

彼女と趣味が合わない…それでも上手くいくカップルの特徴
例えば、日曜の朝のワンシーン。
彼氏の健太さんはテレビゲームに夢中で、隣のソファでは彼女の麻衣さんがつまらなそうにしています。麻衣さんが「ねえ、今日どこか出かけようよ~?」と話しかけても、健太さんは「ちょ、ちょっと待って! 今ボス戦で…!」と画面から目を離しません。結局麻衣さんは大きなため息。「もういい」と拗ねてスマホをいじり始めてしまいました。
このように、趣味が合わないカップルでは片方が熱中している間にもう片方が退屈してしまう…なんてことが起こりがちです。(笑)
もちろん、趣味がピッタリ合って一緒に趣味を楽しめる理想的なカップルもいます。しかし、現実にはすべての恋人同士が趣味嗜好まで完全に同じとは限りません。ある調査によれば、交際中のカップルの約5組に1組(20%)は共通の趣味が「ない」という結果が出ています。同じ調査では「共通の趣味がある」と答えたカップルが8割にも上りましたが、その一方で共通の趣味が全くないカップルも2割存在するということです。つまり、世の中には共通の趣味がゼロでも仲良く付き合っているカップルが珍しくないというわけですね。趣味が違うからといって、すぐに「自分たちは合わないのかな…」と落ち込む必要はありません。
とはいえ、趣味の不一致から寂しさやストレスを感じてしまうことも事実です。趣味が合わない恋人と付き合っていると、どんな悩みが生じやすいのでしょうか? やっぱり色々大変なこともあるものです。次の章では、ユニークな事例を交えつつ、趣味が合わないカップルのあるあるな悩みについて見ていきましょう。
趣味の違いで起こりがちな悩み
趣味の違いによってカップルには様々な悩みが生じがちです。まず、一緒に過ごす時間をお互い心から楽しめないという問題があります。一緒にいる時間が苦痛に感じられるようでは、本末転倒ですよね。例えばデートの行き先や休日の過ごし方で、彼はアウトドア派でキャンプに行きたいのに彼女はインドア派で映画を観たい…といった具合に意見が食い違うと、どちらかが我慢するか口論になってしまうこともあります。また話題にしても、片方が趣味の話で盛り上がっても相手は「ふーん…そうなんだ」と興味薄だったりすると、会話が噛み合わず寂しく感じてしまいますよね。
ちなみに、趣味の不一致にはいろいろなパターンがあります。例えば:
パターン1: キャンプ大好きな超アウトドア彼氏 vs カフェでまったりインドア彼女
週末は自然の中で思い切り遊びたい彼氏と、できればおしゃれなカフェや家でゆっくり過ごしたい彼女の組み合わせです。彼氏は「せっかくの休みなのに家にばかりいて退屈じゃない?」と思い、彼女は「毎週アクティブに動き回るのは正直しんどい…」と感じがち。デートのプランを巡ってケンカにはならなくても、お互い若干の不満を抱えやすいペアと言えます。
パターン2: アニメ・ゲーム大好きオタク彼氏 vs トレンドに敏感なイベント好き彼女
彼氏は休日は秋葉原巡りやオンラインゲームに熱中、一方の彼女は流行のフェスや友達とのショッピングに出かけたいタイプです。彼氏はインドア寄り、彼女は社交的でアクティブ寄りとも言えます。「たまには外でデートしたいのに…」と彼女が嘆けば、彼氏は「一緒に家でゲームしてればお金もかからないのに…」とポツリ。お互い相手の楽しさが理解できず、予定が合わないこともしばしばです。
パターン3: 多趣味で趣味に全力投球な彼氏 vs 特にこれといった趣味がないマイペース彼女
彼氏はいくつもの趣味を掛け持ちして毎日が充実。一方の彼女は「あんまり趣味とかないかも」とマイペースに過ごすタイプです。彼氏が趣味に時間もお金も注ぎ込むのを見て、彼女は「そこまでしなくても…」と首をかしげ、逆に彼氏は彼女に「何か熱中できるものないの?」と物足りなさを感じたりします。趣味への温度差が大きい組み合わせで、お互いの価値観も違いやすいパターンですね。
このように、趣味が合わないことで「一緒にいても楽しめない」「自分ばかり我慢している」「理解してもらえずケンカになる」といった悩みが生じがちです。では、そもそもなぜそこまで趣味が違う二人が付き合うことになったのでしょうか? 次の章では、趣味が合わないカップルが生まれる背景や原因について考えてみましょう。
なぜ趣味が合わない相手と付き合うのか?
