「既婚者だけど彼女が欲しい」あなたへの優しい処方箋を用意しました

こんにちは、トイアンナです。既婚の友人男性とお茶すると、真顔で「彼女欲しい」と言われます。ひとりやふたりじゃありません、まっとうな既婚男子が、奥さんには言えない悩みを吐露してくれるのです。私が「彼女候補」としてモテてるんじゃなく、相談を受ける仕事だから激白してくれているだけですので、これを読んでいる奥様がた、ご安心くださいね。

じゃあ奥様に不安があるかというと、そうでもない。むしろ外見・内面ともに素敵な方と結婚なさっています。では何が男性の浮気心になるのか。答えは「逃げ出したい気持ち」でしょう。

 

家庭って、第二のビジネスみたいになるよね

既婚者になってわかったことですが、夫婦ってのはビジネスライクな会話が増える関係でもあります。「将来に向けて月〇万円貯蓄しよう」「保険入っておこうか」「お義父さんって誰が介護するの?」おお、なんという現実路線。そこにはあの日の夜景もバラの花束も残っていません。結婚してから、夫婦は「日常」へ組み込まれてしまうのです。

だから既婚女性だって言います。「ああ、彼氏欲しい」と。夫のことはスーパーミラクル愛している、けれどアドレナリンがもう出ない。そういう気持ちは、男女ともに抱えているのです。けれど日本は不倫を許すまじとする文化が強く、芸能人の「公開処刑」を見ては、一般人たる我々もリスクに怯えているのです。

 

不倫したいその気持ち、夫婦で話せますか

それでも、浮気したい。全然関係ない相手へアドレナリンを出して、ほっとしたい。その気持ちを否定はしません。否定したって、感情は消えないからです。浮気したいのなら、しょうがない。それよりもその気持ち、奥様へ話せますか?

「無理」と即答する男性も多いでしょう。けれど、ちょっと待ってください。私の元へは「彼氏欲しい」と嘆く既婚女性だって大勢訪れています。奥様にとって、本当にそれは破滅的な相談なのでしょうか。対話を恐れるあまり、逃げようとしていませんか。

もちろん、話せば平和には済まないかもしれません。一度は泣くかもしれないし、不安を抱かせてしまうかもしれません。それでも「今、こういう気持ちになっている。愛しているし、ずっと一緒にいたい。けれど同時に、外で誰かが欲しい。お互いにどうしたらいいと思う?」と話す勇気を持てるなら、たとえ一時はもめたとしても絆を深めることができるでしょう。

実際に「オープン・リレーションシップ」といって、1970年代のアメリカを起源に、夫婦が外で彼氏・彼女を作ることを許しあう関係が提唱されています。嘘だと思うなら、facebookで「交際ステータス」を変更してみてください。そこに「オープンな関係」があるはずです。そしてときおり、意味をご存じないまま「オープンな関係」を選んでいる方もいらして、ヒヤリとします。

日本でわざわざSNSに表明することはないかもしれませんが、夫婦間で話し合うのも「絶対無理」ではないはずです。少なくとも、実際に浮気をする前ならば。

 

それでも無理だと思うなら、覚悟を決めて

「話し合いをすることすら不可能だ、隠れてやるしかない」と結論付けるのも、アリだと思います。というより、そこまで考えていらっしゃるなら遅かれ早かれ浮気をなさるでしょう。であれば、絶対にバラさないことがあなたの責任です。ここからは、具体的に背負う「裏切りの責務」をまとめました。

<それでも浮気を選ぶなら、背負う責務>

・健康
あなたの浮気で奥さんが性病や不妊症のリスクを負うのは言語道断。万が一そうなれば離婚で済めばまだラッキー。損害賠償請求が待っているかもしれません。避妊と性病予防はマストです。「浮気相手だから生でいいや」ではありません……というか、むしろ逆です。浮気相手だからこそ、リスクを取ってはいけない
のです。

・相手のマネジメント
あなたが知らない間に、浮気相手が奥さまを訪ねたら……そこで結婚生活はメチャメチャになるでしょう。「私はそういうことしない」と遊びの関係を持った女性が、数か月後には「一番愛してるのは私よね?」と独占欲を滲ませることも珍しくありません。彼女の暴走を防ぎたいなら、妻の悪口を彼女へ漏らさないこと。ましてや「離婚するつもりだ」なんてエイプリルフールでも言わないほうがよいでしょう。

・証拠隠滅
自分で言うのもなんですが、私は浮気を見つけるのが得意です。なぜなら多くの男性は浮気を始める前と後で「変化」を起こすから。急に携帯をお風呂へもっていくようになった、急に飲み会が増えた、急にシャンプーが変わった……すべて赤信号とみなされます。浮気をするなら、その数か月前から外出を増やし「家にいないのが当たり前」くらいの前提を作らねばバレます。

すべての行動には、リスクを伴います。オープン・リレーションシップを相談するのもリスクなら、何もせず不満を募らせるのもリスクです。そしてもちろん、隠れて浮気することも。人生は選択の連続ですが、あなたはまだ選択肢の手前にいます。どのリスクとリターンを得たいか、一度ゆっくり考えてみてください。どの結末を選ぶにせよ、真剣に選んだ人生なら後悔しないものですから。