マッチングアプリ比較|日本の恋活・婚活アプリ9選の特徴と選び方ガイド

マッチングアプリの重要性と選び方のポイント
現在、恋愛や結婚相手との出会い方は大きく変化してきています。かつては職場や友人の紹介、合コンなどが主な出会いの場でしたが、今ではマッチングアプリがごく一般的な手段となりました。特に彼女がいない男性にとって、マッチングアプリは理想の相手と効率的に出会える強力なツールです。忙しい現代人でもスキマ時間にスマホで活動でき、自分の希望条件に合った女性を探せる点が魅力です。実際に「出会いはアプリ」という時代になりつつあり、マッチングアプリ経由で交際・結婚に至るケースも珍しくありません。

しかし、数多くのマッチングアプリが存在する中でどのアプリを選ぶかが非常に重要です。アプリごとに利用者層や目的、特徴が異なるため、自分に合ったサービスを選ばなければ成果は出にくくなります。例えば、真剣に恋人や将来の結婚相手を探したいのにカジュアルな出会い向けのアプリを使ってもミスマッチですし、その逆も然りです。そこで本記事では、日本国内で利用できる主要な恋愛・婚活マッチングアプリの特徴を詳しく解説し、それぞれを比較してみます。ユーザー層や料金体系、特長的な機能、安全性などの観点から分析しますので、ご自身の目的に合ったアプリ選びの参考にしてください。

アプリ選びのポイントとしては、まず自分の目的を明確にすることが大切です。「気軽にデートできる彼女が欲しい」のか、「将来を見据えた真剣なお付き合いがしたい」のかによって選ぶべきサービスは変わってきます。また、自分の年齢や居住地域に近い利用者が多いアプリを選ぶこともポイントです。会員数が多ければそれだけマッチングのチャンスも増えますが、同時に競争率も上がりますので、自分の年齢層での比率や男女比なども考慮しましょう。さらに、料金プランも要チェックです。男性は基本的に有料会員登録が必要なアプリが多いため、無理なく支払える範囲か、コストパフォーマンスに見合うサービス内容かを確認してください。加えて、運営会社の信頼性や安全対策(年齢確認や24時間監視体制の有無、通報機能や本人確認機能など)も重要です。安心して使えるアプリであるかどうかは、ネットでの出会いにおいて非常に大きなポイントになります。

以上を踏まえ、本記事では以下に紹介する各マッチングアプリの特徴を整理し、最後に比較表と目的別のおすすめを提示します。これからマッチングアプリを始めて彼女を作りたい男性の方は、ぜひ最後までご覧いただき、自分に合ったサービス選びにお役立てください。

主要マッチングアプリの紹介
ここからは、日本国内で利用者の多い主要な恋愛・婚活マッチングアプリを一つずつ紹介します。それぞれのアプリについて、利用者層(年代や男女比)、料金体系(男性有料・女性無料か男女とも有料か等)、アプリ独自の機能や強み、そして安全性に関する取り組みなどを詳しく解説します。自分のニーズに合うアプリはどれなのか、比較しながら読んでみてください。

ペアーズ(Pairs)

ペアーズは国内最大級の会員数を誇るマッチングアプリです。累計会員数は2,000万人以上とも言われ、都市部から地方まで幅広い地域のユーザーが登録しています。そのため地方在住の方でも理想の相手を探しやすく、間口の広いサービスと言えるでしょう。利用者の年齢層は20代〜30代が中心ですが、40代以上の利用者も一定数おり、年代が偏り過ぎていない点が特徴です。男女比はおおよそ6:4から7:3程度で、男女ともに多くの会員がいるためバランスよくマッチングしやすい環境です。

ペアーズの魅力は恋活から婚活まで幅広い目的に対応できる点です。真剣に恋人を探したい人から、結婚を視野に入れて婚活したい人まで、様々な意向のユーザーが集まっています。男性も女性も独身であることが利用条件となっており、既婚者の紛れ込みは厳しく排除されています。特に男性会員は真剣度が高い人が多く、「真面目に交際相手を探している」という評判が多いです。これは男性が有料会員(月額約3,500〜4,000円程度)にならないと十分にメッセージ交換できない仕組みのため、遊び半分ではなく料金を支払ってでも出会いを求める本気度の高い層が集まりやすいからです(女性は基本機能を無料で利用できます)。

機能面では、ペアーズには「コミュニティ」機能(現在は「興味・関心タグ」「マイタグ」として実装)があるのが大きな特徴です。これは趣味や価値観ごとに用意されたタグやグループに参加できる機能で、共通の趣味・嗜好を持つ相手を探すのに役立ちます。例えば「映画好き」「カフェ巡り」「アウトドア派」など15万種類以上ものコミュニティが存在し、自分の興味に近いタグをプロフィールに設定したり、同じタグに参加している異性を検索したりできます。共通点から会話を始めやすくなるため、内面重視で相性の良い相手と出会いやすい仕組みです。この機能のおかげで「自分の理想の条件に合う人が見つけやすい」「話の合う恋人ができた」という声も多く、ペアーズが幅広い層に支持される理由の一つとなっています。

安全性についても、ペアーズは業界内で信頼性の高いアプリとして知られています。運営会社は株式会社エウレカ(Match Group傘下)で、サービス開始以来の実績も長く、ノウハウが蓄積されています。利用には公的身分証による年齢確認が必須で、18歳未満は登録できません。また24時間365日の監視体制が敷かれており、不適切な投稿や迷惑行為がないか常にチェックされています。プロフィール写真や自己紹介文も審査があり、違反者には警告や強制退会等の措置が取られます。さらに、ペアーズには「本人確認・顔認証」の機能もあり、希望者は自分の顔写真を公式に認証マーク付きで登録できます。これにより、なりすましや業者の排除に努めており、ユーザーが安心して利用できる環境づくりがされています。

総じてペアーズは、「まずどれを使えばいいか迷ったらペアーズ」と言われるほど定番のマッチングアプリです。会員数の多さからマッチングのチャンスも多く、自分のペースで恋活・婚活を進めやすいでしょう。真剣度の高いユーザーが多いため、将来を考えられる彼女を探したい20代〜30代の男性に特におすすめです。一方で、結婚よりもカジュアルなデートや友達探しが目的の場合は他のアプリの方が向いている場合もありますが、恋活・婚活どちらにもバランス良く対応できるペアーズは、初めての方にも使いやすいサービスと言えます。

タップル(Tapple)

タップルはサイバーエージェントグループから生まれた恋活向けマッチングアプリで、気軽な出会いを求める若年層に人気があります。会員数は累計1,700万人以上とこちらも非常に多く、特に20代の利用者が中心です。男女比はやや男性が多めですが(およそ6:4程度)、女性会員も比較的多く登録しているため、マッチング自体は活発に行われています。年齢層は18歳〜20代後半がボリュームゾーンで、30代前半くらいまでの利用者もいますが、全体的に若くライトな雰囲気のユーザー層と言えるでしょう。

