グラビアアイドル・倉持由香「受け身じゃダメ。自分で自分をプロデュースしなきゃ!」
Twitterに自撮り画像を投稿し始めるや否や、数ヶ月でフォロワー6万人を突破。
自慢の美尻を強調した自撮り画像は大きな話題を呼び“尻職人”として次々と雑誌で特集記事が組まれている倉持由香さんは、グラビア界を盛り上げるため「グラドル自画撮り部」部長として大活躍中です。
東京国際映画祭の作品賞を受賞した「タリウム少女の毒殺日記」で主演を務めるなど、仕事の幅も急拡大中。
そんな彼女の素顔とは?
目次
普段の「尻職人」とは違う私を楽しんでほしい。
—今日の撮影はいかがでしたか?
普段はグラビアが多いので、着衣の撮影は新鮮でした。
紺色シフォントップスにニーハイブーツのコーディネートが、甘すぎずカッコよすぎない感じで特に気に入っていますね。
—普段はどんなお洋服を着ているんですか?
普段はニットとかパーカーにジーンズ、みたいなカジュアルな服が多いんです。
どちらかというと、服より水着にこだわってきたので。
—でもファンの方も、私服気になっておられるんじゃないですか?
そうなんです、さっきTwitterに撮影中の画像を投稿したら「こういうのもいいね」とか「尻職人じゃないモッチもいいじゃん」って反応を頂いて。
ファッションの仕事とかもしたいなって思いました。
—おなじみの自撮りもされましたよね。
はい、今日はファッション系なので、普段の尻職人とは違ったモデルさんっぽいショットも撮影してみました。
けっこう、七変化しているので、楽しんでほしいですね。
ピリッとショートの方が、甘さが引き立つ気がします。
—倉持さんと言えば、ショートカット!昔からですか?
15歳くらいから、ずっとショートカットです。
中性的な感じがするし、オシャレに見えるような気がして好きなんです。ボディラインも引き立つし。
—わかるような気がします。
ショートカットでいることによって、内面からにじみ出る女性らしさが引き立つ気がするんです。
スイカに塩をかけたら甘くなる、みたいな(笑)。
たとえば堀北真希さんが男装をすると、ものすごく目を引きますよね。憧れます。
—キッカケはあったんですか?
私、昔からグラビアアイドルに憧れていたんですね。
業界にはロングヘアでオッパイが大きくてカワイイ子が沢山います。
その中で私が戦うにはどうすればいいかって考えた時に、ひとつの答えがショートカットにすることでした。
競争相手が少ないんです。ショートカットのグラビアアイドルって、殆どいませんから。
批判もコンプレックスも受け入れる。糧になるから。
—とても客観的に分析されていますね。
自分が勝てるフィールドを作らなければ、上へは上がれません。
巨乳の子もかわいい子も沢山いる。
人と違う個性を、自分自身でプロデュースしていくことが大切だと思ったんです。
—ショートカット以外にも差別化ポイントはありますか?
退廃的なムードの中で、クールなイメージを作ることですね。
「太陽とか南国のイメージが似合わない」って言われたことがあって(笑)。それなら別路線で行こう、と。
—周囲からの言葉も、しっかりと糧にされるわけですね。
はい。批判も含めて、寄せられた意見は目を通しています。
理にかなっていて納得がいく批判であれば取り入れますし、「グラドル自画撮り部」の皆と、それを共有したりもします。
半年間で、フォロワーが3000人から3万人に。
—そして、最も大きな差別化ポイントは「お尻」ですね。
最初はすごくコンプレックスだったんです。
でもお仕事でご一緒したカメラマンさんに「もっちは、お尻を武器にした方がいい。コンプレックスは武器になるんだ」って言って頂けて。
—ステキな言葉ですね。
巨尻をウリにしはじめてから、少しずつ注目されるようになって。
実験的にTwitterでお尻を強調した自撮り画像を投稿し続けていたら、3000人だったフォロワーが半年間で3万人になったんです!
そこで思ったんです、「私だけじゃなくて他の子にも有効かも」って。
「みんなでやったらグラビア界全体が盛り上がるかもしれない」って。
—グラドル自画撮り部の誕生ですね。
はい。
オッパイ押しの女の子に薦めてみたら、その子もフォロワーが1週間で4倍になって。確証が持てました。
「#グラドル自画撮り部」ってタグを作ったら共感してくれたアイドルさんが激増して、今では「#レスラー自画撮り部」などの亜流タグも出来ています。
パイを奪い合うより、新しいパイを作り出したい。
—でも、教えたら、ライバルが増えますよね。
はい、でも自分だけが注目されても意味がないんです。それでは長くは続きませんから。
今、グラビアアイドルのお仕事の枠がとても減っているんですね。
私がやりたいのは、グラビア界全体を盛り上げることなんです。
—なるほど。
「今あるパイを取り合う」のではなく「新しいパイを作る」ことがしたいんです。
—プロデューサー目線ですね。
編集者さんにグラドル自画撮り部の企画を持ち込んだりもしています。
おかげさまでいろんな媒体でいろんな企画が進んでいて…新しい仕事の枠が増えていることを感じられるし、部員の人たちもそこに参加し始めています。とても嬉しいですね。
小さい頃から「女体」が好きでした。
—グラビアには、いつから興味があったんですか?
