派手なバトルがウリの冒険活劇ではないが、何というかな、味があってほっこり楽しめる。
幸せな物語であったが、貴方がこの主人公になりたいからといって豚のレバーを非加熱で食べてはいけない。

豚と少女の物語。
今最も多い転生モノ作品ではあるが、言葉をしゃべれない豚がどのように人間と交流していくのか、という疑問をすんなり溶け込ませる設定。

転生先が動物なタイプの異世界もの。
献身的で可憐なヒロインと、萌え「豚」な主人公とのコミカルな旅がメイン。

中盤を過ぎる頃には、この小説が王道の、もっと言えば古典ファンタジーを現代風に語った作品であることに気づくだろう。
伏線は必要十分に散りばめられ、オチも素晴らしく、文句の付けようがない。読後感は非常に良い。

地獄のような物語だった。
タイトルや「豚に転生し、視覚まで豚基準」という導入、理系的な視点の前半部は確かに興味深かった。
ヒロインも魅力的で、過剰なほどの素直さは個性的でもある。イラストのクオリティも高い。

しかし中盤以降、『道中の村』『戦士の少年』というような薄味の設定が気にかかるようになる。
もちろん全編読んだ上でラストがそれほど気にならない読者もいるだろう。
ただ、やはり自分にとっては到底受け入れがたい理不尽な結末であり、読後感が地獄のように不快な物語だった。

異世界に転生、美少女に出会い…と、豚であることを除けばお約束の始まりですが、そこから一つ目のエピソード、さらに二人の旅立ちまでに切れ目がないと言いますか、とにかく前へ前へと、良くない意味で息をつかせぬテンポに落ち着きのなさを覚えます。

エピローグにしても、無理に続刊へ繋ごうとして『ねじれ』が見えてしまった印象です。

雰囲気も明るめで、妹の可愛さも伝わり、気軽に読めて楽しめた。

表紙につられて購入。
口絵で度肝を抜かれたが、昨今のスニーカー文庫はこういった傾向の絵をつける戦略なのだろうか…。
構成としては綺麗にまとまっているが、続刊への含みを大いに残している。

第一印象はエロ！
主人公が表紙の女の子の魔王と契約し……色々繰り広げていきます。
バトルもしっかり書かれているのでよかったです！
満足です。

下品だった。
こういうのやりたいなら二次元ドリームか美少女文庫にでも行けばいい。

過剰な性描写ばかりでライトノベルとして読むには余りに下品で只々不快でした。

明朝か清朝くらいの後宮が舞台と思っていたが、どうも架空の王朝が舞台のようである。
王朝設立の逸話など本当に現実に存在するのではないかと考えさせられるほど説得力があって、世界観からして作り込みが凄い。

作者がトリック、薬学、歴史に限らず、どれほど幅広い知識を収集して、この作品を世に送り出したのかと考えると頭が下がる思いである。
イラストも非常にマッチしていて、売ってやるぞという出版社の意気込みを感じるし、本作はライトノベルというジャンルにとらわれない極めて良質なシリーズだと思う。

本を読む理由に「面白い！」それ以上に何かを付け加える必要があるだろうか？ないでしょ！
並みのラノベ３冊分の出来事が1冊に入っています。
お薦めです。

コミックスから入り、原作を見つけたもののkindle版になったのはつい最近でやっと原作を読めました。
もう、現時点出てた７巻まで一気読み、そして「８巻はよ！」と悶々としている私がいます。

漫画を読んで面白いと思ったので原作を購入したけど、数ページ読んで買わなきゃよかったと後悔。
作品の内容はミステリではなくライトミステリ。
薬や毒やら専門用語を使って小難しくしてあるように見えるが、謎解きレベルは児童向けライトミステリのレベル。

コミックをザッと読んで、細かい所が分かりにくいなと感じて原作小説を読んで、心底驚きました。
中身がスカスカだったんです。
細かい所が分かりにくいと感じたのは、原作小説にきちんと描写がないからでした。

描写だけではありません。
文章も日本語も酷すぎる。

今回の第七章は、始まりから新しいと感じました。
同行メンバーもガラッと変わり、開幕から死に戻りをしと今までとは違う新しい物語はとても面白かったです。
これからどうなっていくのか物凄く楽しみです。

新章のスタートということで、本当に話の始めで、全然進んでいるとはいえません。

高校時分が懐かしい……。
暗いネタはほどほどで、可愛い先輩とのイチャラブ漫才と、ちゃーんと恋人としての一線をひとつずつクリアーしていってほしいです。

この作品に関しては物語の起伏が非常に乏しく、魅力を感じられませんでした。
1ページ目から最終ページまでストーリーが進んだようには思えませんでした。
これを読むくらいなら著者の別作品をオススメします。

バリッバリの両片想いモノ、です。
甘酸っぱくて、不器用で青臭くて…。
そんな、甘酸っぱさ9割・じれったさ1割で構成された素敵な小品。

滑り出しはなかなか悪くなかったと思います。
まぁ、よくある幼馴染物のラブな感じのあれです。
本作の一番ダメなところは、『落ちがない』ってことに尽きるわけです。

ロシア語が分からないと思っているヒロインがロシア語でデレる「なにこの可愛い生き物」でした。
新しいヒロイン像でしたが、それ以上に主人公が魅力的でした。
無気力そうで何事もほどほどで、でもいざという時には力を発揮していて、自分が目立つのではなく周りを引き立てる、そんな主人公に格好良さを感じました。

展開も構成もめちゃくちゃ。これを次世代ラブコメと言い切るスニーカー文庫大丈夫なの？
ロシア語がわかるからってそれでデレられてるところを一人でニヤついてる主人公がひたすら気持ち悪かった。

出て来る料理はどれもこれも容易に想像がつく、街で食べ慣れた当たり前のメニューばかりです。
それが料理自体の描写の丹念さと異世界からの来訪者の目という新鮮な視点での描写から、どれもこれもとんでもなく旨そうに読めてしまいます。

洋食屋の普通のメニューを使い捨ての異世界キャラクターが褒める短編集。
この茶色の調味料がソース…なんだこの複雑な旨味は！と異世界のキャラクターが感動している様を面白いと思えるかどうか。

義妹生活の良いところは心臓に悪くないところ。
ドキドキはありませんが、静かなる熱を感じます。
これはあーなのかなこーなのかなと推理して読むのも楽しいね。

作家としての技量は０に等しいのでイラストの魅力が押し殺されている印象です。

物語の展開スピード、本編では登場しない人物や影が薄い人物の描写、そしてそれらを含むアインクラッドの世界観を堪能できるのはプログレッシブの大きな魅力だと言ってよい。
本編よりも、今やプログレッシブの方が魅力的に感じている読者は少なくないのではと思わせる。

作者が変わった様に文体が変わっているし、シリーズ中最高に面白くなかったです。