タップルの最大の特徴は、「スワイプ操作による直感的なマッチング」「おでかけ機能」に代表されるように、スピーディーかつカジュアルに出会える仕組みを重視している点です。アプリでは次々と表示される異性のプロフィールカードに対し、「いいかも!(LIKE)」か「イマイチ(NOPE)」かをスワイプで選んでいく方式を採用しています。これはゲーム感覚で手軽に操作でき、空き時間にサクサクと相手探しが進められます。感覚的に相手を探したい人や、まずは多くの異性とマッチングしてみたい人に向いています。マッチングが成立した後はメッセージ交換に移りますが、タップルの場合はマッチング前でも利用できるユニークな機能として「おでかけ機能」があります。

「おでかけ機能」は、デートに誘いたいプランを投稿して募集し、24時間以内にその提案に乗ってくれる相手とマッチングできるという画期的な機能です。例えば男性側が「今夜19時に渋谷で飲みませんか?」といったおでかけプランを投稿すると、興味を持った女性からアプローチがあり、マッチングすれば即座にデートの約束ができます。もちろん女性が募集を投稿することも可能です。この機能により、従来のマッチング→メッセージのやり取り→デート約束というプロセスを飛ばして最短即日でリアルに会うこともでき、忙しい方やメッセージのやり取りが苦手な方でも気軽にデートの機会を作れます。実際「マッチングしてメッセージを重ねるより先にまず会ってみたい」というニーズは一定数あり、タップルはそうした層に応えるサービスと言えます。

タップルの利用目的は主に恋活(彼氏・彼女づくり)で、ペアーズやOmiaiほど結婚を強く意識した雰囲気ではありません。そのため「まずはカジュアルにデートを楽しみたい」「遊び相手探しとまではいかないが、重すぎないお付き合いがしたい」という20代の男性にはマッチしやすいでしょう。一方で、利用者の真剣度はアプリ内でも人によって様々で、中には気軽な出会いを求めるだけの人もいます。結婚まで視野に入れた相手探しにはやや不向きで、真剣な婚活目的の方には物足りないかもしれません。その場合は後述する他の婚活向けアプリのほうが適しています。

料金体系は男性は有料、女性は無料という一般的なモデルです。男性は1ヶ月プランで約4,000円程度(決済方法により前後)となっており、ペアーズと同程度かやや高めです。ただしタップルでは定期的に割引キャンペーンや、友達招待による初月無料・半額といった特典が用意されていることもあります。まずは短期プランで試し、気に入れば長期プランで割安に利用するといった使い方が推奨されています。なお、タップルも年齢確認は必須で、運転免許証などの提示が求められます。安全対策として24時間の監視や通報機能も備えていますが、ペアーズなどに比べ利用者のモラルが玉石混交な面もあり、やりとりの際は相手のプロフィールやメッセージ内容を見極める注意が必要です。中には遊び目的(いわゆるヤリモク)のユーザーがいないわけではないため、最初から深夜に会う誘いに乗らない、個人情報をすぐ教えないなど基本的な警戒心は持っておきましょう。

総合すると、タップルは「まずは気軽に彼女が欲しい」という男性に向いたマッチングアプリです。スピーディーにマッチングしデートまで進みたい人には大きなチャンスを提供してくれます。趣味タグを通じた出会い(コンセプトは「趣味でつながる恋活」)も可能なので、同じ趣味を持つ恋人が欲しい場合にも有効です。一方で、マッチング後にしっかり内面も知りながら関係を深めたい場合や、結婚に直結する相手を探したい場合には別のサービスも検討すると良いでしょう。

with(ウィズ)

with(ウィズ)は20代の若者を中心に人気が高まっているマッチングアプリです。メンタリストDaiGoさんが監修した心理テストや性格診断イベントが次々と開催されることで話題を呼び、「内面重視」で相性の良い恋人探しができるアプリとして知られています。累計会員数は1000万人を超えており(2024年時点)、特に首都圏の20代前半〜30代前半の男女が多く利用しています。男女比は概ね6:4前後で、やはり男性会員の方がやや多いものの、女性人気も高いアプリです。

with最大の特徴は、充実した診断コンテンツや相性マッチング機能によって自分と価値観や性格の合う相手を探せる点です。定期的にアプリ内で開催される「心理テスト」「性格診断イベント」では、たとえば色彩感覚や恋愛観に関する質問に答えると、自分のタイプ分類や相性の良いタイプがわかるようになっています。そして診断結果に基づき相性度◯%と表示された相手を紹介してくれるため、単なる見た目の第一印象だけでなく内面的な相性を重視したマッチングが可能です。このようなユニークな仕組みは他のアプリにはあまり見られず、「価値観の合う恋人と出会えた」「話が合う人が多い」とユーザーから好評です。

また、withには「好みカード」という機能もあり、こちらはPairsのコミュニティに近い感覚で、自分の趣味嗜好をカードとしてプロフィールに追加できます。音楽・映画・スポーツ・食べ物など様々なカテゴリの好みカードが用意されており、共通の好みカードを持つ異性を検索したり、プロフィール上で共通点として表示されたりします。これも会話の糸口になりやすく、初対面でも盛り上がれる話題を提供してくれます。withはまさに「内面重視でじっくり恋人探しをしたい」人にマッチしたアプリと言えるでしょう。

利用者の傾向としては、20代の大学生や社会人が多く、「真剣に恋活したいけれどまずは気が合う恋人が欲しい」と考えている方が主体です。他のアプリに比べると年齢層がやや低めであるため、婚活というより恋活寄りの雰囲気が強いです。実際withのユーザーには「すぐにでも結婚したい」という人より、「まずは恋人を作り、ゆくゆくは結婚も視野に」という人が多い印象です。そのため30代後半以上で早急に結婚相手を探したい男性には物足りない場合がありますが、20代〜30代前半くらいでじっくり付き合える彼女を見つけたい方には適しています。

料金体系は男性有料・女性無料で、男性は月額約3,600円前後(決済方法やプラン期間によって変動)となります。他の主要アプリと同程度ですが、withの場合も1ヶ月から12ヶ月まで複数のプランが用意されており、長期プランに申し込むと1ヶ月あたりの料金が安くなります。会員登録やプロフィール閲覧、いいね送信自体は無料で試せるので、まずは無料会員で診断イベントなどを体験してみて、気に入ったら有料会員になる流れでも良いでしょう。安全性については、年齢確認や24時間監視といった基本的な対策は万全です。運営会社(株式会社with)は東証プライム上場企業グループに属しており信頼できますし、不審なユーザーへの通報制度やブロック機能も整備されています。加えて、プロフィールにはFacebook認証や電話番号SMS認証も導入されているため、サクラや業者は入りにくい環境になっています。

