モテる体はこう作る:女性が好きな筋肉6部位を鍛える自宅筋トレメニュー

はじめに

筋トレを始める理由はいろいろありますが、「モテたい!」という思いは男性なら誰しも一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。(ニヤリ)
「筋肉ムキムキになれば彼女ができるかも」「細マッチョになって女子に褒められたい」――そんな動機、不純どころか大いに結構です!自分磨きの原動力として「モテたい」は最高のスパイス。筋トレで身体が変われば自信もつき、その自信こそが魅力につながります。

では、具体的に女子は男性のどんな筋肉を見ているのでしょうか?実は女性に人気の筋肉部位には傾向があります。ある調査では腹筋、そしてが上位に挙げられました。確かに、力こぶのあるたくましい腕や割れた腹筋は定番のモテポイントですよね。(^^) また、背中や肩の広さといったシルエットも「男らしい!」と好印象を与えます。

本記事では、「女子が見てる筋肉」にフォーカスして、モテるための部位別筋トレメニューをご紹介します。自宅でできる初心者向けのトレーニング方法を中心に、各部位の鍛え方からフォームのコツ、よくある失敗例、段階的なレベルアップ方法まで徹底解説します!さらに、効率よく筋肉を育てるための週間スケジュール例、食事(栄養)管理のポイント、休養の取り方、モチベーション維持のコツなども盛りだくさんです。トレーニングで手に入れた筋肉を最大限アピールするためのファッションや姿勢のアドバイス、そして頑張った先に待っているかもしれないロマンス成功談(?)も交え、楽しくお届けします。

それでは、今日からあなたも“自宅トレーニー”としてモテ筋肉を手に入れる旅に出ましょう!読み終わる頃には、きっと体を動かさずにはいられなくなっているはずですよ。(^_^)/

大胸筋(厚い胸板はモテの鉄板!)

まずは上半身の花形、大胸筋からです。分厚い胸板は男性の象徴ともいえ、服の上からでも存在感をアピールできます。胸筋が発達しているとTシャツ姿でもたくましく見えますし、抱きしめたときに感じる安心感は抜群(?)かもしれませんね。(笑) さらに、胸の筋肉を鍛えると自然と胸を張った姿勢になり、堂々とした印象を与える効果もあります。猫背でシュンとした背中より、胸を張っている男性の方が自信ありげで魅力的に見えるものです。

自宅で胸筋を鍛えるには:腕立て伏せが最強

自宅で胸を鍛える種目といえば、王道は腕立て伏せ(プッシュアップ)です。腕立て伏せは器具なしで大胸筋をしっかり刺激できる万能種目で、肩や二の腕(上腕三頭筋)にも効果があります。初心者の方はまず腕立て伏せが何回できるか挑戦してみましょう。最初は5回でも10回でもOKです。フォームが崩れてしまっては意味がないので、できる範囲で正しいフォームを意識します。

腕立て伏せの基本フォーム: 両手を肩幅よりやや広めに開いて床につき、足は揃えて後ろへ伸ばします。体が一直線になるように背筋とお腹に力を入れ、腰が反ったりお尻が上がったりしないよう注意しましょう(頭からかかとまで一直線のイメージです)。指先はまっすぐ前方に向け、指を軽く開いて床を捉えます。肘を曲げてゆっくり身体を下ろしていきますが、このとき肘は真横ではなくやや後方(斜め45度くらい)に開くようにすると肩への負担が少なく胸に効きやすいです。胸が床スレスレまで近づいたら、今度は胸の筋肉を意識して地面を押すように体を持ち上げます。上げ切ったときに肘をロック(完全に伸ばしきる)しないようにすると胸に負荷が乗り続けて効果的です。呼吸は、身体を下ろすときに吸って、持ち上げるときに吐きましょう。

フォームのコツ: 動作中ずっと身体が一直線に保たれていることが大事です。腰が落ちてお腹が床に近づいてしまったり、逆にお尻が突き上がってしまったりしがちなので、鏡があれば横からチェックしましょう。キツくなってくると頭が下がって顎だけ床に近づけてしまう人もいますが、それでは胸筋に十分効きません。目線は床に垂直ではなく、やや前方(約1メートル先)を見るようにすると背中が丸まりにくくなります。また、下ろす位置はだいたい乳首の真下あたりに胸が来るようにすると適切なフォームになります。