よく「似た者同士の方がうまくいく」と言われますが、実際には「正反対だからこそ惹かれ合う」という組み合わせも珍しくありません。そもそも、どうしてそんなに趣味のタイプが違う二人がカップルになるのでしょうか? 考えられる理由はいくつかあります。
ひとつには、恋愛のきっかけとなるポイントは趣味以外にもたくさんあるからです。職場や学校で知り合って意気投合した場合や、見た目の好み・フィーリングが合った場合など、共通の趣味がなくても交際が始まることは珍しくありません。特に交際初期はお互い相手に夢中なので、趣味の違いはあまり気にならないことも多いですよね。実際はアウトドア派なのに彼女に合わせて最初はカフェ巡りデートを頑張っていた彼氏が、付き合いが安定してきてから本来のインドア趣味に戻ってきた…なんてケースもあるでしょう(^^;)。交際当初はお互い歩み寄るために自分の趣味を控えめにしがちですが、関係が落ち着くにつれ元の嗜好が顔を出し、「あれ、こんなに趣味合わなかったっけ?」と気付くパターンもあります。
また、自分にないものを持っている相手に惹かれる心理もあります。自分とは正反対の趣味を楽しんでいる人が新鮮に映り、「この人と一緒にいたら色んな世界が知れそう!」と感じて交際に発展することもあるでしょう。いわゆる“ギャップ萌え”というやつですね。自分に無い要素を持つ相手に新鮮さや刺激を覚えるのは自然なことです。
さらに、恋愛においては趣味の一致より価値観の一致を重視する人が多いのも理由です。好きな映画や音楽は違っても、お金や人生観など基本的な価値観の部分で共感できれば問題ない、と考える人は少なくありません。実際、婚活の専門家も「結婚では趣味が合う・合わないよりも、価値観が合うのか・価値観が合わなくても相手を理解できるのかが重要」と指摘しています。趣味はあくまで娯楽の一部なので、それよりも人生観や大切にしていることが共有できていれば一緒にいられるというわけですね。
このように、趣味が合わない二人が付き合う背景には、惹かれ合うポイントが他にあったり、むしろ違い自体を楽しもうとする姿勢があったりします。要は「趣味が違っても平気」と思えるくらい他の部分に魅力を感じているからこそ、カップルが成立しているのでしょう。
とはいえ、実際に付き合いを続けていけば趣味の違いによるギャップに直面する瞬間も訪れます。では、そうした価値観や趣味のズレとどう向き合っていけば良いのでしょうか? 次からは、趣味が合わないカップルが仲良く長続きするための具体的なコツを紹介していきます。
趣味が合わなくても仲良く付き合うためのコツ
趣味が合わないからと言ってすぐ諦める必要はありません。ちょっとした工夫や心がけ次第で、二人の関係はもっと良くなります。実際、趣味が違っても仲良く長続きしているカップルたちは、以下のようなポイントを大事にしています。
相手の趣味は否定せず尊重しよう
相手の趣味が自分には理解できないものであっても、決してバカにしたり否定したりしないことが鉄則です。趣味というのは本人にとって大切な世界の一部です。それを頭ごなしに否定されてしまうと、誰だって悲しいしプライドが傷ついてしまいますよね。「そんなの時間の無駄じゃない?」などと言われたらムッとしてしまうものです。
ですから、たとえ自分には興味が持てないジャンルでも、まずは「そういうのが好きなんだね」と受け止める姿勢を見せましょう。相手が楽しそうに話しているなら、途中で遮らずに「へえ!」「それでそれで?」とリアクションしてあげるだけでも十分です。うなずきながら話を聞いてくれたり、質問を投げかけてくれたりすれば、相手も「分かってくれようとしているんだな」と感じて嬉しくなります。逆に「ふーん…俺は興味ないけど」なんて素っ気ない返事をされたら寂しいですよね。
