地下アイドル・小柳朋恵「強気な私だけど、実は泣き虫。だから優しいひとが好きです。」

秋葉原P.A.R.M.Sを拠点に活動し、「ガスマスクをかぶるアイドル」としても話題の地下アイドルユニット「スチームガールズ」。
その主要メンバーとして活躍する小柳朋恵ちゃんは、その強気なまなざしが魅力。
その裏側に潜むパワーについて、夢やプライベートについてたっぷり語って頂きました。

度胸と根性が取り柄。でも、実は泣き虫です。


–今日の撮影はどうでしたか?男性との撮影もありましたね。

やっぱり少し戸惑いました。
どういう感じで動けばいいのかわからなくて(笑)。
でも、いつも男性ファンのみなさんに支えて頂いていますから、男性だからといって特に意識はしませんでした。
緊張もせず、だんだん慣れていきました。

–さすが!度胸ありますね。

私、根性と度胸しか取り柄が無いんです。
キモいってメンバーから言われるくらい、ドMです。鉄のハートなので!
たとえ批評されても、全然気にしません。逆にそういうの、喜んでエネルギーにしちゃうタイプ。

–でも「ヘタレ」ってご自身のことおっしゃっていますよね。

そうなんです。強気なんですけど人一倍、涙もろくて泣き虫です。
ある企画でバンジージャンプを跳ぶ仕事があったんですけど、怖くて怖くて、鼻水たらして泣きました。
結局気合いで跳びましたけど、本音を言うと、二度とやりたくありません(笑)。

震える猫に手を差し伸べる、心の優しい人が好き。

–可愛い!じゃあ今日の撮影の話に戻りますね。今日の男性モデルのコーディネートの中で、一番のお気に入りはどれですか?

黒いTシャツのコーディネートです。
カジュアルで、シンプルな服を着る男性が好きなんです。
あんまりゴテゴテしたのは好きじゃないかも。

–お洋服以外の男性の好みはありますか?

ブログにも書いているんですけど、道端で雨に打たれている猫を拾って帰るような、心の優しい人が好き。
あと、強いて言うなら年上がいいかな。私、元ヤンなので(笑)。

–リードしてくれる年上がいいのかしら。

そうです、強気だからSにみられがちなんですけど、ドMだから、実は引っ張っていって欲しい。

デートでは、手作りのお弁当を沢山食べてもらいたい。

–じゃあ、デートするなら、どんなところに連れていって欲しい?

あんまり外に出歩きたくなくって。
家で一緒にゆっくりしたいですね。今の季節って、暑いし(笑)

–じゃ、暑くない春とか秋になったら?

そうですね、お弁当作って、ピクニックに行きたい。
よく食べる人が好きなので、料理頑張ると思います。

–お料理、得意なんですか?

はい、お弁当なら卵焼きと、唐揚げと、ウインナーは絶対入れるかな。三角おにぎりも入れます!
得意料理はカレーライス。今は寮に住んでいるので料理は出来ないんですけど、得意です。

服に無関心な私だけど、可愛いスタイルにも挑戦したい。

–デートにはどんなお洋服を着ていきますか?

デートだったら、絶対にスカートを履きます!
普段はシンプルなパンツスタイルばっかり。

–普段のコスチュームを思うと、全然違うんですね。

そうなんです、私ってすごくダサくって。
ファンの方にもメンバーにも、ダサい!ってよく言われます(笑)。
真冬なんて、上下スエットにジャンパーはおるだけの日もあります(笑)。

–あまり服に関心が無いってことですか?

そう、全然、服に関心が無くって。物欲も殆どありません。
だけど、時々ファンの方々から可愛いワンピース頂いたりするんです。
こんな私だからなかなか着るのを躊躇してしまっていたけど、挑戦してみたいなって思います。

–物欲ないんですね!偉い。

ビンボーだからっていう理由もあります。
だから実用性あるものを頂けると、すごく助かっています。
いつもボディーソープで、顔を洗っているくらいなので(笑)。

15歳で単身上京。自分自身を変えたかった。

–ビンボー!そうですね、17歳で自立しているんですもんね。そもそもどうしてアイドルという道を選んだんですか?

元々は、アイドルっていう人種が嫌いなタイプだったんです。
でも中学の時にたまたま先輩の付き添いで、今の事務所に応募書類を出したんです。
合格の知らせを頂いたものの、1年くらい放置していました。

–その後、気持ちに変化があったんですか?