初心者向けの工夫: もし通常の腕立て伏せが1回もできない…という場合も大丈夫です!初心者向けの簡易バージョンとして膝つき腕立て伏せがあります。その名の通り膝をついた状態で行う腕立て伏せで、足を伸ばしたフルプッシュアップよりも体重負荷が軽くなるため楽になります。膝から頭までを一直線に保つ点は同じです。膝つきでも難しければ、壁立て伏せ(立った状態で壁に向かって腕立て伏せ)やテーブルに手をついて体を起こした斜めの姿勢で行うインクライン・プッシュアップ(斜め腕立て)から始めても構いません。「楽すぎるかな?」と感じる強度からでOKなので、まずはフォームを習得しましょう。

回数とセット: 正しいフォームで腕立て伏せができるようになったら、まずは10回×3セットを目標にしてみましょう。1セットごとに1分程度休憩を挟みつつ、計3セット行います。最初は筋力が足りず10回できないかもしれませんが、それも当然です。例えば「5回、3回、2回」とバラバラになってもOK。合計で徐々に回数を増やしていければ大丈夫です。今日は5回しかできなかったのが、次回は6回できた!という風に、少しずつ増やしていきましょう。継続するうちに筋力がアップし、10回3セットが物足りなく感じるようになります。

負荷を上げる方法(バリエーション): 腕立て伏せに慣れてきて20回以上連続でできるようになったら、今度は負荷を上げてさらに胸筋を発達させましょう。自重トレーニングでは回数を増やす動きをゆっくりにするだけでも負荷アップにつながりますが、飽きずに刺激を変えるために次のようなバリエーションに挑戦するのがおすすめです。

足上げ腕立て伏せ(デクライン・プッシュアップ): 足を台や椅子に乗せて行う腕立て伏せです。身体が傾斜することで通常より負荷が高まり、上部の胸筋に効きます。より難易度が上がりますが、胸に厚みを出すのに効果的です。

ワイドプッシュアップ: 手の幅を肩幅の1.5倍程度に広くとって行う腕立て伏せです。通常より胸の筋肉への刺激が強くなります。ただし広げすぎると肩を痛める原因になるため注意しましょう。

ナロープッシュアップ(ダイヤモンドプッシュアップ): 手の位置を狭く(両手の親指と人差し指でひし形を作るように)して行う腕立て伏せです。主に上腕三頭筋(腕の裏側)に効くバリエーションですが、胸の内側にも刺激が入ります。二の腕も同時に鍛えたい人におすすめです。

パイクプッシュアップ: お尻を高く突き上げてV字型の姿勢になり、斜め上方向に体を押す腕立て伏せです。肩(特に三角筋)への負荷が増すので肩の種目に分類されることもありますが、胸の上部にも効きます。上級者向けですが、腕立ての延長で肩も鍛えたい場合にチャレンジしてみましょう。

プライオメトリック・プッシュアップ(clap push-up): 通称「拍手腕立て伏せ」。腕立て伏せの押し上げ局面で勢いよく地面を押して両手を床から離し、素早く拍手をしてから着地します。瞬発力と筋パワーを高めるトレーニングで、かなり上級者向けです。くれぐれも顔を強打しないよう注意してください。(^^;)

負荷付き腕立て伏せ: 背中に重いリュックサックを背負って行う、いわば重量付きの腕立て伏せです。自重にプラスして負荷をかけることでさらに筋肥大を狙えます。重りは無理のない範囲で、最初は軽く(例えば教科書を何冊か入れたリュックなど)試し、徐々に重量を増やしましょう。

これらのバリエーションを組み合わせることで、胸筋に様々な角度から刺激を与えることができます。ただし、無理は禁物です。フォームが崩れるほどの高負荷で行うと怪我のリスクが高まりますので、自分のレベルに合わせて少しずつチャレンジしてくださいね。

他の自宅でできる胸筋種目

腕立て伏せ以外にも自宅で胸を鍛える方法はいくつかあります。例えば、ダンベルがある場合はダンベルベンチプレスが代表的です。ベンチがなくても床に仰向けになって行うフロアプレスなら自宅でも可能です。ダンベルを使うことでより高負荷を与えられますし、腕立て伏せとはまた違った刺激になります。ただし、重すぎる重量は補助者がいないと危険なので注意しましょう。また、ダンベルが無い場合でも水の入ったペットボトルや重い本を何冊かまとめて持つなどの工夫で代用できます。