否定せず、理解を示す。 このスタンスだけでも雰囲気はかなり良くなります。例えば彼女の趣味がアイドル鑑賞でも、「アイドルとか興味ないから分からない」(否定的)ではなく、「へぇ、〇〇ってアイドルが好きなんだ! どういうところが魅力なの?」(興味を示す)と聞いてみるだけで、彼女は安心して話せるでしょう。自分が知らない世界の話でも、「知らないからこそ聞いてみたい」という姿勢で接すれば会話も広がります。実際、私の知人男性は当初彼女の好きなアイドル趣味を理解できず「何がいいの?」と否定的な言葉を口にしてしまい、大ゲンカになってしまったことがあります。その彼は後に猛省し、以降は彼女の趣味を茶化さずにちゃんと話を聞くようにしたところ、関係が改善しました(汗)。「自分の好きなものを否定しないでくれる」というだけで、相手からの信頼感はグッと高まりますよ。やはり、相手を否定せず尊重する姿勢が何より大切だということですね。
一度は相手の趣味を一緒に体験してみよう
リスペクトの気持ちを示したら、次は実際に相手の趣味の世界に飛び込んでみることをおすすめします。百聞は一見に如かずです。自分には縁遠いと思っていた趣味でも、やってみたら意外と楽しめるかもしれません。たとえハマれなかったとしても、「あなたの好きなことを知りたいから試してみたよ」と行動するだけで、相手は喜んでくれるはずです。
例えば彼女がボルダリングにハマっているなら、「今度一緒にジムに行ってみてもいい?」と提案してみましょう。最初は腕がプルプルになっても(笑)、「思ったより難しいんだね! でも楽しかった!」と感想を伝えれば、彼女も嬉しく感じるでしょう。また彼氏がアニメ好きなら、普段アニメを見ない彼女も「おすすめの作品を1クール分見てみたよ!」と挑戦してみると、彼は感激するはずです。
ポイントは、最初から否定的な先入観を持たずにチャレンジしてみることです。人は、自分の好きなことを一緒に楽しもうとしてもらえると特別な嬉しさがあります。「俺は普段コーヒー飲まないけど、君が好きなカフェ巡り、一緒に行ってみようかな!」なんて誘われたら、相手はきっと笑顔になるでしょう。実際に体験してみれば、相手がそれに熱中する気持ちも少しは理解できます。「案外悪くないかも」「これはこれで面白いね」と感じられたら儲けものです。お互いの趣味を少しでも共有できれば、二人の距離はぐっと縮まります。ちなみに、筆者も昔彼女に誘われて人生初のヨガに挑戦したことがありますが、体が硬すぎてポーズについていけませんでした…。それでも終わった後に彼女が「一緒に体験できて嬉しかった!」と笑顔で言ってくれて、頑張ってよかったなと感じました(笑)。こうして一緒に何かを体験してみることで、相手の世界の一端に触れることができ、二人の距離は確実に縮まるものです。
二人で新しい共通の趣味を作ろう
お互いの趣味を尊重し合いつつも、やはり二人で一緒に楽しめるものがあると関係はより円滑になります。趣味が全く異なるカップルの場合は、思い切って二人の共通の趣味を新しく見つけてみましょう。何も大げさに「相手の趣味に完全に合わせる」必要はありません。お互いが未経験の分野に一緒に挑戦してみるのも素敵です。
例えば、「二人ともやったことがないけど興味は少しある」というジャンルを探してみます。料理が得意ではない二人なら一緒に料理教室に通ってみたり、インドア派とアウトドア派のカップルなら間を取って「サイクリング」に挑戦してみたり。あるいは流行りのボードゲームを一緒に集めてみるのも楽しいかもしれません。ポイントは、どちらか一方の趣味に100%寄せるのではなく、双方が楽しめる新たな共通点を探すことです。
また、共通の趣味がすぐ見つからなくても、交互に相手の趣味に付き合う形にするのも一つの手です。たとえば次の休日は彼女の好きな美術館巡りに行って、その次の休日は彼氏の趣味である野球観戦に一緒に出かける、といったふうに順番にお互いの趣味を体験し合うのです。「今回はあなたの番、次回は私の番ね!」と交換日記ならぬ交換デートのようにしてみると、公平感もあってお互い気持ち良く付き合えます。「じゃあ次は俺のおすすめも試してみてよ!」と提案すれば、二人で交互に新しい世界を共有できますよね。