中3になって、周囲が進路を決めるようになって。
私、その時何もやりたいことがなかった。

何か変わりたいという気持ちは膨らんでいたんですが、何をするか決められなかった。
そんな時、ふいに事務所のことを思い出して、電話をかけてみたら「来なよ」って言ってもらえたんです。
それで、卒業してすぐに上京しました。

キレイごと無し。皆に笑顔を届けたい。

–アイドルになって、最も大きな変化は何だったのでしょう。

キレイごと無しに、本気で、「皆さんに笑顔を届けたい」っていう気持ちになりました。
これは、中学の頃の自分では、考えられないこと。
アイドルという職業に対する見方が180°変わったし、今、忙しいけどすごく楽しい。
自分自身が大きく変わりました。

–苦しかったことはありませんか?

ひとりで上京してきたので、悩みがあっても誰にも相談できなかったことです。
それが少し、辛かった。私、あんまり他の人に弱音を言えないんです。

–それは辛いですね。どうやって乗り切ってきたんですか?

まずは、睡眠です。しっかり眠れば忘れることが出来ます。
あと、練習を重ねること。歌も踊りも初心者だった私なので、練習は必須です。
練習すると少しずつストレスだったエネルギーが、プラスのエネルギーに変わっていくんです。

–ファンの方々の応援も、パワーになりそうですね。

本当にその通りです。
有り難いことに、色んなものをプレゼントして頂けるのですが、中でもお手紙が一番嬉しい。心からエネルギーになります。

スチームガールズは「家族」。

–では、スチームガールズというグループは、どんな存在?

私にとって、家族のような存在です。
ハードな時は1日5公演をこなす時もあるし、家族より長い時間一緒にいるわけです。
年齢もバラバラだけど、こういった日々を一緒に乗り越えたり、キャーキャー言いながら笑い合えたりする時間が、すごく楽しい。

–スチームガールズとしての、今の目標は?

スチームガールズとして、常設劇場であるP.A.R.M.Sを毎日、ファンの方々でパンパンにすることです。

–新曲リリースも楽しみですね。

今度12月に、第二回目のリリースをするんです。
シドさんの「妄想日記」をカバーするのですが、それがすごく楽しみ!
第一回目の「仮面女子」はオリコン13位だったのですが、次は必ずそれ以上を狙いたい。目標は5位以内です。

夢は、存在感ある実力派女優になること。

–小柳さん個人の夢は?

女優さんになることです。あこがれは、沢尻エリカさん。
「1リットルの涙」の演技がすごく印象的でした。
あの存在感、演技力、そして「自分」をしっかり持っているところに憧れます。

–映画等はよく見ているんですか?

はい。「ローマの休日」が一番好きな映画。
できることなら、海外作品で演技できる女優になりたいと思っています。

–ブログには夢の欄に「総理大臣」って書いてましたね(笑)。

はい、あれは完全にネタです(笑)。

ファンの方々は、私にとって「お父さん」。

–ファンの皆さんって、小柳さんにとってどんな存在ですか?

私を推して下さる「小柳組」の皆さんには、本当に感謝しています。
私、母子家庭で育ったから父親が居ないんです。
だから、ファンの皆さんは私にとって「お父さん」みたいな存在。

–ツイッターでも、沢山のメッセージが届いていますね。

はい。私がスチームガールズのセンターを務めるのは8月4日まで。
必ず返り咲いてねっていうメッセージも沢山頂いて、励まされています。
とにかく実力をつけて努力して、ファンの方々の期待に応えたい。
それまで新しいポジションで自分を磨き続けるだけです。

–最後に、ファンの方々にメッセージをお願いします。

本当に、私はアホで、どうしようもない人間。
それなのにいつも支えて下さって、本当にありがとうございます、と伝えたい。
これからも、応援よろしくお願いします。

–ありがとうございました!

グラビアショット

編集後記

「今日着た中では、ピンクのボクサーファッションが一番好き!」と明るく語ってくれた小柳朋恵ちゃん。
彼女の謙虚で芯の通った話しぶり、透き通った真っすぐなまなざしがとても印象的でした。
17歳とは思えない凛とした姿勢にはアイドルとしての覚悟に溢れ、こうしたパワーがファンの方々を魅了するのでしょう。
本当にありがとうございました!

編集: りえそん

※編集部注:この記事は、2013年にインタビューされたものです。

小柳朋恵さんプロフィール

・オフィシャルブログ  http://ameblo.jp/koyanagi-tomoe/
・無料動画配信  http://www.alice-project.biz/alice_documentary.php

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