まとめると、withは「価値観やフィーリングを重視したい男性」におすすめのマッチングアプリです。心理テストを通じて自分でも気付かなかった相性の良い女性に出会える可能性があり、マッチング後の会話も共通の話題で盛り上がりやすいでしょう。特に20代〜30代前半で、結婚は焦っていないが真面目なお付き合いがしたいという方にはピッタリです。ただし年齢層が比較的若いため、30代後半以上の方や最初から結婚相手探しが目的の方は、この後紹介する婚活色の強いアプリも併せて検討してみてください。

Omiai(オミアイ)

Omiai(オミアイ)はその名の通り、結婚を見据えた真剣交際に適したマッチングアプリです。日本でマッチングアプリ文化が広がり始めた初期からサービスを提供している老舗の一つで、信頼と実績があります。累計会員数は2024年時点で約1,000万人に達しており、ペアーズに次ぐ規模感です。主要ユーザーの年齢層は20代後半〜30代が中心で、男女とも「将来を考えられる恋人が欲しい」「結婚前提でお付き合いしたい」という意向の人が多いのが特徴です。男女比はおおよそ6:4程度とバランスが取れており、女性会員も婚活意欲の高い人が多い傾向にあります。

Omiai最大の特徴は、利用者の真剣度の高さ落ち着いた雰囲気のサービス設計にあります。他の恋活アプリと比べると年齢層がやや高めで、社会人として自立し将来を真面目に考えている会員が多いです。男性会員には年収500万円以上の会社員や公務員といった経済的に安定した層も多く、「誠実で真面目な人が多い」「遊び目的のチャラい人が少ない」という評判があります。女性から見ても安心感があり、実際にOmiai登録女性の9割近くが「真剣交際が目的」と回答した調査もあるほどです。こうした背景もあり、「真剣に婚活・恋活をしたい人向けのアプリ」として支持されています。

機能面では一見オーソドックスなマッチングアプリですが、Omiaiならではの特徴として「プロフィール非公開モード」があります。これは有料オプション等で自分のプロフィールを検索結果に表示させないようにし、自分がいいね!した相手やマッチングした相手にだけプロフィールを公開できる機能です。知人に見つかるリスクを減らしたい方や、身バレを防止しつつ活動したい方に重宝されています。また、マッチング後のコミュニケーションに関しても非常に健全性が保たれており、いきなり失礼な内容を送るようなユーザーは少ない印象です。過去に一部で業者混入の噂などもありましたが、運営側も対策を強化しており、不審なアカウントへの警戒と排除は徹底されています。

料金体系は男性有料・女性無料で、男性の1ヶ月プランは約3,980円(税込)と他アプリと比べてもやや高めに設定されています(長期プランにすると1ヶ月あたり料金は下がります)。この男性料金が少し高いことについてはユーザーからも「もう少し安ければ…」という声がある一方で、「安すぎると軽い気持ちの男性が増えてしまうので、真剣な人だけ残る適正価格」という見方もあります。実際、Omiaiは価格設定をやや高めにすることで質の高い会員層を維持し、結果的に真剣度のマッチング率を上げている面があります。女性は基本無料で使えますが、有料オプションとして「プレミアムパック」や「ポイント購入」により追加機能を利用することも可能です(ただし女性は無料でも十分活動できます)。

安全性については、運営会社は東証プライム上場企業グループ(株式会社ネットマーケティング)であり、信頼性は高いです。本人確認書類提出による年齢確認は厳格ですし、独身であることも利用規約上求められています。また、Facebook連携ログインにも対応しており(現在は電話番号やメールアドレスでも登録可)、過去にはFacebookで友達が一定数いないと登録できない仕組みもあったほど、実在性の担保にこだわってきました。24時間の監視パトロール体制も整っており、不審なユーザーや違反報告への対応も迅速です。2021年には大規模な不正アクセス事件が報じられたものの、現在は再発防止策が講じられセキュリティが強化されています。

総じてOmiaiは、「真剣に交際・婚活したい30代前後の男性」に特に適したマッチングアプリです。実際にOmiai経由で交際から結婚に至ったカップルの報告も多く、11周年を迎えた老舗サービスとしての信頼感も抜群です。合コンや飲み会では結婚観が合う人に出会えない…と悩んでいる方や、遊び目的の人を避けたい方には是非試してみてほしいアプリと言えます。一方で、20代前半など若い世代で「今すぐ結婚は考えてないけど彼女は欲しい」という場合には、Omiaiはやや真面目すぎると感じるかもしれません。その場合は先述のwithやペアーズなど、もう少し恋活寄りの雰囲気のアプリから始めるのも良いでしょう。

Tinder(ティンダー)

Tinder(ティンダー)は世界中で利用されている超大型マッチングアプリで、日本国内でも若年層を中心に人気があります。元々アメリカ発のサービスであり、グローバルな出会い系アプリとして知名度が高いです。日本でも都市部の20代を中心に広がり、特に18歳〜25歳くらいの大学生や若い社会人に多く使われています。男女比について正式な公表はありませんが、一般的に男性ユーザーの方がかなり多いと言われています(7:3あるいはそれ以上男性寄りとの推計もあります)。そのため男性側からすると競争率は高めですが、ライトな感覚で利用できる点で他にない魅力があります。

Tinderの特徴は何といっても基本機能が男女とも完全無料で使える点です。マッチングアプリの多くは男性有料ですが、Tinderは無料会員のままでも「Like(いいね)」「Nope(スキップ)」のスワイプによるマッチングや、メッセージのやり取りが可能です。ただし無料の場合、1日に送れる「いいね」の回数制限があったり、検索範囲の高度な指定ができなかったりといった制約があります。そのため積極的に活用したい場合は、月額課金の有料プラン(Tinder PlusやTinder Gold、Tinder Platinumなど数種類ランクがあります)に加入する必要があります。有料プランに入ると、無制限にいいねができたり、相手に自分を優先表示させるブースト機能を使えたりとマッチング効率を高めるオプションが得られます。とはいえ、「まずは無料で出会いを探したい」という男性にとってTinderは非常にハードルが低く、世界的人気を博す理由の一つとなっています。

操作感や機能はタップル同様にシンプルなスワイプ形式で、写真と簡単なプロフィールを見て直感的に好みか否か判断していくスタイルです。Tinderの場合、相手の詳細な情報(職業や学歴など)はあまり重視されず、写真の第一印象や短い自己紹介文がカギになります。そのため容姿に自信がある人や、ビジュアル重視でサクッと会いたい人に向いています。実際Tinderは「見た目重視・その場のノリ重視」というイメージが強く、他の日本製アプリと比べるとカジュアル度は群を抜いています。利用目的も恋活というよりはデート相手探しや友達作り、さらにはワンナイト目的まで様々です。いわゆる「出会い系」に近い感覚で使っているユーザーも一部にはおり、良くも悪くも自由度が高い空間と言えます。

