初心者でも女性から100点を貰えるデートのトリセツ
こんにちは、トイアンナです。私は悪趣味のひとつとして、チャラ男からナンパのテクニックを教わっています。彼らは基本的に数打ちゃ当たる戦法で女性を落としますから、口説いている数なら千、万を超えます。ところが息を吸うように「髪がきれいだね」「それだけ美人だとむしろ大変じゃない?」と口説き文句を投げられる彼らですが、意外なことに本命の女性相手だと緊張するらしいのです。
緊張するとデートの成功確率は下がります。「自分の意識」に集中しすぎて、相手とのコミュニケーションがおろそかになってしまうからです。「嫌われたらどうしよう」「何を話そう」とパニックに陥ってしまっている間は、相手の会話や声のトーン、細かなしぐさが視界に入りません。ですから遊び人の男性は本命相手でも緊張しないよう、自分をリラックスさせるトリセツを用意しています。今回はヒアリングから判明したその「トリセツ」をご紹介します。
何度も行った店をデートコースにする
誰でもそうですが「ホーム」と「アウェイ」なら、見知らぬ場所の方が緊張します。女性とのデートコースは、男性同士で行く店と違ってアウェイなことも多いでしょう。デートの最大の敵である緊張を取っ払うためにも、まずは鉄板デートコースを妄想してお店をピックアップし、何度も通いましょう。
初心者男性によくある失敗は「Twitterの遊んでそうな男性アカウントがデートコースで使っている店をそのままなぞる」ことです。遊び人の男性はその鉄板デートコースが「ホーム」と呼べるほど慣れたルートなので使いこなせますが、行ったこともない店へデートで挑めばガチガチに緊張します。おひとり様で入店するにも緊張する店は、デートに不向きです。誰かのお店を参考にするにせよ、実戦で使うのは通ってからにしましょう。
デートの誘いはランチかカフェタイムに
デートコースが完成してから初めて女性を誘います。誘い文句は「最近気に入ったお店ができたんだけど、1人だといろいろ頼めなくて。よければ一緒に来てくれない?」が一番楽です。できればランチかカフェタイムに誘いましょう。いきなりの夜デートは警戒心を誘います。
女性はかすかな下心を見せられても嫌がりませんが、危険には敏感な生き物です。この違いを履き違えて「夜遅くに誘う」「無理に飲ませる」「いきなり告白する」など危機感を与える行動を取れば、強い拒絶が待っています。
小さいマナーを押さえる
ここからは具体的に「自分は怖くない人間です。そして好意を持っています」と上手に下心を見せる行動をお伝えします。
・相手をソファー席や上座に座らせる
・歩きながら飲み物を買う時は一緒に飲むか聴く
・自分が相手より車道側を歩く
・飲み物が空になったら次に何か欲しいか聞く
・食べ物を取り分ける
・相手と食べるタイミングや飲むタイミングをシンクロさせる
これらはデートに限らず接待などで広く採用されている技術です。初デートと接待には「相手を気持ちよくさせる」という共通の目的があります。私は女性に限らず、自分がご飯に誘った相手へはこういった行動を取ります。そうすることで「相手のことを考えていますよ」というシグナルを出せるからです。仕事でも役に立つと考え、何も考えずに動けるよう何度も友達相手に練習してみてください。
自己開示で話題を始める
話題の広げ方も、基本的には接待と同じです。会話をする技術は最初に話題を振る「アイスブレイク」と、盛り上がり始めてから広げる2つに分かれます。
まずアイスブレイクですが、面白い雑談はあきらめましょう。爆笑するようなトークは、上級者の技です。まずは「自分の好きなことや近況を5分だけ話す」よう心がけてください。デート初心者にとって自分の話は一番リラックスして振れる話題で気分が乗りやすいからです。何度も繰り返しますが、緊張は敵です。
デートマニュアルではよく「相手の話を聞け」と言われますが、いきなり質問攻めにすると「私ばかり話してる……」と罪悪感を抱かせます。そこであえて最初の5分だけは自分の話をすることで相手も気兼ねなく話せます。5分ほどたったら「……というわけなんだけど、〇〇さんはどんなのが好きですか?」と相手の話を聞くモードに入りましょう。
あくまで自分の話は相手の話題を誘う呼び水。延々話し続けたり、相手が不快に思うような自慢話やトラウマ話を振ったりするのは避けます。
接待でものっけから「俺、この前ビジネス誌に特集されちゃってさぁ」「実は母親にネグレクトされて育ったんです」なんて話題は振らないはず。マイブームや趣味、笑える仕事の失敗談など当たり障りない話題を選びましょう。
話題を広げる「3つのA」
相手が話始めたら、今度は話題を広げます。具体的には下記3つのAをおすすめします。
【会話を広げる3つのA】
女性の会話例「なんか最近仕事が帰り遅くって。佐藤さんって人が会計処理してくれないと私が決算できないのね。それが遅くって、夜10時まで待たされたりするんだよね」
Agree(アグリー)・・・同調する
例:それはありえないわ!俺でもそれされたら怒るわ!
Adjust(アジャスト)・・・自分の言い方に直す
例:そっか、職場の佐藤さんの仕事が遅くて、最近早く帰れないんだね。
Ask(アスク)・・・より深く理解するため質問する
例:佐藤さんって最近異動してきたとか?
このようにAgree, Adjust, Ask、日本語なら「同調、言い換え、質問」を繰り返すだけで延々話題を続けられます。ただしこういった話題で解決策を提案してはいけません。取引先や上司が飲み会で言っている愚痴と一緒で、解決策は求められていないからです。ここでも「初回のデートは接待と同じ」と割り切りましょう。接待はプレゼンではありませんから、ソリューションはいりません。
ここまで、初心者がデートで使えるトリセツをご案内いたしました。しつこいようですが、デートは仕事の接待です。初心者が話術を駆使しようとするより、リラックスできる場を選んで自分の話題でアイスブレイクしましょう。あなたのデートがうまく行きますよう、応援しています!