さらに、椅子や台を使えばディップスという種目にも挑戦できます。ディップスは平行棒を使った腕立てのような種目で、胸筋の下部や上腕三頭筋に非常に効果的です。自宅では椅子2脚を平行に並べ、その間に体を沈めるように腕で体を支えて上下動作します。かなり負荷が高いので、腕立て伏せに慣れてから挑戦してみると良いでしょう。肩をすくめてしまうと怪我しやすいので、肩は下げて胸を張った姿勢で行うのがコツです。

最後に、大胸筋を鍛える際のよくある失敗について触れておきます。ありがちなのは、「腕ばかりに頼ってしまい、胸に効いていない」パターンです。フォームが崩れて腕や肩だけで押し上げていると、胸に効かず腕だけが疲れて終わってしまいます。胸筋を使っている感覚が得られない場合、一度動作を小さくしてでも胸に意識を集中させてみましょう。胸がストレッチされて縮む感覚(筋肉の伸縮)を意識しながら動かすと効果が高まります。また、トレーニング中に肩や首がすくんで力んでしまうのもNGです。リラックスして肩を下げ、力を入れるところ(胸や腕)と力を抜くところ(首や顔の余計な力)は分けましょう。変な顔になるくらい全身にチカラが入っていたら、ちょっと力みすぎです。(^^;)

胸のトレーニングは苦しくもありますが、成果が目に見えやすい部分でもあります。鏡の前で腕立て伏せ後に胸板がパンプアップ(筋肉が一時的に膨らむこと)しているのを確認して、「お、効いてる効いてる!」と実感できると嬉しいですよ♪ 大胸筋が発達してくると、シャツの上からでも胸筋のラインがうっすら分かったり、ボタンシャツが少しきつく感じたりと、日常でも成長を感じられるでしょう。それがモチベーションにもなりますので、「ナイス胸板」を目指してコツコツ続けてくださいね。

広背筋(逆三角形の背中で頼もしさ倍増)

続いて背中の筋肉です。中でも背中の中心を占める広背筋は、鍛えることでいわゆる逆三角形体型を作る要となります。背中が大きくなると肩幅が強調され、ウエストとの対比で男性的な逆三角形のシルエットが生まれます。このシルエットは多くの女性に「頼もしそう」「男らしい」と映るポイントです。普段自分では直接見えない部位ですが、後ろ姿もしっかりケアしておくと、ふとしたとき(例えばプールや海で背中を見られたときなど)に周囲をドキッとさせられるかもしれませんよ。(^^) また、背中を鍛えることで姿勢が良くなり、胸を張った堂々とした立ち姿にもつながります。

自宅で背中を鍛えるには:懸垂がベスト

背中、特に広背筋を鍛えるには懸垂(けんすい)が最も効果的です。懸垂とは自分の体を引き上げる動作で、鉄棒や懸垂バーにぶら下がって行います。自宅でも、ドア枠に設置できる懸垂バー(安価で着脱式のものがあります)を用意すれば手軽にできます。もし可能であれば、是非一本用意してみてください。懸垂は自重トレーニングの中でも難易度が高く、最初は1回もできない人も多いですが、それだけに背中への効果は絶大です。

懸垂の基本フォーム: 手を肩幅よりやや広めに開いてバーを握ります(手のひらを前に向けた順手グリップが一般的です)。腕を伸ばしたぶら下がり状態からスタートし、肩甲骨を下げて引き寄せるようにして体を持ち上げます。このとき、肘を真後ろに引くというより、「肘で水を後ろに押す」ようなイメージで動かすと広背筋が使いやすくなります。顎がバーの高さを超えるまで引き上げたら、勢いに頼らずにゆっくりと体を下ろしていきます。体を下ろしきって腕が伸びきる(ぶら下がった)状態に戻ったら1回です。反動を使わず、背中の筋肉で上げ下げすることを意識しましょう。脚は軽く組むか揃えて、体が反らないようにまっすぐ引き上げます。呼吸は、体を上げるときに吐き、下ろすときに吸います。

フォームのコツ: 最初は腕(特に力こぶの上腕二頭筋)ばかりに頼ってしまいがちですが、背中の筋肉で体を引き上げる意識が大切です。具体的には、肩甲骨を意識しましょう。懸垂を始める前に肩をすくめずにグッと下げる(肩甲骨を寄せる)動きをすると広背筋が働きます。その状態から引き上げ動作に入ると背中に効きやすくなります。また、上がるときに足をバタバタさせたり、体を反動で揺らしてしまうと負荷が逃げてしまうので、できる範囲で結構ですからできるだけ静かなフォームで行うようにしてください。もし顎がバーまで上がらなくても、背中がしっかり力を出し切るところまで引けばOKです。

