フリーライター・赤木智弘「いろいろ活動している人は魅力的に見えるんです」

赤木さんといえば、「希望は戦争」という言葉が浮かびます。
戦争があれば、社会の階層が流動化する可能性があり、そこに希望があると提言したのを覚えています。

しかし、世の中は現実には、階層は流動化する要素がありません。
大学に行けば逆転できた時代ではありません。
赤木さんは恋愛や結婚について、デビュー作『若者を見殺しにする国』(双風舎、朝日新聞出版で文庫化)でも書いています。

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最近はどのように思っているのでしょうか。

付き合いたい女性の人が背負っているものを経験してみたい


ーー 赤木さんは服をどこで買っているのですか?

大きめの人用のサカゼンです。サイズの問題なんですよ、僕の場合は。
2Lでは少し小さめなんですよ。そうすると太って見ている。
イトーヨーカドーも最近多いですね。大きめのものが多い。

ーー このサイトをどう思いますか?

いいんじゃないですか?非モテをいきなりモテにするのは無理。
背伸びしないのはいい。何万円もするものを買っても仕方がない。
ファッションを外から見られなかった人たちには重要。僕もわからない。

ーー モテについての考えを聞かせてください。

「週刊SPA!」で婚活の話を書くことがあります。
女性にモテるためには、それなりに普通に見られないといけません。
異性としてみられるのが大切なんです。

他人から見たときに、女性に対して思うのもそうだが、相手の生きている周囲のことを見たいと思うこと。
周囲との関わりとか、その人と一緒に追体験したいと思うこと。
その人の環境と周辺が魅力的であることですね。

それが付き合いたい女性ならば、その人が背負っているものを経験してみたいし、一つになりたいと思うこと。
だから、いろいろ活動している人は魅力的に見えるんです。
トップに立てばモテる。その人を含む背景への評価だと思う。

一度はしてみたい結婚。しかし、経済的に不安定...

ーー 結婚したいのですか?

一度はしてみたいですね。
特に結婚がゴールではないので、ある意味、経験としてのほうが大きいかな。
今後、一生となると重荷すぎる。それは経済的なものが大きい。

結婚というと、核家族を頭に思い浮かべます。その姿がちらつきます。
自分自身が思い描いているものも、社会的に求められているものもそうです。

ーー 社会的に求められる結婚ならしなくてもいい?

ベースとしては、結婚して、子どもを産む。それをどうしても切り離せない。
でも、自分自身の経済的な理由で作れない。それは自分の選択肢ではない。

一般論として子どもをつくるというのは根底にあるので、自分が結婚するときにも逃れられない。
もちろん、無視することもできるが、それはきついです。
お金がないから子どもがいらないというのは無理なんです。

そもそも自分が本当に結婚を求めているのか?というとそうでもない。
しかし、社会的要請はある。誰が得するのか?
今の自分は得しない。一人でいるのが楽です。でも、それを受け入れているわけではない。

ーー 自分が経済的に不安定なら、相手の年収はどのくらいを求めるの?

年収が同じくらいでも、子どもを作らないのならいい。
それにお互いの親の経済的状況によるでしょう。
家があったり。土地と家があると大きいですよね。家賃分を毎月支払うのは大きいでしょ。

ーー そうすると相手は高収入?

自分が安定してないからね。

服を気遣ったり、痩せようとしてみたり。部屋を掃除をしてみたり。

ーー 高収入の女性との出会いは?

高収入の女性とは出会えないです。そもそも女性との出会いが少ない。
自分が主に執筆しているのは貧困問題です。
この問題に興味を持っている女性は、経済的には同じような人です。
「正社員は敵だ」と言っているので、正社員の女性が寄って来るわけないじゃないですか。

ーー 婚活は何をしている?

街コンに参加したり、アドバイザーのアドバイスを受ける。身の回りからやっていく。
それこそ見た目。服を気遣ったり、痩せようとしてみたり。部屋を掃除をしてみたり。
部屋が汚れていると家に呼べないじゃないですか。呼べるときに呼べないと困る。
できるのがそれしかない。まだ呼べていないですが(笑)。

ーー 正社員になってみれば?

なれるのかな?そこはできるとは思っていない。
職歴がボロボロですし、ずっとバイトだし。
自分が女だったらわざわざ結婚したい相手ではない。それが自己評価ですね。

ーー 自己評価がどうして低いのか?

外からみて「こうだろう」という判断と、過去の経験です。
女性から高い評価を受けたことがないですから。
非モテをこじらせているんです。それは生活の中で培ってきた。
「そんなことないよ」と言われても、俺の経験を馬鹿にしているのかと思ってしまう。

僕たちがいる、ゲームやアニメのコミュニティは、そもそも女性が少ない

ーー モテるためにはどうすればいい?

なんでもいいからやってみる。その人の趣味でもなんでもいい。一度、つきつめてやってみる。
それがきっかけになる。モテない人でも趣味がないわけじゃない。恋愛とかでなくても、広めてみる。
モテない人は周囲にひがみがある。僕も含めて。
ニコ生とかしていて、女の子を食ったとなれば、羨ましいですよ。

ーー 自分では何をしている?

