☆性戯の味方☆メイクラブアドバイザー・水嶋かおりん「性は与えて、与えられて。そう思って挑んだほうが豊かです」

風俗嬢で、風俗嬢講師もしている水嶋かおりんさんは「☆性戯の味方☆メイクラブアドバイザー」という肩書きを持っています。
10代のころからヘルス、ソープ、イメクラ、SM、M性感を経験しています。
風俗嬢同士が悩みを解決できるような交流の場を開いたりしています。

「私は風俗嬢講師」(ぶんか社)の著者でもあります。
数多くの風俗のお客さんと接してきた水嶋さんに話を聞きました。

「感謝、気遣い、関心」が、モテの3Kです。


–「メンズファッションプラス」サイトについてどう思いますか?

すごいよいと思います。新しい服は清潔です。
意識して丁寧に洗濯するのも大切ですよね。買う理由がしっかりしていることも大事なことです。

このサイトでは、サイズが合わない服を買うのではなく、自分のサイズに合う服を買えます。
女の子もマネキン買いをしますよ。ファッションセンスがないのなら、マネキン買いが妥当です。
仲良い女の子に、見劣りしない相手になりたいとなれば、その子にコーディーネートをしてもらうこともいいかもしれません。

–「モテ」とは何ですか?

「感謝、気遣い、関心」が、モテの3Kです。
メールや電話をもらったら、「ありがとう」と言いましょう。
ただ、「ありがとう」が言えない人が多いのです。一日100万回の「ありがとう」。

気遣い。歩く時に、女の子の歩幅に合わせたり、何を見ているのかと目線を追うのも大切です。
荷物を持つのもいいですね。
そんなとき、「疲れている?」と声をかけてみてはどうでしょうか。

ネイルや髪型についてほめてあげましょう。
ネイルをしていない場合は何か理由があるかもしれません。
相手の関心、興味を持って行くことも必要です。
「最近、何の本を読んだ?」って聞くのもいいでしょう。

されて嫌なことに関心を持つことも大事にしたいです。「どう思う?」って聞いてみましょう。
逆に、「要するに〜」「つまり〜」という言葉はやめたほうがいいですね。
それは、心を開いていない証拠です。そうではなく、言ったことを繰り返すことです。

例えば「自信ないんだ」と言っていたら、「自信ないんだ?」と尋ねるように。
オウムのように、聞き返しの確認が大切なことです。
キミのことが知りたいというメッセージがあればいいのです。
そして最後は「聞いてくれてありがとう」「一緒にいてくれてありがとう」。
女の子は言葉が好きなんです。

付き合った男性のコーディネートをするのが好き

–男性の気にするファッションはどんなものですか?

ファッションそのものではなく、洗濯の仕方ですね。
脱水が終わったら2時間以内に干すとか。
寝る前に洗濯するときはそのままにして朝に干すのではなく、洗濯物を干すことまでやって寝るようにしましょう。

–男性のファッションで好きなのは?

小奇麗なものが好きです。色は白とか、明る目の服装が好きです。
付き合った男性のコーディネートをするのが好きなんです。
どこに連れて行っても無難な格好にしたいです。着せ替え人形をするのが好きなんですよ。

–学生時代はどんなファンッションでした?

高校生のころはバラバラでした。アムロちゃん(安室奈美恵)の格好かな…。
昼間はシノラー(篠原ともえ)のような格好をしていました。雑誌は「CUTiE(キューティー)」を買いました。

私、夜の仕事は15歳からしていました。高校に行きながら、働き始めたんです。
スーツを着ていました。夜の仕事をするときは大人の格好でした。
住んでいたのは山梨県。洋服は「しまむら」で買っていました。
それと、母親の古着や、アムロちゃんと同世代になる姉(6つ上)のお下がりを着ていました。

40歳以上が好き。オジさんウォッチングしています

–どんな人がタイプ?

