地下アイドル・新矢皐月「いつか彼氏ができたとしても、放っといちゃうだろうな、私。」
ガスマスクを被るアイドルとして話題の地下アイドルユニット「スチームガールズ」のリーダーを努める、青森出身の新矢皐月ちゃん。
日本テレビの人気番組「幸せ!ボンビーガール」で「ビンボーアイドル」として紹介されたことでもお馴染みの皐月ちゃんは、いつだって、ふんわり笑顔を絶やしません。
そんな彼女のパワーの源はいったいなんなのか?
リーダーとしての志、そしてその素顔について、取材させていただきました。
目次
撮影では「捕われた宇宙人」に大笑い(笑)!
—撮影はいかがでしたか?
楽しかったです!
あれだけの種類のお洋服を着て撮影するのは、はじめてのことでしたから。
—好きなコーディネートはどれですか?
スヌーピーのパーカーです!
メンズのお洋服なんですけど、女の子が着ても絶対にカワイイと思います。
—男性モデルさんとの撮影は緊張しましたか?
はい!
でも、身長が高い男性モデルさんの横に立つ私を見て、スタッフさんが「捕われた宇宙人みたいだね」って冗談を言ってくださったから、大笑いしちゃって、緊張がほぐれました(笑)。
何かに夢中な私を、見守ってくれる人が理想。
—ちなみに、好みの男性のタイプはどんな方?
よく笑う、面白い人です。
例えばハロウィンだったら、仮装して思い切りはしゃいじゃうようなタイプ。
一緒にいて沈黙があっても、気まずくならないような、気さくな人です。
—引っ張るタイプ?引っ張られたいタイプ?
うーん…難しいですね。私って何にでも熱中しちゃうタイプなんです。
だから彼氏がいたとしても、放っといちゃうだろうな。
そんな私を後ろで笑って見守ってくれる人が理想です。そんな人、いるのかな(笑)。
—男性のファッションの好みはある?
その人に似合っていたら、どんな格好でもいいです!
—新矢さんご自身は、普段どんなお洋服を着るんですか?
いろんなお洋服を着ます!
ただ、アイドルを始めてから、フリフリの女の子っぽいお洋服をよく着るようになりました。
白いニットとか、チェックのスカートも大好き。
以前はモノトーンのお洋服も着ていましたけど、最近は明るい色が多いです。
芸能界。私とは無縁だと思っていました。
—元々アイドルに興味があったんですか?
はじめは芸能界なんて自分とは無縁の世界だと思っていました。
もちろん憧れはあったけれど、手が届くとは思っていなくて。
ただ高校の時に進路を決めなければいけない時期に気づいたんです。
唯一挑戦してみたい!と思えたのがこの世界だってことに。
—それで、オーディションを受けたんですね。
はい。
でも高校2年生の時にオーディションを受けた時は、まだ気軽な気持ちでした。
まさか合格できるなんて思わなくって…合格の知らせをいただいた時、本当に驚きました!
—それで、すぐに活動を始めたんですか?
いえ、私が通っていた高校が芸能活動禁止だったので、活動しはじめたのは卒業してからです。
その間に、どんどん気持ちが盛り上がってきて…
先輩たちのライブを見るたびに、「なんで私、がまんしなくちゃいけないんだろう」って悔しくなっていました。
—そして本気度が高まってきたんですね。
はい!卒業してすぐに上京しました。
事務所の寮に入らせてもらって、そこから必死でダンスや歌の練習を始めました。
「ビンボー」共同生活は、私のエネルギー!
—そこから「ビンボーアイドル」の一歩がスタートしたわけですね(笑)。
はい(笑)。
5人で共同生活をしているんですけれど、最高に楽しい!
正直キレイとはいえない場所だけど、とても充実しています。
—合宿みたいですね!
みんな仲良しで、昔から一緒に住んでいたんじゃないかって思うくらい。
何の気も使わないし、夜も一緒だから怖くないし!
同じ目標を持って東京に出てきた仲間同士だからこそ相談もできるし、本当に心強いんです。
—パワーになっているんですね。
あと、「がんばるぞ!絶対稼いでステキな一人暮らしをするぞ!」って気持ちにもなります(笑)
この共同生活は、私にとっての原動力になっているんです。
大人しい私が、リーダーになるなんて。
—個人プレイより、チームプレイのほうが好きなんですか?
はい!
それは昔からです。皆でわいわいするのが大好き。
—やっぱり、チームの中でもリーダー気質だったんですか?
いえ、全く違います!
高校の頃は吹奏楽部に入っていたんですけど、そこでもリーダー役をやることなんて一度もありませんでした。
大人しい方でしたから。
だから、上京して3ヶ月後「OZ」というユニットのリーダーに指名された時は、本当に驚いたんです。
—大役ですものね。戸惑ったんじゃないですか?