Tinderならではのメリットとして、外国人を含む多様なユーザーと出会える点が挙げられます。在日外国人や旅行・滞在で日本に来ている人もTinderを使っているため、英語など語学力を活かして国際交流的な出会いを楽しむこともできます。他の国内アプリでは会えないような職業・バックグラウンドの人とマッチングする可能性があるのもTinderの面白いところです。もちろん、日本人同士のマッチングも多数成立していますが、全体に国際色豊かです。居住地の範囲設定も柔軟で、海外に範囲を広げて外国のユーザーとマッチすることも技術的には可能です(※有料プランのパスポート機能で世界中の地域に瞬時に切り替えて検索できます)。

安全面については、Tinderは年齢確認が他アプリほど厳格ではないという指摘がかつてありました。しかし現在の日本版Tinderでは18歳未満の利用禁止はもちろん、本人確認や写真認証の仕組みも導入されつつあります。希望者は公的身分証を提示して年齢・本人認証バッジを得ることが可能で、本人確認済みユーザーかどうかプロフ上で確認できます。ただし認証は任意のため、他のアプリに比べ匿名性が高く身元がはっきりしないユーザーも多いです。この点から、メッセージ上での見極めや初対面時の注意は他以上に必要でしょう。Tinder自体もブロック・通報機能は備えていますので、少しでも怪しいと感じたら無理に会わない、すぐ通報・ブロックするといった自己防衛が大切です。

まとめると、Tinderは「とにかく気軽に始められる出会いの場が欲しい」「無料でたくさんの女性にアプローチしたい」という男性に向いています。大学生などお金をかけずにまずは彼女探しをしてみたい人にとっては最適でしょう。また、ファッションや外見に自信がある方、写真映えする趣味がある方などはTinderで目立ちやすく、マッチングのチャンスが増えます。一方で、本腰を入れて婚活したい場合や、真面目な交際相手を探したい場合にはTinderは不向きかもしれません。カジュアルな出会いがメインのプラットフォームなので、メッセージのやり取りが続かずフェードアウトされることも珍しくありません。Tinderはあくまで複数ある出会いツールの一つと捉え、他の恋活・婚活アプリと併用するのも良いでしょう。

ゼクシィ縁結び

ゼクシィ縁結びは結婚情報サービス大手のリクルートが運営する婚活特化型のマッチングアプリです。結婚情報誌「ゼクシィ」のブランド力もあり、「結婚を本気で考える人が集まるアプリ」として高い信頼を得ています。会員数は累計で約210万人(2023年時点)とペアーズ等に比べると少なめですが、男女比はほぼ5:5と非常にバランスが良いです。これは男女とも有料という珍しい料金体系を採用しているためで、女性も本気で婚活したい人しか集まらないからです。主な年齢層は男女ともに20代後半〜40代が中心となっており、平均的に他の恋活アプリより年齢は高めです。30代はもちろん、結婚前提なら40代まで含めてマッチングしやすい環境があります。

ゼクシィ縁結びの一番の特徴は、結婚への本気度が非常に高いユーザーが集まっている点です。公式にも「利用者の94%が将来的に結婚を見据えた出会いを望んでいる」とアピールしている通り、遊び半分の登録者はほとんどいません。男女とも毎月定額料金を支払っている分、本気度も真剣そのものです。「婚活」という言葉に抵抗がなく、積極的に良い人を探そうという前向きな雰囲気があります。会員の職業も会社員や公務員はもちろん、看護師・教師・士業・経営者など様々ですが、概ね経済的・精神的に自立した大人が多い印象です。プロフィール項目もかなり詳しく設定でき、結婚観(結婚後の姓の考え方、子どもは欲しいか、家事育児の分担意識など)についても記載欄があります。そうした価値観まで確認し合えるため、結婚後を見据えたミスマッチを減らせるのがゼクシィ縁結びの強みと言えます。

機能面では、ゼクシィ縁結び独自の「価値観マッチング」機能が人気です。登録時に20問近い設問から成る価値観診断テストを受けることで、自分の恋愛観・結婚観のタイプを分析してくれます。その結果を踏まえて、相性の良い異性を毎日紹介してもらえる仕組みがあります(毎日4人の候補をピックアップ)。表示される相手には自分との「価値観マッチ度」も示されるため、プロフィール閲覧の一つの指標になります。価値観マッチ度の高い相手とはマッチングしやすい傾向があり、実際「考え方が似ている人と出会いやすかった」との声が聞かれます。また、ゼクシィ縁結びには他にないユニークなサービスとして「お見合いコンシェルジュによるデート日程調整代行」というものがあります。これはマッチング後に双方が希望すれば、ゼクシィのスタッフが初デートの日程や場所の調整を仲介してくれるサービスです。お互い個人の連絡先を交換しなくてもデートの約束ができるので、プライバシーを守りつつスムーズに初対面に進むことが可能です。忙しい社会人同士でも手間なく会う段取りが整うため、「メッセージのやり取りはそこそこにまず会ってみたい」という婚活では非常にありがたい機能です。

料金体系は男女同額の有料制で、月額料金は4,378円(税込)〜となっています(※プランの期間によって月当たり料金は多少変動)。男女平等に課金するモデルは「双方本気度を持って利用する」という意味でコミットメント効果が高く、実際ゼクシィ縁結びでは男性ばかりが積極的で女性は受け身…という図式が他より少ないようです。女性も費用を払っている分、「いい人を見つけるぞ」という意識で積極的にアプローチしてくれるケースが多くなります。男性にとっては本気度の高い女性と出会いやすく、女性にとっても冷やかしや既婚者のいない真剣勝負の場となっており、双方にメリットのある仕組みです。安全性に関しても、リクルートが運営しているだけあって非常にしっかりしています。結婚相談所業界の基準である「IMS(適正事業者認証マーク)」も取得済みで、公的身分証による年齢確認・本人確認はもちろん、独身証明等の提出も任意でできるようになっています。24時間監視体制は言うまでもなく、違反行為への厳正な対処や個人情報の保護など、企業ブランドにかけて安心安全なサービス運営がなされています。

総括すると、ゼクシィ縁結びは「結婚相手を探すための交際がしたい男性」にとって最適なマッチングアプリです。特に30代〜40代で結婚を視野に真剣な出会いを求めている場合、同じ温度感の女性と出会える可能性が非常に高いでしょう。真面目な婚活ユーザーばかりなのでマッチング後の進展もスムーズで、交際に発展する確率も高いです。ただし、カジュアルな恋人探しや友達探しには向きませんし、20代前半くらいでまだ結婚を意識できない人には少し重く感じるかもしれません。その場合はまず恋活系アプリでお付き合いを経験し、結婚を意識し始めた段階でゼクシィ縁結びに移行するといった利用方法も良いでしょう。