年齢は40歳以上が好きです。
伊勢丹のメンズ館に行って、オジさんウォッチングしています(笑)。

基本的には、能力がある人が好きです。英語ができたり、税に詳しかったり、歴史が詳しいとか。
私も向上心があるのので、刺激されたいです。そういう人の脳みそを欲しくなります。
話をしてて、相手の興味関心がある話をメモることがあります。
特に初対面はメモります。その人のことを知りたいと思っていることを行動に表すんですよね。

–本当にメモっていますね。関心持ちすぎると勘違いされませんか?

勘違いさせてナンボなんで(笑)。
でも、その人との距離が近づくと、ひどいメールを送ったります。
「あなたはどうしたいの?」って。そうやって相手がどのくらい思っているのかを計ったりします。

でも、だいたいダメですね。
近寄ると、自分の趣味に走ってしまう。なるべく喧嘩するんです。
感情のぶつけあいをしないとその人の本音に入り込めないんです。
その人と一緒に人生を添い遂げるよりは、付き合うことで人生で大事なもの得てほしいです。

私のようなひどい女と付き合ったことで、次に付き合った子が普通でも気をつけると思うんです。
相手にとっては余計なお世話だと思うことも言ってしまうんです。
「そんなことを言われたことない」とよく言われます。
その人にとって一番大事なのはそれを言ってくれる人です。正義の味方です。

人を幸せにする方法は己を知ることです。
そのためには、恋愛は一番使いやすいコンテンツなんです。
私と付き合うと不幸になる。別れると幸せになります。

受け身になっているとチャンスが減りますよ

–好きになるタイプと付き合うのは?

違います。好きな人の場合、その人と会えればいいです。
その人の子どもはほしいのですが望みません。

だって、40歳くらいが好きなので、家庭がある確率が高いです。
20代でも成長しそうならいいですよ。才能に向き合っていればいいですね。
若い人はいっぱい傷付いてください。20代のうちにぼろぼろになってください(笑)。

そうすると30代がよくなります。逃げ回っていると薄っぺらくなりますよ。
はじめてのうちは苦しんでください。それで30代を迎えた方が人の役に立つかもしれない。
人間力がものをいいます。仕事をしていても、独立したり、失業したりします。
しかし、人間性が認められれば誘われます。

–人間性を高めるには?

ナンパです。ただナンパは素振りです。
本番は合コンです。合コンに呼ばれないのなら、自分が合コンを主催すればいいんです。
人口が減っているので、受け身になっているとチャンスが減りますよ。
選ぶためには出会わないといけないんです

–性的な対象になる相手と付き合う相手は違う?

好きな人はがっつり性の対象ですね。
付き合うのは、性的に微妙でも他ででカバーできればいいです。
能力でカバーできればいいんです。あとは努力させます。

例えば、誕生日のプレゼントでケーキを作らせたり、本を作らせたり。映画をつくらせるんです。
その人がしたことがないことをさせるのが好きです。
料理をしない人にケーキをつくらせるんです。
困難なことをわざと与えます。困難を乗り越えて愛情表現をすることですね。

男女関係は恋愛じゃないと思っているんです。
生まれてから死ぬまでにときどき寄る茶屋みたいな関係でしょうか。
人間の付き合いを切る(なくす)のは好きじゃないです。
恋愛関係で切れるのなら浅い関係だと思うんです。せっかく出会ったのなら死に目に会いたい。

ソープへ行って、お姉さんに丁寧に教えてもらおう!


–童貞をどう思いますか?

ウジャウジャいますよ。30代の童貞は3分1です。
私の周囲にも処女が多いです。お願いすれば、男性に相手をしてもらえる女性はたくさんいます。
しかし、男性はなかなか、そういう女性がいない。

本当に童貞を失いたければ、ソープへ行って、一人前に育ててもらうほうが早い。
細かく具体的に教えてもらうことです。
でも、一回行くだけじゃ無理です。5~6回行かないとダメなんです。
お姉さんに丁寧に教えてもらうことが必要です。ほめてやらねば人は育ちません

–そんな丁寧な相手をしてくれる店ってあるんですか?

