ルキノさん。映画や舞台で活躍しています。
一時期は、秋葉原のメイドカフェで働きながら、「完全メイド宣言」というアイドルユニットとして活動していたこともあると言います。
コスプレ写真集も出しており、最近では、「るきの日本昔ばなし」という作品を出しました。
目次
男性よりも、女性のほうが物怖じしない?
ーーニコニコ生放送で、生主をしていますよね?
そうですね。
様々なポージングをしたり、生着替えをしたりの放送を定期的にやっていたんですが、最近はたまにやってるって感じですね。
というのも、エロを求める声が多すぎて、露出しないとだめ!みたいな空気になってきたのがちょっと不本意で。
ただ、ニコ生をしたことで、ファン層は広がったと思いますよ。
リスナーさんが押してくれたおかげで、「ニコジョッキー」で冠番組をすることになったんです。
11月12日に第一回目の放送をしました。
ーー仕事が幅広いですよね。最近はどんなお仕事をしていますか?
デザインフェスタへの参加が楽しかったです。
私が着ている衣装を観客が切って、そのかけらを持って帰るという「カット・ピース」というものでした。
ーー切る範囲は決められないと、半分切って、半分持ち帰るのもありなんですかね?裸も見えっちゃったり?
みんな日本人らしく、少しだけ切っていきましたよ。
下に水着を着ていたんで、裸にはならなかったですが(笑)。
脇だけ、おっぱい部分だけを切って持ち帰る人もいましたよね。
脇は「一番汗がしみこんでいそう」ってことだったみたいです。
男性よりも、女性のほうが物怖じしていませんでしたね。
ーー女性のファンも?
最近は女性ファンも増えてきましたね。
女性が見てもエロすぎず、かわいかったり、少しアート寄りだったりするものを撮り始めたからかもしれません。
変えてみようと思うことが大きい。内面がひっぱられることが大事
ーーところで、「非モテから無難な男に」というこのサイトのコンセプトはどう思いますか?
どんな服を買っていいかわからない人には、いいと思います!
見た目ってけっこう大事ですし。変えてみようと思うことが大きいですね。
そこに気をつかおうと思ったことが第一歩です。内面がひっぱられることが大事。実はそこが大きいと思う。
見た目を変えたことで、内面も変わるっていうこと、あると思うんです。性格も明るくなるとか。
ゆくゆくは、自分の色を出して行くのがいいんじゃないかな。
でも、私個人は、男性のファッションはあまり気にしないんですが(笑)
ーー気になる相手のファッションはないんですか?
こだわりはないですね。ファッションサイトのインタビューなのに、もうしわけないです(笑)。
ただ、清潔感は大事ですよ。洗濯はしてほしいですね(笑)。
男の子は清潔感があればいいと女の子は思っていますよ。
ーールキノさんのファッションはどこか気をつけていますか?
けっこう着るジャンルもバラバラですね。
どこかにワンポイントで色を入れることはしています。
ピンクや赤系統が好きですね。
ボディラインは気にせず、着たい服を着ている。
男子にモテる系の服、っていう事で言えば、109に行ってコーディネートしてもらうってのはありだと思います。
大きめのセーターを着て、中にキャミソールを着て肩を出すとか。ポイント露出をします。
でも、出しすぎると逆に男の子は引いちゃうかも。
それと、女の子っぽい服装を心がける、ってことはしますね。
イケメンが苦手。「カッコいい」は重要ではない
ーー男性の場合、「モテる」ってどういうことなんでしょうかね。
男性でモテるのは、たぶん、単純に女の子が好きな人じゃないですか。
その中にも、自己肯定のためにモテたいとか、モテにも色々あると思いますが。
「この人、わかってくれてる」とか、自分に興味を持っていると思わせることができると、女の子はその人を意識しますから。
カッコいい人でも、閉じているオーラがあればモテないです。
あと、女性を褒める事が出来る男子はモテると思う!
「女性と会ったら、一つはほめる」を習慣にするといいかもしれません。
ーーどんな人がタイプなんですか?
私は、イケメンが苦手なんです。あまり「カッコいい」は重要ではないです。
これまでお付き合いした人もイケメン系じゃないし。
見た目はバラバラ、身長も体型も統一感はなかったですね。
ーー彼女がほしいとなったらどうすればいいですかね?
家にいても出会いはないからなあ(笑)。
当たり前だけど、とにかく外に出て、人が集まる、女子のいるところに出かけるのが大事だと思います。
ーー最近はネットで出会って、実際にあわないのに恋人になっている人もいますよ。
ネットで?私はそういうことを考えたことがない。そのほうが早いのかな?
(ビデオチャットでバーチャルなエッチをした、という話を聞き)それは、童貞を捨てたことにならないでしょう!(笑)
それって一人エッチの延長で、自分の中で完結してしまうようなものですよね。
狩り場を知る。このあたりの層にモテるというのを知る
ーー出会いはどこにありますか?