マリッシュ(marrish)

マリッシュ(marrish)は再婚活に手厚いサポートがあることで知られる婚活向けマッチングアプリです。会員の特徴として、30代〜40代の中高年層や、バツイチ・シンママ・シンパパ(離婚歴があり子供がいるシングルマザー・シングルファザー)などの割合が他アプリより高く、いわば「大人の婚活」に適したサービスとなっています。累計会員数は公式に明確な数字は出ていませんが、利用者層が比較的限定されていることもあり規模は中堅クラスと言われます。男女比はおおむね55:45程度で男性がやや多めですが、女性比率もそこそこあるため男女とも出会いやすいバランスです。とりわけ、再婚に理解のある人や、落ち着いた恋愛を求める人に支持されています。

マリッシュの大きな特徴は、再婚希望者やシングルマザー・シングルファザーに優遇措置があることです。具体的には、離婚歴がある利用者や子持ちの方に対して、アプリ内で使えるポイントを多めに付与する「リボンマーク」制度があります。男性の場合、プロフィールでお相手の婚姻歴やお子様の有無に理解がありますよという意思表示をするとリボンマークが付き、いいね!に必要なポイントが割引されるなどの特典があります。これにより、子供がいる女性や離婚歴のある方でも出会いやすく、再婚活を積極的に応援する仕組みになっています。実際、「バツイチでも理解のある人に出会えた」「シンママでも遠慮なく活動できた」という口コミが多く、初婚中心のアプリでは感じるかもしれない肩身の狭さがありません。

また、マリッシュは機能面でも独自の工夫があります。その一つが「声のプロフィール」機能です。ユーザーは自己紹介文や写真だけでなく、自分の声を録音してプロフィールに載せることができます(3〜10秒程度の音声メッセージ)。声の雰囲気で人柄が伝わったり、実際の会話のイメージが掴めるため、テキスト情報だけではわからない魅力をアピールすることが可能です。多くの男性が落ち着いた口調で自己紹介を録音しており、「文章より声で惹かれてマッチングした」というエピソードもあります。さらにマリッシュではビデオ通話(あんしん電話)機能も実装されています。マッチング後にアプリ内で音声通話やビデオ通話ができるため、連絡先交換前に直接会話して相手の人柄を確認できます。特に女性にとっては会う前に相手の顔や声を確認できる安心感があり、男性にとっても誠実さをアピールするチャンスになります。ビデオ通話は1回15分・1日3時間までといった制限がありますが、上手に活用すれば初デートへの不安を和らげたり、距離を縮めたりできるでしょう。

利用者の目的は明確に婚活です。中には恋活目的の人もいますが、他アプリ以上に「結婚前提のお付き合い」を希望する人が多いです。特に30代後半以上の男女や、離婚経験者にとって、マリッシュは非常にマッチした環境と言えます。逆に20代中心の若い恋人探しには向いていませんので、利用者も必然的に落ち着いた方が多くなります。プロフィール写真も奇抜なものは少なく、皆さん日常のスナップや穏やかな雰囲気の写真を載せています。「年齢層が高めなので紳士的な男性が多い」「ライフステージが近い人ばかりなので話が早い」といった声がある反面、「若い人が少ないので20代には物足りない」との評価もあります。したがって、読者の方がもし20代であればマリッシュは優先度低めでよく、30代以上で結婚を真剣に考えているなら有力な選択肢になるでしょう。

料金体系は男性のみ有料で女性は完全無料です。男性の月額料金は1ヶ月プランだと約3,400円(税込)と他大手よりやや安めに設定されています。さらに長期プランでは割引が利き、例えば6ヶ月プランなら一月あたり2,400円ほどまで下がります。これは先述のユーザー層を考慮した価格設定とも言えます。というのも、30〜40代の婚活では短期間で結論を出すよりも、数ヶ月〜1年腰を据えて活動する方が多いため、長期利用しやすい料金体系になっているのです。実際、マリッシュのデータでは平均3ヶ月半でカップル成立する人が多いとのことで、半年プランがコスパ的にもおすすめされています。女性は無料で全機能使えますので、男性に比べ出会いやすい環境です(その分男性は紳士的な対応が求められます)。

安全性に関して、マリッシュも他と同様に年齢確認は必須ですし、不審ユーザーへの対処も適切に行われています。運営会社(株式会社マリッシュ)はインターネット異性紹介事業の届け出も行い、警察指導のもと安全管理をしています。ユーザー間のメッセージ内容もAIと人手で監視されており、違法・トラブルに繋がるやり取りがないかチェック済みです。特にシングルマザーなどを狙った詐欺や悪質ユーザーが入らないよう目を光らせており、問題報告があれば迅速に対応する体制があります。もちろんユーザー自身も注意は必要ですが、比較的落ち着いた年代が多いこともあり、トラブルは少ない印象です。

まとめると、マリッシュは「再婚も視野に大人の出会いを探している男性」に非常にマッチしたアプリです。離婚歴があることを理解してくれる女性や、子供がいる女性とも出会いやすいので、再婚希望の方には第一選択肢になるでしょう。また初婚の方でも、30代以降で同世代の落ち着いた女性と出会いたい場合に向いています。逆に20代中心の恋活には不向きなので、若年層の方は別のサービスを検討した方が良いです。婚活市場の中でも独自のポジションを築いているマリッシュ、該当する方は登録してみる価値があるでしょう。

イヴイヴ(イブイブ)

イヴイヴ(イブイブ)は日本初の完全審査制を導入した恋活マッチングアプリです。2016年にサービスが開始され、「既存会員と運営による入会審査を通過しないと利用できない」というユニークな仕組みで注目を集めました。会員数は他の大手に比べれば少なめですが、審査を経ているだけあってユーザーの質が高いことで評価されています。主な年齢層は20代が中心で、特に大学生〜20代後半くらいの若い世代が多いです。男女比は非公開ですが、審査制というハードルがある分女性会員も一定数確保されており、極端に男性過多ということはないようです(それでも男性の方がやや多い傾向にはあります)。

イヴイヴ最大の特徴である入会時のダブル審査について詳しく説明します。新規登録希望者はまず本人確認書類を提出し基本情報を入力すると、既存ユーザーからの審査投票と運営スタッフの審査を同時に受けます。既存会員からはプロフィール写真や自己紹介を見られた上で「この人はイヴイヴに相応しいか」をジャッジされ、一定以上の支持を集めないと承認されません。また運営側も不審な点がないかチェックし、問題なければ承認します。このユーザー審査+運営審査の二重審査をクリアして初めて正式に利用開始となります。審査通過率は公表されていませんが、場合によっては落とされることもあるため、プロフィール写真や自己紹介文にはある程度気を遣う必要があります。言い換えれば、審査を通過した人しかいないわけですから、業者や明らかな冷やかしアカウントは存在せず、真剣に出会いを探す人とだけマッチングできる安心感があります。