こうすることで、どちらか一方だけが我慢する状況を避けられますし、「一緒にいると色んなことができて楽しいね!」というポジティブな体験が増えていきます。新しく見つけた共通の趣味が二人の大切な絆になる可能性もありますし、たとえ共通の趣味と呼べるものがなくても、お互いの趣味を交換し合うことで十分に関係を深めることができます。なお、筆者の友人夫婦は、お互いの趣味を月替わりで一緒に体験し合うルールを取り入れたところ、互いの理解が深まりケンカが減ったそうです。定期的にお互いの好きなことを交換しているうちに、いつの間にか相手の趣味にも詳しくなってきて楽しみが増えたと笑っていました。二人で見つけた新しい共通の楽しみは、二人だけの大切な宝物になっていくでしょう。
お互い別々の趣味時間も大切にしよう
一緒に楽しめることを増やす努力も大事ですが、あえて別々の時間を持つことも健全な付き合い方の一つです。無理に何でも一緒にやろうとせず、「この時間はお互い自分の趣味に没頭する時間ね」と区切ってしまうのです。
例えば週末の午後は彼氏は友達と釣りに出かけ、彼女は自宅でドラマをゆっくり観る、といったように別行動をする時間を設けます。そして夕方になったら合流して一緒にディナーに行く、なんてメリハリのあるデートも素敵ですよね。お互い好きなことを存分に楽しんだ後で会えば、「今日釣れた魚の写真見てよ!」とか「ドラマめっちゃ泣けたよ~!」など話題も生まれて、お互いリフレッシュした状態で向き合えます。
ずっと一緒にいることだけがカップルの幸せではありません。適度な距離感を保ちながらそれぞれの趣味を楽しむことで、ストレスを溜めずに済み、むしろ「恋人に会いたいな」という新鮮な気持ちも芽生えたりします。相手が自分の趣味に没頭している時間に「寂しい…」と思うより、「今はあの人も好きなことを楽しんでいる時間だし、私もこの間に趣味を満喫しよう!」と前向きに考えてみましょう。
重要なのは、お互いの自由時間を尊重することです。適度な距離感を保ちつつ、相手のプライベートな時間を大切にしましょう。「なんで私と一緒にいないでゲームばかりするの!」と責めるのではなく、「ゲームでリフレッシュできた? じゃあ夜ご飯作ろっか!」とさらりと受け流せると理想的です。それぞれが自分の時間を持てることで心に余裕が生まれ、二人で過ごす時間もより穏やかに楽しめるようになります。適度な距離感を保つことで、お互いの存在をより有り難く感じられるようにもなるものです。
不満や希望はちゃんと話し合おう
趣味の違いによるモヤモヤは、二人で話し合って解消することも大切です。つい遠慮して黙ってしまいがちですが、小さな不満でも溜め込まずに伝えてみましょう。「たまには一緒に〇〇してほしいな」と可愛くお願いしてみるだけでも、相手は案外気付いて歩み寄ってくれるかもしれません。逆に、自分ばかり我慢していると感じる場合も正直に気持ちを話してみるべきです。「実は言い出せなかったけど、本当は一緒に△△も楽しめたら嬉しい」など、お互い胸の内を打ち明ければ、初めて見えてくる解決策もあります。
大事なのは責める口調にならず、あくまで提案や相談の形で伝えることです。「どうしていつも◯◯してくれないの!?」では相手も身構えてしまいますが、「私は◯◯できたらもっと嬉しいんだけど、一緒に考えてもらえるかな?」といった柔らかい伝え方なら、前向きに話し合えますよね。相手の言い分もしっかり聞いて、お互いが納得できる落とし所を探ってみましょう。