人が集まるところに行くのが大事、という話をさっきしたけど、クラブとかはハードル高いですよね。私も苦手ですし。
趣味が合う人が集う飲み会に行くのはどうでしょうか。
その集いはネットで見つければいいんです。友だちの企画した飲み会に行くとかもいいですね。
あとは、狩り場を知る。このあたりの層にモテるというのを知るんです。
たとえば、超素朴な見た目の男の子が、ばりばりのギャルのところに行っても多分ダメでしょ?
私がエクザイルみたいな男子のところに行っても無理。
でも、私は、ヴィレッジバンガードにいるようなサブカルっぽい男子や、ちょっと大人しそうなタイプに受けるんです。
ーー知った場合はどうしますか?
付き合いたい場合は、その層がいそうなところに行くしかないと思う。街コンでもいいと思うし。
例えばゴールデン街で飲んでみるとかもいいんじゃないですかね?
一人で飲んでる者同士が気軽に喋れる雰囲気があったりするし。
自分に興味を持って近づいてきてくれる人を「絶対好みじゃない!」と最初から「無し」にしないことです。
一人でもいいので、肯定してくれる異性を見つけられると絶対に自信につながる。
そしてそのうち、その相手の事をいいなって思うこともある。
私も「最初から好み」という人はこれまでいなかったですね。話しているうちに「いいな」と思った。
合コンは品定めされるので、傷付くという場合もあるでしょう。
そんな時は、例えばアニメが好きなら、「まど☆マギ」を見た、という人が集まる集いに行くとか。
自分の関心がある場所に行くと、会話も弾むし、自然に盛り上がると思います。
一人で行くのが勇気がいるのなら、友だち二人でいけばいい。
ーー受ける層と好きな層が違ったら?
違いますか?私は一致する。だいだい合うと思っていました(笑)。
自分らしさを出していればいい。とにかく自分を知るって一番大事だと思う。
でも、自分を知るのにどうしていいかわからない人が多いのかな?
本当に自分を出していれば、ちゃんと自分に合うタイプの人って引きつけられると思います。
私は童貞が大好き。モテるよりもモテない人のほうがいい
ーー童貞を脱するにはどうすればいいですか?
どうして童貞を捨てたいのか?自分の気持ちを分析することが必要ですね。
彼女がほしいのか?遊びたいのか?その影に隠れている気持ちが大切です。
女の子にもてあそばれるって感じで童貞を捨ててしまうと、男性が傷付くこともある。
なんで脱童貞したいのか?ちゃんと見極めるのが大事です。
ーーデートはできるのに、一歩踏み出せない場合は?
みんな、一人暮らしじゃないのかな?一人暮らしなら部屋でデートすればいいですよね。
外でデートしていてホテルに誘うっていうのはハードルが高いと思うので。
どちらかの家でまったりデートをしているところの延長で…みたいな。
みんな傷付きたくないんですよね。一歩踏み出して断られるのが怖いとか。
自意識が強いのかな。でも捨てたいんですよね(笑)?
年齢はいくつでも遅くないと思う。ちなみに私は童貞が大好きです。
モテるよりもモテない人のほうがいい。むしろモテるタイプのイケメンさんとか苦手です!
そういう女子もいるということを伝えてほしい。
モテない人のほうがかわいい。何か欠けている部分があるほうが母性をくすぐられます。
ーー童貞のどこが好きですか?
まだ手つかずなところが好き。女の子に慣れてないとこがすごくいいなって思います。
「ルキノの筆下ろし部屋」とか作りたいと思ったことも(笑)!
でも、実際に作ったら、童貞じゃない人も来ちゃうか(笑)。
ーー読者にメッセージをお願いします。
女の子みんなが「モテる男の子を好き」というわけじゃない。
私は、世間一般でみたら冴えないタイプの男子が好みなんです。
そういう女子と出会えるといいですよね。
もっと本当の自分を知り、出してほしいです。
モテ本を読んでモテたとしても、もとの自分で生きているわけではないので、後にズレが出てくるんですよね。
何が好きなのか?何をやっていると幸せなのか?自分を掘り下げて、自分らしい魅力を出していって欲しいなあって思います。
あ、それからこのサイトに来ている人と直接話してみたいですね。
ぜひ座談会、やりたいと思います!
編集後記
目力がある藤崎ルキノさんですが、以前、所属していた事務所が私と同じだったこともあり、個人的にも縁がありました。
そのため、私のネット放送番組にも出ていただきました。実に好奇心旺盛な人です。
好きなタイプは「モテる人よりもモテない人がいい」という、私とはまったく逆のようです。
コスプレ写真集も見ましたが、エロいとは思いながらも、どこかカワイイ感じに出来上がっています。
ルキノさんの魅力は見た目からは想像できない、会話の内容です。
その一端がこのインタビューでわかると思います。
編集:渋井哲也
※編集部注:この記事は、2013年にインタビューされたものです。
・オフィシャルブログ http://luchinon.tumblr.com
・Twitter https://twitter.com/noyumi