懸垂ができない場合の対策: 懸垂1回はなかなかハードルが高いですよね。初心者の場合、背中の筋力や腕の筋力が足りず最初はできなくて当然です。そんなときはネガティブ動作から始めてみましょう。椅子や台を使って最初から顎がバーの高さになる位置まで体を持ち上げておき(あるいはジャンプして掴む)、そこからゆっくりと体を下ろしていく方法です。これなら背中の筋力が不足していても広背筋に刺激を与えられます。「3秒かけてゆっくり下ろす」を1回として、数回繰り返してみましょう。筋力がついてくれば、徐々に自力での引き上げもできるようになります。また、ゴム製のトレーニングバンドがあれば、バーにバンドをかけて足や膝を引っ掛けて補助するという方法もあります(バンドが体重の一部を支えてくれるので楽になります)。身近に公園の鉄棒があるなら、そこに行って練習するのも手です。いずれにせよ、最初は無理せず背中の筋肉に「効かせる」ことを優先しましょう。懸垂1回でもできれば上出来です。そのうち繰り返し練習する中で2回、3回とできるようになっていきます。

他の背中種目: 懸垂以外にも自宅で背中を鍛える方法があります。一つは斜め懸垂(インバーテッドロウ)です。テーブルのヘリを握って体を引き上げる、いわば「逆さの腕立て伏せ」のような種目です。丈夫なテーブルの下に仰向けでもぐりこみ、テーブルの縁を握って体を引き上げます。足は伸ばしてかかとを床につけ、体は一直線を保ちます。自分の体を斜めに引く形になるので、通常の垂直懸垂より負荷が軽く、初心者でも背中の筋肉を鍛えやすいです。ポイントは体をまっすぐキープし、お腹が上がりすぎたり下がりすぎたりしないようにすること。また、テーブルが滑ったり倒れたりしないよう、安全を確認してから行ってくださいね。(^^;)

ダンベルや重りがある場合は、ワンハンド・ダンベルローイング(片手ずつ行うダンベルのローイング)も非常に効果的です。ベンチの代わりにソファや椅子に手と膝をついて体を支え、反対の手でダンベル(またはペットボトルなど代用品)を持って腰の方に引き上げる動作です。これは広背筋を集中的に鍛えることができます。フォームとしては、背筋を伸ばし、ダンベルを持った腕を下げたとき肩がすくまないようにします。そして肩甲骨を寄せるようにして肘を後ろに引き、ダンベルを腰の横あたりまで引き付けます。胸を張って背中全体で重量をコントロールするイメージです。左右それぞれ10回ずつなど均等に行いましょう。ペットボトル等で物足りなくなったら、可変式ダンベルなどを使って重量を増やしていくと更なる筋肥大が期待できます。

なお、背中の筋肉群には広背筋以外にも肩甲骨周りの筋肉(僧帽筋や菱形筋など)や脊柱に沿った筋肉(脊柱起立筋群)など様々あります。特に腰のあたりの筋肉(脊柱起立筋)は、腹筋と対になる体幹の要です。腹筋ばかり鍛えて腰の筋肉が弱いと腰痛の原因にもなりますから、バックエクステンション(背筋伸ばし運動)も取り入れましょう。自宅で簡単にできる方法としては、床にうつ伏せになり両手を前方に伸ばした状態で上半身を反らす「スーパーマン」があります。これで腰周りの筋肉を鍛えることができます。10秒キープを数回繰り返すだけでも効果がありますし、慣れてきたら動的に上体を上下させて回数をこなす形にしても良いでしょう。背中は面積が大きい分、しっかり鍛えると代謝も上がり体も引き締まりますので、ぜひ取り組んでみてください。

背中のトレーニングでよくある失敗は、やはり腕や他の部位ばかり使ってしまい背中の筋肉に効かせられないことです。最初は背中の筋肉の感覚が掴みにくいので難しいですが、「肩甲骨を寄せる・下げる」を意識してみましょう。懸垂でもダンベルローでも、動作の起点は肩甲骨の動きです。また、負荷が足りないうちから回数ばかりこなしても効果は薄いです。数をこなすより、1回1回をしっかり収縮・伸展させることを重視しましょう。もちろん安全面にも注意が必要です。特に自宅での背中トレでは家具を使う場合もありますから、安定性を確認して無理のない範囲で行ってください。