趣味の違いは話し合いですぐ完全一致するものではありませんが、気持ちを共有し合うプロセス自体が二人の理解を深めます。言いたいことを言い合える関係は、それだけで居心地が良いものです。遠慮せず本音を伝え合うことで、きっと二人にとって最適なバランスが見つかるはずです。言いたいことを言い合える関係は理想的ですよね。
趣味の違いをポジティブに楽しもう
最後はマインドの持ち方です。趣味の違いをネガティブにではなくポジティブに捉えるようにしてみましょう。要は、「違うからこそ面白い!」という発想です。
自分とは全然違う世界を持っている恋人って、ある意味魅力的だと思いませんか? 知らない話をたくさん聞かせてくれたり、自分一人では行かなかった場所に連れて行ってくれたり。考え方次第で、趣味の違いは二人にとってプラスの刺激になります。
例えば彼が鉄道マニアなら、最初は「電車の何がそんなに…?」と思っていても、彼が楽しそうに語る姿を見ているうちに「そんなに好きなんだ~!(笑)」と微笑ましく感じてくるかもしれません。彼女がアイドルのコンサート遠征に夢中でも、「すごい行動力だなぁ!」と感心したり、「お土産話を聞くのが楽しみだよ」と言って送り出してあげたり。お互いの違いをユーモアを交えて受け入れ合えると素敵ですよね。
大事なのは、「趣味が合わない部分」にばかり目を向けるのではなく、「一緒にいて楽しい部分」にフォーカスすることです。たとえ趣味そのものは共有できなくても、相手が楽しそうにしている様子を見るのが好き、という気持ちでも十分なんです。「趣味は違うけど一緒にいると落ち着くし笑い合える」のであれば、それは立派に良いカップルと言えます。
実際、「趣味が合わないから無理」と考えるのではなく「違いがあるからこそ新鮮で楽しい!」という視点を持っているカップルほど上手くいく傾向があります。共通点が少ない分、お互いに新しい発見を提供し合える関係になれると理想的です。「自分にない一面を見せてくれる相手って面白い!」くらいに考えて、ぜひ違いそのものを楽しんでみてください。二人の違いをプラスに変えられれば、怖いものはありません。
実例:趣味が合わない二人が歩み寄ったケース
最後に、趣味が合わなかったカップルが上手に歩み寄った実例を紹介します。
恋人同士のAさん(男性)とBさん(女性)は、趣味がまったく合わず悩んでいました。Aさんは休日は一日中ゲームをして過ごしたいインドア派、一方のBさんは外出してショッピングやイベントに行きたいアクティブ派だったのです。付き合い始めの頃、BさんはAさんに合わせて家で過ごすデートにも我慢して付き合っていましたが、次第に不満が蓄積していきました。ある日ついにBさんが涙ながらに「たまには外に連れて行ってよ…」と訴え、Aさんもハッとします。
そこで二人はじっくり話し合い、お互いに歩み寄ることを決めました。まずAさんは、毎週末ゲーム漬けだった生活を改め、月に2回はBさんの希望するお出かけデートをすることにしました。最初は渋々だったAさんですが、Bさんが嬉しそうに町を歩く姿を見ていると案外悪くないなと感じるようになります。また、BさんもAさんの趣味を理解しようと、Aさんが好きなゲームを一緒にプレイしてみました。最初はゲームに疎かったBさんですが、Aさんが優しく教えてあげるうちに少しずつ楽しさが分かってきて、今では「週末に一緒に協力プレイをする時間」が二人のお気に入りのひとときになりました。
このように、お互いが歩み寄った結果、AさんとBさんは新たな共通の楽しみを見つけることができました。Bさんはアウトドアデートのない週末はAさんと家でゲームをすることを受け入れ、Aさんもゲームばかりでなく外出することでリフレッシュできると気付いたのです。今では、それぞれの趣味の時間も確保しつつ、二人で共有する時間もバランス良く作れるようになり、以前より関係が良好になったそうです。
よくある質問:趣味が合わない恋人について
Q1. やはり趣味が合う相手と付き合った方がいいのでしょうか?