はい、だけどOZ時代は、リーダーらしいことはあまりしていなかったかもしれません。
その頃は「どうやってファンになってもらえるのか」ってことにがむしゃらでした。
—そんな頃があったんですね。
はい。
いろんなアイドルユニットが集まってライブをする対バンイベントに参加したりしながら、OZを売り込む日々でした。
もちろん練習も必死で重ねましたし、リーダーどころではなかったんです。夢中でした。
皐月なりの「リーダーの形」が見えた。
—でもOZ卒業後、スチームガールズでもリーダーに抜擢されましたね。
そうなんです。
スチームガールズ結成時からリーダーなんですが、はじめてリーダーとしての責任の重さを感じました。
人数も増えましたし、メンバー間の考え方や温度差の違いによってぶつかることもありましたから。
—それぞれの信念がありますもんね。
はい。
なんとか皆の話に耳を傾けて、まとまるように働きかけてきました。
—リーダーが板についてきたんですね。
いえ、全然です。まだまだ何もできていないと思います。
私の理想のリーダーは、賢くて、トークもうまくて、皆に頼られるリーダーシップがある人。
だけど、私はそれがなかなか出来なくて…
でもこの前メンバーが「皐月はみんなのことを、ちゃんと見てくれる」って言ってくれたんです。
それが、すごくうれしかった。
これまで理想を目指しては失敗してきたけど、「みんなのことを見守れるリーダー」になら、私の力が活かせるかもしれないって思うことができたんです。
—それは嬉しいですね。ユニットの絆を感じます。
そうなんです、スチームガールズは1年間で本当に変わりました。
最初の頃はアリス十番さんを越すことばかりを考えていて…絆を作るより、それが一番大事だった。
だけど色々なことがあって、みんな気づいたんです。
たとえ動員でアリス十番さんを越えても、絆がなければパフォーマンスで勝つことはできないんだって。
今は心がひとつになっていると感じています。
—ファンの方々も気づいてくださっているでしょうね。
はい、そう思います。
1年間私たちをずっと見守ってきてくださったファンの方からは「最近変わったね」って言っていただけています。
すごく嬉しい。
「考えること」がクセ。
—それにしても、そうやって各メンバーの言葉に耳を傾けて、見守ってこられた新矢さんは本当にスゴい。お若いのに、尊敬します。
いえ、考えることが好きなんです。もう、クセみたいになっているんです。
「この子は今こう言っているけど、心の中ではこういうことを考えているんじゃないかな」って想像しちゃうんですよね。
もともとあまり話すタイプじゃなくて、友達の輪の中にいても、ずっと皆の話を聞いていたタイプです。
—なるほど、その頃に「リーダー新矢」の礎が築かれたんですね。
そうなんでしょうか(笑)
私、暇さえあればバラエティ番組を見てトークの勉強をしているんですね。
たとえば尊敬する有吉弘行さんの発言を聞いては「この言葉にたどり着くまでに、頭の中でどんなことを考えるんだろう…」って想像しています。
もちろん全く及びませんけれど、そうやってひとつひとつ分析して勉強するのが好きなんです。
—頭脳派!疲れちゃいませんか?
いえ、好きだから疲れません!楽しいんです。
—温泉行ってリラックスしたいなあ、とか思いません?
あ、温泉は大好き!
地元の青森には温泉がたくさんあるので、学生時代はお母さんと週に何度も温泉に通っていました。
—もし疲れたり、ヘコんだりしたら、どう切り抜けていますか?
とことん泣くこと。
あと、大好きなアーティストのライブを見ることです。
AAAさんが大好きなんですけど、AAAさんのライブ映像を見て「ああ、宇野さんカワイイ!」なんて夢中になっているうちに、悩んだりヘコんだりしていたことを忘れてしまうんです(笑)。
P.A.R.M.Sを、ファンの方で溢れさせたい。
—ほんとに、夢中になっちゃうんですね(笑)切り替え上手!
それは昔からです。
吹奏楽も小学校4年生から高校3年生の卒業までやりきりました。
好きなことには、とことん熱中しちゃいます。
今はスチームガールズというユニットに熱中しているし、スチームガールズがあるから、私はいつも前を向ける。
—12月、いよいよ武道館ですね。
はい!
アリス十番×スチームガールズのコラボユニット「仮面女子」で出演させていただくのですが、少しでも多くの方に私たちのことを知ってもらいたいと思っています。
武道館のステージでは新しいチャレンジがしたいと考えていて、毎週アツいミーティングを重ねています。
—きっと、もっともっとP.A.R.M.Sにファンの方が殺到するでしょうね。
そうなれば、本当に嬉しい。
P.A.R.M.Sを毎日ファンの方々でパンッパンにすることがメンバー全員の夢です。
今はまだ、お客さんがまばらな日もありますから。
—私も、楽しみにしています。最後にファンの方へメッセージをお願いします!
みんないつも、皐月の行動を、笑って見守ってくれてありがとう。
毎日ライブに来てくれる方も、Twitterやブログで私を見守ってくれている方も…
皆さんがいるから、私は頑張ることができています。
こんな皐月ですが、これからも、どうぞよろしくお願いします!
—ありがとうございました!
新矢皐月が選んだオススメコーディネート
グラビアショット
編集後記
終始笑顔で、おっとり話してくれた皐月ちゃん。
彼女が放つ優しい空気感に癒されながらも、その思慮深さ、頭脳派な一面にすっかり驚いてしまったひとときでした。
まさにリーダーにふわしい女性!
でも「お母さんの前では、すごくワガママなんです」とはにかむ瞬間は、ふつうのカワイイ女の子。
強い覚悟で武道館ライブへ挑もうとしているスチームガールズリーダー、新矢皐月ちゃんの今後の活躍に、乞うご期待です!
りえそん
※編集部注:この記事は、2013年にインタビューされたものです。
・オフィシャルブログ
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暗い色のダッフルコートに青いシャツが凄く良いです!