「カバーオール(coveralls)」って何?

カバーオールには二つの意味があり、本来の意味と和製英語として用いられているものがある。

本来の意味は、英語で考えるとわかりやすいのだがcoverallであり、文字通りすべてをつつむつなぎ服を意味する。つなぎ服とは上着とズボンが一体となった作業服で、オーバーオールとは違い袖もついている点が特徴だ。自動車の整備工の方が着ているものと思えばイメージしやすい。

一方、日本のショップでカバーオールというと、ワークジャケットを意味することが多い。

ワークジャケットの名のとおり、もともと作業用に用いられていたため、用いられる生地はデニムやヒッコリーといった丈夫なものが多い。

シルエットはややゆったり目で動きやすいものが多く、すこし野暮ったい印象を受けることもあるがその点をうまく活かすと着こなしやすいアイテムになる。

最近では素材感はそのままに、シルエットを細身にしたり、デザイン性を高めたものを見かけるが、基本的にはワークブランドから発売されているものが中心だ。

アメカジはもちろんのこと、フレンチ、マリンなど幅広いファッションと相性がよく、カジュアルファッションを嗜好する人からは使い勝手が良いということで定番として愛用されている。