あなたが動かないと、恋愛は始まらない。男性の7割が受け身な時代

こんにちは、トイアンナです。最近、20代男性へ集中的にヒアリング調査を実施しています。といっても堅苦しいものではなく「恋愛、どうよ?」と聞きまくる怪しいおばちゃんをやっているだけです。ただし調査の最後に、必ずある質問をしています。

「あなたの周りを見て、何割が恋に積極的で、何割が受け身だと思います?」

こう質問すると、男性はそろって「7割が受け身」と答えるのです。7割が受け身、つまりほとんどの男性は、恋をしても能動的なアクションを起こせずにいるのです。

 

受け身なのは、男性だけにあらず

この数字は、あてずっぽうとも限りません。パートナーエージェントの調査によれば、草食系男子は約7割。当事者の予測と同じ数字をたたき出しています。
ここまで書いておいてなんですが、私は草食系男子が増えたことは問題ではないと考えています。私だって腐ってもゆとり世代、失敗を恐れる同調圧力は強く感じて生きてきました。振られるリスクを取るくらいなら、恋心をなかったことにした方が楽だ……と感じるのは同じです。私は溢れんばかりの情動に負けて動いてしまっているだけで、もう少し理性があれば受け身でいたかった。
しかし問題は、女性も圧倒的に受け身だという点です。

 

受け身×受け身で何も生じない恋愛のイマ

ここで簡単な問いを出しましょう。
問、あるところに一組の男女がいました。二人は実のところ両思いです。しかし男女どちらも受け身でした。さて、何が起きるでしょうか?

解答、何も起こらない。

そう、受け身×受け身ではどちらもアクションを起こさないため、デートもなければ告白もない。無です。お互いに彼氏彼女が欲しいと思っている。にもかかわらず、「俺のターン、ターンエンド!」「私のターン、ターンエンド!」だけではゲームが始まりもしません。
といっても、現代の男女は悠々自適に様子を見守る余裕があるわけでもないのです。恋心はあるので、男女問わず「何かしなきゃ」という気持ちはあります。そして焦る気持ちがどこへ向かうかというと……占いや神社での祈願、あるいは妄想です。確かに古代より祈りは魔術的な効果があると言われてきました……ではなく。冷静に申し上げて、何も起こりません。
そして男性の場合は、もう少し悲惨です。というのも、3割の男性は積極的に女性を口説きにかかるから。「彼女から話しかけてくれないかなぁ」とぼんやり願っているうちに、グイグイ迫る遊び人に愛しい彼女がかっさらわれていく。何もしないがゆえに、失恋してしまうのです。

 

解決するには、原因から滅せよ

男性だけを批判しても始まりません。まずは恋愛で積極的なアクションを起こすまで、何がネックになっているかを男女ともに聞いてみました。
男性「めんどくさい、ですね。いま新卒2年目なんですけど、ようやく自分だけの仕事をもらえるようになってきて。夜も22時くらいに帰るんですよ。その時間に帰宅したらゲームちょっとやって寝たらもう朝で。彼女は欲しいんですけど、てか気になる子もいるっちゃいるんですけど、今はいいかなって思います」

女性「やっぱり男性から来てほしいって感じです。普段は男女平等に働きたいとか思ってるし、グイグイ来る男の方って苦手なんですけど……なんででしょうね。恋愛の大事な局面では男の人にやってほしい。男の方って『俺、草食だから~』って言ってるくせに、本気で好きな子ができたらガツッと行くじゃないですか。だから彼から来てくれない時点で、もう本気じゃないんですよ」

なんと、ヒアリングの結果わかったのは「本気じゃないから、口説けない」「本気じゃないから、口説かれない」という共通認識でした。つまり男女ともに「なぜ積極的に動けないか」の意思疎通ができていたわけです。

 

本気の恋をする、準備だけは整えておこう

ではちょっと上の世代はどうだったかというと……正直、好きでもない相手でも口説いていました。世間体を考えた時に「さっさと恋愛しなくては」「結婚せねば」というプレッシャーが強かったからです。

そう思うと、今の男女ってノーアクションで幸せなのでは? と思いきや、彼氏・彼女は欲しいんだと悩める方も多数。つまり自分から動きたくなるほどの激しい恋をしてみたいけれど、まだそこまで思えるほどの相手を見つけていないわけです。

というわけで本日の結論、出会いを増やしましょう。しかも合コンのように表層的な出会いではなく、相手に興味を抱いて恋ができるくらいの時間をおける場所を、です。社会人の習い事でもいいですし、常連が集うお店へ足を踏み入れてもかまいません。

そしてお店へ入ったら「この人と付き合いたいか?」を意識してみてください。最初に恋人候補として意識するだけでも、恋愛スイッチが入りやすくなります。ずっと眠っている恋の力を呼び起こすには、目の前の人を恋人候補として認識するのが一番。質の良い出会いから、思わず動きたくなるほどの恋を見つけてくださいね。