ユーザーからは「変な人が少ない」「イケメン・美人が多い」といった評判があり、審査制ゆえにプロフィール写真にも気合いを入れている人が多い印象です。実名は公開されずニックネーム制でプライバシーも守られているため、SNSなどで見バレする心配も少なめです(Facebook連携も不要です)。イヴイヴは恋活・婚活アプリでは珍しく入会審査を採用したことで話題性があり、特に女性側からすると安心して利用できるメリットがあります。そのため女性会員の本気度も高く、マッチングすれば会える可能性が高いです。「審査がある分、みんな真面目に出会いを探している」という声も多く、実際にカップル報告も少なくありません。

機能面では、基本的なマッチング〜メッセージの流れは他アプリと同様ですが、一つ特徴的なのが「恋愛相談のできるサポーター機能」です。イヴイヴでは「恋愛サポーター」という存在がいて、これは運営に属するカウンセラーのような方々です。ユーザーはアプリ内でサポーターに無料で何度でも相談チャットをすることができ、マッチングアドバイスやプロフィール添削、デートの誘い方のコツなどを教えてもらえます。他のアプリでは有料級のコンシェルジュサービスですが、イヴイヴでは手厚いサポートとして提供されています。初心者の方や、異性とのやり取りに不安がある方にとって心強い機能です。

料金体系は男性有料・女性無料です。男性は月額約3,500円前後(購入するプランによる)で、相場並と言えます。入会審査こそありますが、料金自体は特別高額ではないため、気軽に始められます。安全性は審査制によってかなり担保されていますが、さらに年齢確認ももちろん必須で、18歳未満は利用できません。運営の監視体制も24時間あり、規約違反者には厳しく対処しています。いったん審査を通過したユーザーでも、その後迷惑行為が発覚すれば強制退会になることもあるので、ルール遵守意識は高いです。基本的にはクリーンなコミュニティですが、万一トラブルがあった場合もサポートが手厚いので安心でしょう。

総合すると、イヴイヴは「安心安全な環境で恋活をしたい20代男性」にとても向いています。審査を通過する必要はありますが、それさえクリアすれば質の高い出会いが期待できます。特に他のマッチングアプリで「業者やサクラでは?と疑ってしまう」「遊び半分の人に振り回された」という経験がある方には、イヴイヴのクリーンさは魅力的でしょう。逆に言えば、プロフィール審査を通過できるよう最低限の誠実さや清潔感が求められるので、手軽さという点ではTinderなどに劣ります。しかし本気で彼女を作りたい男性にとって、そのひと手間は決して無駄にはならないはずです。身元確かな相手と出会いたいなら試してみる価値のあるアプリです。

クロスミー(CROSS ME)

クロスミー(CROSS ME)は「すれ違い」をキーワードに、位置情報を活用したマッチングが特徴の恋活アプリです。他のアプリとは一線を画すコンセプトで、日常生活の中でニアミスした人と出会えるユニークな仕組みを提供しています。会員数は公称で累計75万人以上(2021年時点)と大手に比べると少なめですが、都市部の若者を中心に根強い人気があります。ユーザーの年齢層は10代後半(18歳以上)〜20代が大半で、30代以上はやや少なめです。男女比は7:3程度で男性が多いため、男性にとっては競争がやや激しいものの、ニッチなサービスゆえ面白さを求めて参加している積極的な女性も一定数います。

クロスミーの最大の特徴は、「すれ違いマッチング機能」です。スマホのGPS機能を利用して、アプリユーザー同士が一定の近距離で行動範囲をすれ違った際に、お互いの存在が一覧に表示される仕組みになっています。例えば今日渋谷に出かけたとすると、同じ時間帯に渋谷近辺にいたクロスミーユーザーが「◯◯さんと○回すれ違いました」と表示されるのです。その中から気になる相手に「いいね!」を送ることでマッチングを申請できます。これはまさに街角での偶然の出会いをデジタル化したようなもので、「通勤電車で毎朝見かけるあの人にアプローチできるかも?」というワクワク感があります。現実で接点がなくても、同じエリアによく出没している=行動範囲や生活圏が近い人と知り合えるため、ご近所さんや行きつけの店が同じ人などとマッチングしやすい利点があります。

もちろん従来通りの検索機能でプロフィールからマッチングすることも可能ですが、クロスミー利用者はこのすれ違い機能目当ての人が多いです。特に都心部では「今日は◯◯駅で10人とすれ違い」「週末の繁華街ですれ違いマッチ多数」なんてこともあります。リアルでニアミスしたかもしれないと思うと話題にもでき、「あのフェス会場にいたんですね!」とか「同じ大学だったんですね」など距離感がぐっと縮まります。「近場ですぐ会える相手を探したい」というニーズにぴったり応えるサービスです。一方で地方や郊外ではユーザー自体が少なく、すれ違いも発生しにくいという難点があります。人口密集地でこそ威力を発揮するアプリなので、東京・大阪・福岡など都市在住の方向けと言えます。

クロスミーの利用目的は基本的には恋活・デート相手探しです。コンセプト上、カジュアルな出会いの傾向が強く、Tinderほどではないにしろ「まずは気軽に遊びに行ける人が欲しい」というスタンスのユーザーが多いです。「真剣な婚活」というより「友達や恋人ができたらいいな」くらいの軽いノリの人が多いため、深刻に構えず使える反面、結婚への意識はそこまで高くない印象です。実際、クロスミーは合コン感覚で飲みに行ける相手探しに使われることもあり、「今から飲める人いませんか?」といったメッセージが飛び交うケースもあります。そのため、恋活寄り〜遊び目的寄りの雰囲気には注意が必要です。本命の彼女探しというよりは、まず異性の友達作りから始めたいとか、休みの日に一緒に出かける相手が欲しい、といった希望にマッチします。

料金体系は男性有料・女性無料で、男性の1ヶ月プランは約4,200円ほど(決済方法により前後)と平均的です。会員数が多くない分、男性にとっては出会うために少し工夫が必要かもしれません。すれ違い機能を活かすためにも、普段からアプリを起動してこまめにチェックするアクティブさが求められます。安全面では、クロスミーも基本の年齢確認や24時間監視を行っています。ただGPSを利用する都合上、「自宅周辺で知らない人とすれ違うのは怖い」という方もいるでしょう。その点はアプリにも配慮があり、「すれ違い禁止エリア設定」という機能があります。自宅や職場など特定の地点を登録しておけば、その半径数百メートルではすれ違い判定を発生しないようにできるのです。これで自宅近くで他ユーザーに居場所を知られる心配は減らせます。また、どうしても不安な場合は位置情報機能自体をOFFにして通常のマッチングアプリとして利用することも可能です。自分のペースで機能を活用できるので、プライバシーと出会いのバランスは取れるでしょう。