努力はしています。ライターとしてしがみついているのは努力の一つです。
Twitterもその手段です。匿名ならもっと気軽に表出できると思うので、それを見た女性が…というのもひょっとしたらあるのかもしれない。

ただ、リスクも高い。女性だけが見てくれるわけじゃないなら、男から馬鹿にされるかもしれない。
でも、負けてはいけない。非モテの原因は、誰にも見られないこと。
敵を作ってでも誰かに相手にされることが重要です。

ーー 脱童貞をするにはどうすればいい?

俺は、専門学校時代の同級生が脱童貞の相手だった。
ネットはようやく普及してきたころなので、ネットと出会い、脱童貞は関係なかった。

脱童貞について、仮に25歳くらいを想定すると、学校が終わった後ですよね。
仕事上の相手になると難しい。サークルだと、その性格によりますよね。

たとえば、僕たちがいる、ゲームやアニメのコミュニティは、そもそも女性が少ない。
恋愛の免疫がないので、女性問題がからむと、コミュニティが崩壊するかもしれない。
そのコミュニティがつぶれてもいいのなら、その中で恋愛をしてもいい。

しかし、そこでの集まりを大切にしたいのなら、コミュニティ内で恋愛をしないほうがいい。
コミュニティが大切なら他のところでするしかない。
かといって、恋愛目的のようなサークルには入りにくい。

僕自身がなかなか出会えていないので、方法論を示すことができないですね。
でも30歳を超えても童貞だと本人が焦る。
20代であればまだ冗談で済ませることができるけど。

ーー このインタビューでは、童貞が好きという女性がけっこういますが、どう思いますか?

本気にしないです。あんまり関係ないんじゃないかな。
僕は、処女が好きなわけではないので、その理由がわからない。
だから、女性が童貞を好きな理由がわからないです。

ただ、童貞が好きと、童貞とエッチしたいの間に溝があるんじゃないかなって思います。
頭をさげて「お願いします」となればいいのかな?
それとも、エッチをしないで、優しさだけ求められて終わってしまうのかもしれない。
ただ、ちょっとでもチャンスがあればそこを進むしかないですよね。

付き合わなくてもいいから、やるタイミングがあればいいんじゃないか。
付き合うことに固執してしまっているのではないか。
セックスと恋愛をオールインワンで考えずに、切り離して考えればいいと思う。

将来まで託してしまうと恋愛がうまくいかないはずです。
セフレから始められるのならそれでいいんじゃないか。そう思わないと、チャンスに気がつけない。

茶飲み女友達をゆるく募集しています。

ーー 一歩を踏み込むには?

後先考えないこと。酒の勢いで…というのが一番の答え。
童貞を捨てようが、捨てまいが多分、非モテのまま。

ただ。童貞であることで、自信がないのなら、どういう形でもいいからやっておくべき。
童貞であっても、恋愛の重さはやってくる。付き合いの悩みがある。
恋愛とセックスなら、セックスの方が楽だと思います。

ーー 赤木さんはファッションのこだわりはありますか?

これまでは気にしていませんでした。最近、気をつけないといけないのはサイズです。
しっかりしたラインを見せたくないのなら、隠すものを買ったほうがいいですかね。
あとは、顔の色と服の色を合わせる。それを踏まえて買おうと思っている。
顔を明るく見せる色、僕の場合は、青っぽいほうが明るく見え、緑っぽいと沈んで見えるらしい。

ーー 女性のファッションのこだわりは?

自分のファッションを考えようと思っているので詳しくないです。
女性なら、かわいく見えればなんでもいいや。
何がいいというのはまだ見えていないですね。

ーー どういう女性が好き?

最終的には付き合ってみないとわからない。
外見がかわいいとか、立派そうな仕事をしているとしても、付き合ってしまえば、これから長く付き合えるかどうかになります。
現在、茶飲み女友達をゆるく募集しています(笑)

ーー読者にアドバイスを

本当に年齢を重ねると失敗が恐くなる。とにかく恐れないように気をつける。
脱童貞という意味では近道。一人の異性が理解してくれればいい。外に表出しないと出会えない。
ゼロよりは、0.0000001のほうがいいと思うことが重要だと思う。宝くじを買うようなつもりで。

そこまで気を楽にしないと、恋愛やセックスに押しつぶされかねない。なるべく軽く考えてほしい。
セックスしても、相手の将来に責任を取らなきゃいけないわけではない。
子どもができないように、避妊はしましょう。

編集後記

赤木さんとは出身県が同じですが、私が県北部で、赤木さんは県南部です。
ですので、同じ県でも見て育った風景はまったく違うと思います。
東京に来るのだって、私はJRしかありませんが、赤木さんの住んでいたエリアでは東武線で来れます。
東京の玄関口も、私にとっては上野駅ですが、赤木さんにとっては浅草駅でしょうか。
東京のイメージが違うかもしれません。

年齢的には赤木君が小学校1年生のとき、私が6年生。
見て来た時代も同じようでありながら、やや違います。
そんな赤木さんの恋愛観をなんとなくは聞いていたのですが、ちゃんと整理して聞いたのは初めてでした。
非正規労働者が多くなっている今ですが、その厳しい現状から考える恋愛や結婚を語っていただきました。

編集:渋井哲也

※編集部注:この記事は、2014年にインタビューされたものです。

赤木智弘さんプロフィール

・公式サイト  http://t-job.vis.ne.jp
・ブログ  http://blog.livedoor.jp/shimanekoblog/
・ニュースサイト  http://blogos.com/blogger/tomohiro_akagi/article/
・Twitterアカウント  https://twitter.com/T_akagi