「スタンドカラー」とは?
スタンドカラーとは、ジャケットやコート、シャツなどに使われている襟が立った襟型のデザインの事を称します。
襟の外へ折れずに首に沿って立ったスタンドカラーは、学生服にも見られる「詰襟」もこの一種で、これは襟元が詰まって見える事から付いた名称で、一般的には「マオ・カラー」などと呼ばれる襟腰だけが低い立ち襟に属します。また名前の由来通り、中国服にもマオカラーは使われています。
1300年以降のフランスのノルマン地方の貴族により、当初は補強の意味と寒さをしのぐ為の襟として発明されたのが起源であり、とても長い歴史があります。
日本でスタンドカラーシャツが人気となったのは、1980年代にイッセイミヤケがコレクションで発表した為と言われています。それまでは本来スタンドカラーシャツというのは、仕事を終えてカラーを外してくつろいでいる状態の時のスタイルであったのですが、流行してからはノーネクタイでありながらも、首元がスッキリした印象の為、洗練された雰囲気になる事からドレッシーな、正装用のシャツとしても使われています。
普段着用する場合でも、スタンドカラーはクラシックで、知的な印象を与える為、現在でもとても人気のある定番カラーとなっています。