結婚しないと寿命が8年短くなる!「独身がいい」なら必死で健康管理しよう

こんにちは、トイアンナです。「結婚は女が得するだけ。男にはメリットがない」という言説が時折ブームになります。そこでまずは男性が「損する」と語る要素をリストアップしてみました。

・専業主婦になったら養わねばならない
・セックスさせてくれるとは限らないのに、遊びは制限される
・いざ離婚になったら子供の親権は取られる
・女性のルックスは年齢と共に劣化する

「こんなに大変なら、性欲は風俗で解消すればいいじゃん」と言いたくなる男性の気持ちがぎゅっと詰まっています。そしてそこへ「結婚ってのは愛の営みでね……」なんて夢見がちな反論をしたことはありません。結婚はただの制度ですし、愛だけなら事実婚でいい。

その一方で、論拠になっているデータはちょっと古いかもしれません。

 

結婚した方が生活は楽になる?

たとえば「女はみんな専業主婦になる」という前提のデメリットが挙げられていますが、専業主婦はこの数十年でかなり減少。いまや共働き世帯数が1.5倍もあります。

共働き前提で結婚すれば、あまり人数が増えても膨らまないインフラ代ぶん浮いてお得です。パートナーが勤める会社に家賃補助や社宅があれば十万円単位で生活費が浮きますから、暮らしも楽になります。家賃補助など会社の支援は特に「既婚者限定」が多く、事実婚では認定されにくくなります。

ですからもしあなたが異性愛者なら結婚したほうが生活も楽になるかもしれません。「俺の会社は福利厚生とかないから」と思うなら一流企業に勤めるバリキャリ女子を狙いましょう。彼女が勤める会社の福利厚生が、あなたを救うかもしれません。

 

何より男性は結婚したほうが身のため

ここまで経済面のややありきたりな話をしてきましたが、それ以上に男性は結婚しておくメリットがあります。寿命です。

独身男性は既婚男性に比べて寿命が8~17年短くなるというデータがあります。独身は睡眠や栄養の管理を自分でせねばならず、パートナーがいる人より不健康になりやすいのです。

もともと、低年収の独身男性ほど未婚率が高い事実があります。そこで低年収だと良質な医療へアクセスしづらいため、寿命が短くなるという別事情もありました。しかし最近では市販薬を含め医療レベルが向上したことからそういった原因での寿命格差は縮んでいるようです。

私は何も「生きるために結婚しろ」とまでは言いません。ただ、常に見守ってくれる人がいない分だけ、独身かつ長生きするにはそれなりのケアが必要になるだけです。適度な運動、塩分やカロリーを控えた食事、同じ時間の寝起き、アルコールやたばこはほどほどに……なんだか病院のポスターを音読しているようですが、自力で努力しないと独身は危ないんです

「飲み歩くなって嫁がうるさくてさぁ……」「子どもの学費がかかるから昼は弁当だわ」とぼやく同僚へ既婚者は大変だなあ、と同情している場合ではありません。独身として楽しく生きるなら、自分で飲みすぎないように注意して、昼はヘルシーな弁当を作りましょう。

 

独身のコストを払うくらいなら結婚したほうが「楽」ではある

寿命より重要度は低いものの、既婚者は「社会で自分をどう見せるか」を互いに教えられるメリットもあります。たとえばファッション。「その服、30代になったらもう厳しいんじゃない」と教えてくれる人がそばにいるのと比べて、自分で鏡を見て「俺もおっさんになったなあ……この服はそろそろ捨てるか」と客観的目線を維持するのとどちらがオシャレでいやすいか。

私なんかは自分のファッションセンスに自信がないので、誰かからフィードバックをもらえないとすぐに痛い服を買ってしまいます。誰からも外見へ率直な意見をもらえない状態で年齢に合った私服をそろえるのは、意外と難易度が高いもの。ファッション以外でも結婚式のマナー、親戚づきあい、親の介護など人生を歩むうえで「2人で調べて試行錯誤できる」人生は意外と楽チンなのです。

私が尊敬する独身男性たちはそこをよく理解していて、ファッションもマネキン買いで失敗を防ぐか、ファッションコーディネーターに選んでもらうなど徹底しています。そうしなくてはすぐ「ダサいおじさん」になってしまう……。独身貴族は、貴族なりに時間もお金も投資しているのです。

ここまで列挙したとおり、独身を謳歌する人生へはなかなかのコストがかかります。とはいえ独身最大の「楽さ」を無視するわけではありません。これらのデメリットと引き換えに、独身は誰にも意見されない自由という最高の楽チンさを手に入れています。結婚がいい、独身最高……どちらの意見がブームになっても、どうか最後は「あなたにとって」楽で健康的な人生を選び取ってください。