お店に電話するときに相談すればいいです。
相手のソープ嬢は、人に教えている経験を持っている人がいいですね。
介護士、看護師の経験があれば、やってくれると思いますよ。

理系の場合は、感情論がなかなか説明できないかもしれませんが、細かい気遣いは文系の人かなって思います。
ちゃんとした店は対応してくれますよ。馬鹿にされて当たり前なんですよ
女の子は嬉しいと思うよ。相手のことを親身になって考えてくれると思いますよ。

–童貞と関係したことは?

次付き合う女の子にために、徹底的にしごきます。
それが私の責任だと思うんです。一人の男を介して、次の女性を幸せにしないといけない。
性は与えて、与えられて。そう思って挑んだほうが豊かです。

お客さんには童貞がいましたよ。最初は疑似セックスでもいいんです。
性器に意識しすぎると、全体のことが見えなくなりますから。
洋服を来たままでもいいし。私はじゃれっこが好きなんです。
自分が攻めないと興奮しないんです。男が受け身にならざるを得ないですが。

頭が狂うくらいまで欲情してないと意味がない

–初めてのセックスだと探り合いますよね?

探り合うと言いますが、やり方がわからないのが普通です。
どこが感じるのか、をきちんと話し合わないといけません。快楽は定義付けされていません。
手を握っているだけでオーガズムに達したりしますし、ハグしているだけで興奮が高まることもある。
頭が狂うくらいまで欲情してないと意味がありません。

私の場合、デートのときから性的な感じです。
エスカーレーターでもイチャイチャ。やりたいときにやります。
性的な感性が女性のほうが上になってないとダメなんです。
歩み寄りと譲り合いができないとダメなんです

–そんな女性と出会うために?

サブカルが好きとか、同人誌を読んでいる子だと積極的な女の子はいます。
そういう子は知的好奇心がある。
ニッチな、マニアックなところを突き詰めたり、面白いと感じるのは、性的な探究心に通じます。
好きな体位に関して積極的に探したりします。

コミケなんか出会いの巣窟じゃないのかな?
好きなものを出すことで反応する人を見つけやすいですから。
女の子に対しても、好きなものに素直に反応する。
下心ではなく、どうやったら奇麗にみえるかということを焦点に当てる。
近いと喧嘩するが、喧嘩できるほうがちょうどいい。恋に堕ちなさい。

私に限れば、お客さんのほうがいいです。
これまで付き合った男性もお客さんばかりです。
私の場合、仕事が人生の9割を占めています。知り合ったお客さんにいろんなことを学んでいます。
プレイ後にマネージメントの話もします。

–サイトの読者にひと言をお願いします。

(自分のを)使えるだけ使いなさい。40過ぎたら使えなくなるよ(笑)。

編集後記

風俗嬢の社会的な活動はいろいろあります。
私もHIVやSTD感染の予防活動で風俗嬢と一緒に仕事をしたことがあります。
また、水嶋さんは援助交際を経験がありますが、援助交際をしていたと公言し、社会的な活動をしている人はほとんどいません。
援助交際をずっと取材をしてきた私にとっては興味深い人物なのです。

水嶋さんの話を聞くと、そのほとんどが風俗嬢としてお客さんから学んだものではないかと感じました。
お客さんに快楽を与える仕事ですが、快楽の社会的な循環をしているのではないかと思えました。
そんな話だからこそ、「ソープへ行って、お姉さんに丁寧に教えてもらう」ことには意味があるんだと感じさせてくれました。

勘違いさせてナンボという言葉に現実味がありました。
40歳以上が好きと言ったときには「俺もイケルの?」と思わせてくれました(そりゃ、勘違いだろ!?)。

編集:渋井哲也

※編集部注:この記事は、2013年にインタビューされたものです。

水嶋かおりんさんプロフィール

水嶋かおりんのTwitter
https://twitter.com/kaorinmizushima