小さい頃から「女体」というものの美しさに惹かれていました。
リカちゃん人形を裸にしてデッサンをしてみたりしていたんですよね。
10代の未成熟なカラダも、20代の張りのあるカラダも、30代のまろやかなカラダも…すべて素晴らしいし、美しいと思うんです。
—わかります。女体って本当にキレイ。
少し大きくなると週刊少年マガジン等のグラビアにハマりました。
女体の美しさ、各アイドルさんの個性や独自の世界観、エロスを追究しているグラビア写真が本当に大好きになって…ミスマガさんにめちゃくちゃ憧れていましたね。
—なるほど、自然な流れだったんですね。
はい、12歳から芸能活動を始めたんですけど、グラビアアイドルになりたい、というのが最大の動機です。
「強い存在」に憧れて、色んなものにハマりました。
—ハマりやすいタイプなんですね。
思い込んだら一直線、オタク気質なんです、私。
小学校2年生の頃にジャンヌダルクの伝記を読んだ時は、「私はジャンヌダルクの生まれ変わりだ、14歳になったらお告げが聞こえるはず。そうしたら、皆を導くんだ!」って信じていたし(笑)。
—スゴい!
「グラップラー刃牙」にハマった時は「私は最強の女になるんだ!」って、足におもりを付けて通学を始めたりしました。
山ごもりをしてみたり(笑)。でも全身アザだらけになったので、グラビアに向いてないので辞めましたけれど。
—ハマってしまうものの共通点って?
「強さ」に憧れるんだと思います。
女性としての存在の強さを、カラダのまるみや筋肉の随所から感じてしまうんです。
生命エネルギーっていうのかな。グラップラー刃牙も、ジャンヌダルクも、その点では共通していると思います。
意外かな?恋愛対象は「理系男子」です。
—男性にも強さを感じますか?
もちろんです。
女性はやっぱり非力ですし、力の面では男性に敵いません。
ペットボトルを開けてくれたり、重いものを持ってくれたりすると、男性らしくて強いなって思います。
—やっぱり強い男性が好みなんですか?
いえ、そこは少し違っていて(笑)。
今までの流れだと筋肉ムキムキの人が好きって思われるかもしれませんが、恋愛してみたいなって思うのは「中性的な人」です。
—へえ!外見でいうと?
私、黒めがねフェチなんです。
プラスチックの黒縁オシャレ眼鏡を見ると、つい目で追っちゃう(笑)。ダテ眼鏡も全然アリです。
仕事中はコンタクトなんだけど、自分の前ではメガネだったり…そんなギャップを妄想するとぐっと来ちゃう。
—じゃあ、ファッションもマジメな雰囲気が好きですか?
そうですね、「理系男子」な感じに惹かれるかも。
白シャツとかボタンダウンシャツに、カーディガンとか…ループタイとかもいい!
—趣味も理系だったり?
知的な趣味だとグッとくるかも!文庫本読んでいて欲しい(笑)。
あと、映画や本、マンガの趣味が合うと嬉しいです。
本質的にはインドアなので、一緒にマンガ喫茶に行って、ゴロゴロできるような人が理想ですね。
休日は、マンガ喫茶で美尻研究。
—インドアなんですね!
そうなんです!お休みになると、ついついダラけちゃう。
12時間パックで漫画喫茶に入って、ずっとマンガ読んでいる時間が大好きですね。
—どんなマンガが好きなんですか?
桂正和先生のマンガが大好き!
桂正和先生が描くお尻が、私の理想なんです。
「電影少女」とか、「I”s」とか…それに、ポージングなどの勉強にもなるんです。
—なるほど!美尻の裏には、マンガがあったんですね。
そうですね。理想に近づくために、スクラブでお肌を整えたり、太ももを引き締めるために筋トレしたり、努力の毎日です。
グラビア界で、天下をとります。
—今後の活動の豊富について、ぜひ聞かせてください!
「グラビアで天下をとる!」それが目標です。すべての雑誌で表紙を飾りたいですね。
あとは、東京国際映画祭で「タリウム少女の毒殺日記」が作品賞を頂いて以来、映画のお仕事も頂けるようになりました。
お仕事の幅、どんどん広げていきたいですね。
—それでは、最後にファンの方へメッセージをお願いします。
2014年、グラビア界を盛り上げられるよう頑張っていくので、「尻職人」倉持由香に注目していて下さい、よろしくお願いします!
—ありがとうございました!
グラビアショット
編集後記
「尻職人」は、もはや「セルフプロデュース職人」であり「マーケティング職人」でもありました。
冷静に自らの存在や業界の課題について分析し、行動に移す倉持さんの姿は、老若男女すべての人に沢山の学びや発見、勇気をもたらすはずです。
彼女はまさに、グラビア界のジャンヌダルク。
これから倉持さんが巻き起こすグラビア界の革命、めちゃくちゃ楽しみです。
りえそん
※この記事は2014年にインタビューされたものです。
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