まとめると、クロスミーは「行動派の男性」「偶然の出会いを楽しみたい男性」に向いたアプリです。家と職場の往復では出会いがないと嘆いているなら、通勤途中ですれ違った女性とマッチングできるかもしれません。日常の中にある出会いの可能性を可視化してくれるサービスと言えます。ただし会員数の関係上、都会在住でなければメリットは少ないため、地方の方にはあまり向いていません。また、結婚相手探しには不向きなので、あくまで恋人・デート相手探しとして活用しましょう。上手に使えば、思いもよらないご縁が転がり込んでくるかもしれない面白いアプリです。

各アプリの比較
以上、主要なマッチングアプリ9種類の特徴を見てきました。それぞれに強みや対象とするユーザー層が異なり、「どのアプリが一番良い」というよりは「自分の目的に合ったアプリを選ぶこと」が重要なのがお分かりいただけたかと思います。ここでは、これらのアプリをいくつかの項目で比較し、違いを分かりやすく整理します。

アプリ名会員数(累計)*主な年齢層男性料金(月額)女性料金特徴・強み向いている目的
ペアーズ
(Pairs)
約2,000万人以上20代~30代中心
※40代以上も幅広く在籍
約3,700円~
(プランによる)
無料国内最大級の会員数。コミュニティ機能で趣味や価値観の合う相手を探しやすい。真剣度が高く、地方でも出会いやすい。恋活全般~婚活
(幅広く対応)
タップル
(Tapple)
約1,700万人以上18歳~20代後半約4,000円無料スワイプで直感マッチング。「おでかけ機能」で最短即日デートも可能。カジュアルな恋活向き。恋活(ライト)
デート相手探し
with
(ウィズ)
1,000万人以上20代中心
~30代前半
約3,600円無料性格診断や心理テストで相性の良い相手を紹介。内面重視のマッチング。20代の真剣恋活に最適。恋活(真剣)
価値観重視
Omiai
(オミアイ)
約1,000万人20代後半~30代約3,900円無料婚活寄りの恋活アプリ。落ち着いた会員が多く真剣度が高い。男性料金高めだが安心感◎。恋活~婚活
(特に婚活)
Tinder
(ティンダー)
非公開
(全世界数億)
18歳~20代前半基本無料
※有料プラン有
基本無料
※有料プラン有
男女共無料で利用可。スワイプで手軽に世界中の人とマッチング。カジュアルな出会い・友達探しに。デート・遊び
友達作り
ゼクシィ縁結び約210万人20代後半~40代4,378円4,378円男女とも有料の婚活特化アプリ。価値観診断によるマッチングとコンシェルジュのデート調整代行で成婚率◎。婚活(真剣)
マリッシュ
(marrish)
非公開
(中規模)
30代~40代中心約3,400円無料再婚希望者・シンママ優遇。落ち着いた中年層に人気。声プロフィールや通話機能で安心。婚活(再婚含む)
イヴイヴ
(イブイブ)
非公開
(小規模)
20代中心約3,500円無料完全審査制で会員の質が高い。恋愛サポーターに相談可。安心して恋活できる環境。恋活(安全重視)
クロスミー
(CROSS ME)
約75万人18歳~20代約4,200円無料すれ違い機能で近場の相手とマッチング。偶然の出会いを演出。都市部の若者向け。恋活(デート)
遊び~ライトな恋人探し

(*会員数は公表値や推計値。実際のアクティブユーザー数とは異なる場合があります。)

上記の比較表から分かるように、会員数ではペアーズが群を抜いており、迷ったらペアーズという安定感があります。一方で会員数が少なくても独自のサービスで支持を得ているアプリ(ゼクシィ縁結びやクロスミーなど)もあります。また年齢層を見ると、withやクロスミー、Tinderなどは20代中心、Omiaiやゼクシィ縁結び、マリッシュは30代以上にも強いといった住み分けが見られます。料金に関しては、男女とも有料のゼクシィ縁結び以外は概ね「男性有料・女性無料」が共通しています。男性料金はほぼ3,000〜4,500円の範囲に収まりますが、Omiaiは若干高め、マリッシュはやや安めという違いがあります。Tinderのみ無料で始められますが、本格利用には有料プラン検討が必要でしょう。機能・特徴は各サービスでかなり差別化されています。コミュニティ機能のペアーズ、即デート可能なタップル、心理テスト充実のwith、審査制のイヴイヴ、位置情報のクロスミーなど、自分が重視するポイントに合致するものを選ぶと良いでしょう。目的については、婚活目的ならゼクシィ縁結びやOmiai、マリッシュが有力ですし、恋活目的ならペアーズ・with・タップルあたりが無難です。カジュアルな出会いや友達探しなら断然Tinderやクロスミーが向いています。

目的別のおすすめアプリを改めて整理すると、以下のようになります。

真剣に彼女を作りたい・将来的に結婚も考えたい:ペアーズ、Omiai、with あたりがおすすめです。特にペアーズは会員層が広く真剣度も高いため外れが少なく、Omiaiは結婚前提の交際に発展しやすいです。withも価値観重視で真面目な恋活に適しています。もう一歩踏み込んで婚活寄りならゼクシィ縁結びも検討してください。

まずは気軽に出会いたい・デート相手が欲しい:タップル、Tinder、クロスミーがおすすめです。タップルはおでかけ機能で気軽にデートできますし、Tinderは無料で手広くアプローチできます。クロスミーは近場でサクッと会えるので、飲み友達探しなどにも向いています。

結婚を強く意識した出会いが欲しい(婚活):ゼクシィ縁結びとマリッシュを推します。ゼクシィ縁結びは男女とも本気度MAXの婚活アプリで成婚率も高いです。マリッシュは再婚者も多く、結婚への現実的な考えを持つ大人同士が出会いやすいです。ペアーズやOmiaiも婚活可能ですが、より結婚に直結しやすい環境を求めるならこれら2つが良いでしょう。

安全性・安心感を重視したい:ペアーズやOmiaiは運営実績が長く安全対策がしっかりしていますし、イヴイヴは審査制で会員の質が高く安心です。女性ウケも良い環境なので、マッチング後に変なトラブルになる可能性が低いでしょう。特に初めてマッチングアプリを使う方には、このような安全性の高いアプリから始めることをおすすめします。