A. 一概に「趣味が合う人の方がいい」とは言えません。共通の趣味があるカップルは一緒に趣味を楽しめる利点がありますが、趣味が合わなくても問題なく幸せに過ごしているカップルも大勢います。むしろ、趣味以外の価値観や性格の相性の方が恋愛には重要です。趣味が同じでも根本的な価値観が合わなければうまくいきませんし、趣味が違ってもお互い尊重し合えば良好な関係を築けます。要はバランスです。お互いの世界を認め合い、共通点が少なければその分新鮮さを楽しむくらいの気持ちでいる方が、かえってうまくいくことも多いですよ。
Q2. 自分の趣味を恋人になかなか理解してもらえません…。どうすれば分かってもらえる?
A. 相手に自分の趣味を理解してもらうには、焦らず少しずつ魅力を伝えていくことです。まず大前提として、相手にも好き嫌いがありますから、完全に同じ熱量で好きになってもらうのは難しいかもしれません。しかし、諦めずにコミュニケーションを取ることで、相手の興味を引き出すことは可能です。例えば「なぜそれが好きなのか」を語って聞かせたり、初心者でも楽しめそうな入門編を一緒に体験してみたりといったアプローチをしてみましょう。先述のように、無理に強要するのではなく「もしよかったら一緒にどう?」と誘ってみるスタンスがポイントです。相手が少しでも乗ってくれたら、感謝を伝えて思い切り楽しむ姿を見せてください。その笑顔を見れば、きっと恋人もあなたの趣味に対して以前より理解を深めてくれるはずです。
おわりに:違いも含めて二人らしさに
振り返ってみると、相手の趣味を否定しないこと、時には一緒に体験してみること、新しい共通の趣味を探すこと、互いの一人時間を尊重すること、不満があればちゃんと話し合うこと、そして違いそのものを楽しむこと…といったポイントがありましたね。どれもすぐには完璧にできなくても、少しずつ意識してみるだけで変化が生まれるはずです。
趣味が合わないカップルは決して不幸せなわけではありません。むしろ、お互いの違いを理解し尊重し合うことで、共通の趣味があるカップル以上に深い信頼関係を築いている例もたくさんあります。大切なのは、趣味の違いそのものよりも、その違いとどう向き合うかでしたね。
お互いの好きなことを否定せずに受け入れ、時には相手の世界を覗いてみて、新しい共通の楽しみを見つけていく…。そんな風に歩み寄る中で、二人だけのユニークな絆が生まれていくはずです。共通の趣味がなくても、笑い合える瞬間や支え合える出来事を積み重ねていけば、それが何より二人の財産になります。「趣味が違うからこそあの人と一緒にいると新鮮で楽しい!」と胸を張って言える関係を目指していきたいですね。
もし趣味の違いに悩んでいるなら、今日からできることを少しずつ始めてみてください。この記事で紹介したコツの中から「これなら出来そうかも」というものを一つでもいいので実践してみましょう。きっと何かしら前向きな変化が感じられるはずです。
最後に覚えておいてほしいのは、二人はチームだということです。同じ趣味を持っていなくても、二人三脚で支え合っていくパートナーであることに変わりはありません。お互いの違いをリスペクトし合い、二人にしか作れない物語をこれからも紡いでいってくださいね(^^)