もちろん、合う合わないは個人によって違いますので、上記は参考程度にしてください。可能であれば複数のアプリを並行して試してみるのも一つの手です。実際、マッチングアプリ利用者の中には2~3個を同時利用している人も珍しくありません。最初は各アプリとも無料登録だけして雰囲気を掴み、その上で「このアプリなら頑張れそうだ」と思ったものに有料課金する流れでも良いでしょう。

選び方のポイントと注意点
最後に、マッチングアプリを選ぶ際のポイントと、利用する上での注意点をまとめます。

まずポイントの一つ目は、自分の出会いたい相手の層が多くいるアプリを選ぶことです。例えば、自分が30代で結婚を意識した恋愛をしたいなら、そのような同世代・同じ意向の女性が多いOmiaiやゼクシィ縁結びがマッチします。逆に大学生でとにかく彼女が欲しいという場合は、同年代の学生がたくさんいるタップルやTinderの方が適しています。このように、自分の年齢や目的にフィットするユーザー層かどうかを見極めましょう。各アプリの公式サイトや口コミ情報で「主要年齢層」「利用目的」などが紹介されていますので、事前リサーチが有効です。

二つ目のポイントは、アプリごとの機能や雰囲気が自分に合うかです。性格診断で楽しみながら相手探しをしたい人はwithが合うでしょうし、コツコツメッセージするよりまず会ってみたい行動派の人はタップルやクロスミーが向いています。写真を見て直感的に選びたいならTinder、じっくり条件検索したいならペアーズやOmiai、といった具合に、自分の恋愛スタイルに合致するアプリを選ぶことでストレスなく続けられます。実際に使ってみるとアプリごとにUI(画面操作感)やコミュニティの雰囲気も違うので、「なんとなく使いにくい」「居心地が悪い」と感じるなら別のサービスに切り替える柔軟さも必要です。

三つ目は、コストパフォーマンスです。男性の場合、毎月課金が発生しますので、出会いの成果と費用が見合うかを考えましょう。例えば地方在住で会員数の少ないアプリにお金を払っても、出会える人が極端に少なければもったいないです。その場合は国内最大級のペアーズに投資した方が良いでしょう。また、半年や一年など長期プランに申し込むと割引になるアプリが多いですが、「その期間本気で活動を続けられるか」「途中で彼女ができたらどうするか」も考慮します。長期プラン途中で交際相手が見つかれば解約も検討すべきですし、逆に短期プランで様子見しすぎて成果が出ないまま諦めてしまうのも避けたいです。自分の性格上どのくらいのスパンで頑張れそうか見極め、最適なプランを選びましょう。

次に、アプリ利用時の注意点についても触れておきます。まずプロフィールは手を抜かずに充実させることです。どのマッチングアプリでも言えることですが、プロフィール写真と自己紹介文で相手に与える印象が決まります。写真は清潔感のある笑顔のものを選びましょう。友人に撮ってもらった自然な雰囲気の写真がベストです(自撮りより他撮り、スーツ姿や明るい屋外での写真など好印象です)。自己紹介文も「よろしくお願いします」だけでは不十分です。趣味や仕事、出会いを求める理由、どんな女性とお付き合いしたいか等、自分らしさをアピールしつつ丁寧に書くと好感度が上がります。せっかくマッチングしてもプロフィールがスカスカだと相手も不安になりますので、ここは時間をかけて取り組んでください。

また、アプリ上でのコミュニケーションマナーも注意点です。マッチングしたらすぐに挨拶メッセージを送り、相手のプロフィールに触れた話題で盛り上げるよう心がけましょう。長文を送りすぎたり、いきなりタメ口・失礼な言葉遣いになったりしないよう丁寧さを忘れずに。相手のペースも尊重し、返事が来る前に何通も送るのは避けます。特に女性は複数の男性から同時にアプローチを受けていることも多いので、「返信が遅い」と焦れずに気長に待つことも大切です。無事に会う約束に至ったら、初対面のデートは安全に配慮しましょう。待ち合わせは公共の場所で、人目のある昼~夕方の時間帯がおすすめです。いきなり車に乗せようとしたり、人けのない場所に誘ったりすると警戒されますので、カフェやランチなどカジュアルな場所から始めてください。お互い緊張する初デートですから、服装は清潔で失礼のない程度に整え、相手への気遣いと思いやりを持って接すれば好印象に繋がるでしょう。

最後に、マッチングアプリ利用においてメンタル面の注意も触れておきます。アプリではたくさんの異性と出会える反面、自分が「いいな」と思った相手から必ずしも好かれるとは限りません。いいねを送っても返ってこなかったり、マッチングしても音信不通になったりすることもあります。これは誰もが通る道であり、落ち込む必要はありません。素敵な女性ほど多くのアプローチを受けているので、競争に負けてしまうこともあるでしょう。しかし諦めずに試行錯誤を続ければ、必ずご縁は巡ってきます。プロフィールを改善したり、別のアプリを併用してみたり、アプローチ方法を変えてみたり、柔軟に対応してみてください。「出会いの数」をある程度こなすことも成功の秘訣です。一人に執着しすぎず、広い視野で活動することで、最終的に相性ピッタリの彼女と出会える可能性が高まります。

まとめ
彼女が欲しいと願う男性にとって、マッチングアプリは今や欠かせない選択肢となりました。この記事では、日本国内で利用できる代表的な恋愛・婚活系マッチングアプリ9つの特徴を詳しく解説し、それぞれを比較してみました。アプリごとにユーザー層や強みが異なり、「向き不向き」があります。重要なのは、自分の目的(恋活か婚活か、カジュアルな出会いか真剣な交際か)や年齢層に合ったサービスを選ぶことです。

もし初めてマッチングアプリを利用するのであれば、まずは会員数が多く実績豊富なペアーズやOmiai、withあたりから始めてみるのが無難でしょう。それらで雰囲気を掴んだ上で、より自分に合うものが見えてくるかもしれません。例えば「やっぱり結婚を見据えた出会いが欲しい」と感じたらゼクシィ縁結びに挑戦する、「もっと気軽に色んな女性と会話したい」と思えばTinderを併用する、といった具合に方向転換も可能です。幸いマッチングアプリは同時に複数試すこともできますし、合わなければすぐ退会して別のものに乗り換えることも容易です。失敗を恐れず、理想の彼女と出会えるまでアクティブに行動しましょう。

大切なのは、続けることと改善することです。最初からうまくいく人は稀ですので、マッチングしなければプロフィールを見直し、デートがうまくいかなければコミュニケーションを振り返り、とPDCAサイクルを回すつもりで取り組んでみてください。本記事の情報や比較表を参考に、ぜひ自分にピッタリのマッチングアプリを見つけてください。そして素敵なご縁を掴み、念願の彼女を作って幸せな恋愛を育んでいただければ幸いです。応援しています!