背中は自分では見えない分、鍛えていても実感が湧きにくいかもしれません。しかし、続けていれば確実に背中にも筋肉はついてきます。鏡で背中をチェックするのは難しいですが、写真を撮ってみたり、シャワーの時に背中を触ってみて「お、前より張りが出てきたかも?」と変化を探してみるのもモチベーション維持に良いでしょう。背中が鍛えられてくると、スーツやジャケットを羽織ったときに肩回りがきゅっと張ってシルエットがカッコよくなりますよ!さりげないところですが、後ろ姿に自信が持てると日常の動作も力強くなってくるはずです。

肩(広い肩幅で存在感アップ)

次は肩の筋肉です。肩の主な筋肉である三角筋は、その名の通り三角形の形をした筋肉で、肩の丸みと肩幅を形作っています。肩幅が広いとスーツや洋服が映えるだけでなく、体全体のシルエットががっしりとして見えるため存在感が増します。「肩幅がある男性が好き」という女性も多く、実はモテる体づくりには肩の筋肉も欠かせません。逆に肩が貧弱だとどんなに胸や腕を鍛えても上半身が小さく見えてしまうことも…。しっかり鍛えて堂々とした肩まわりを手に入れましょう。

肩の筋肉である三角筋は前部・中部・後部の3つのパートに分かれます。前部(フロント)は胸に近い側で腕を前に上げる動作に使われ、中部(サイド)は肩の真上あたりで腕を横に上げる動作に関与し、後部(リア)は肩の背中側で腕を後ろに引く動作などに働きます。モテの観点で言えば横から見た肩幅を稼ぐ中部が特に重要ですが、バランスよく鍛えることが大切です。

自宅で肩を鍛えるには:プッシュアップ+α

肩のトレーニングというとジムでバーベルやダンベルを使ってショルダープレス(肩の上げ下げ)をするイメージがあるかもしれません。しかし、自宅で器具なしでも肩は鍛えられます。まず基本として、前述の腕立て伏せでも肩(特に三角筋前部)は鍛えられています。つまり胸の種目と思われがちな腕立て伏せも実は肩に効いているので、肩のトレーニングにもなっているんです。ただしそれだけでは中部や後部に十分な刺激が入らないため、追加で肩専用の種目を行うのがおすすめです。

自宅で器具なしで肩を鍛える場合、代表的なのがパイクプッシュアップです。先ほど腕立て伏せのバリエーションでも少し触れましたが、V字の形になって行う腕立て伏せで、通常の腕立てよりも肩に負荷がかかります。やり方としては、まず四つん這いの姿勢からお尻を高く突き上げて体を逆V字にします(ダウンドッグのような姿勢)。手幅は肩幅程度に開き、つま先で床を捉えて安定させます。この状態で肘を曲げ、頭頂を床に近づけるように上体を下ろしていきます。限界まで下ろしたら、肩の筋肉で地面を押すようにして元のV字姿勢に戻ります。これがパイクプッシュアップです。通常の腕立て伏せに比べて頭が下がる角度が急なため、三角筋(特に前部と中部)に強烈に効きます。最初は3〜5回でもかなりきついと思いますので、無理せずできる範囲でやってみましょう。きつければ、お尻の突き上げを少し緩めて角度を浅くすると負荷を調整できます。

もう一つ、自重で肩を鍛える上級者向けの方法に倒立腕立て伏せ(ハンドスタンドプッシュアップ)があります。壁倒立(壁を背にした逆立ち)をして行う腕立て伏せで、肩にかかる負荷は自重トレーニング中トップクラスです。一人で行うには危険も伴うため無理は禁物ですが、徐々に段階を踏むことで習得も可能です。例えば、最初は壁に向かって頭を下にした斜めの姿勢から少しずつ足を上げ、壁に足をあずけて逆立ち腕立てを行う、といった練習方法があります。倒立腕立てができるようになれば肩の丸みも相当なもの。ヒーローのような逆三角形ボディも夢ではありません。(`・ω・´)ゞ ただし、肩は関節に負担がかかりやすい部位なので、違和感を感じたら無理せず中止しましょう。

器具を使える場合は、自宅でもショルダープレス(肩の上げ下げ)を行えます。ダンベルがあれば両手に持って頭上に押し上げる動作ですが、ダンベルがなくても水の入ったペットボトルや米袋など持ちやすい重さの物で代用可能です。椅子に座った状態で行うと安定します。フォームのポイントは、腰が反りすぎないようにお腹に力を入れて背筋を伸ばすことと、肩をすくめないこと。耳と肩がぐっと近づいてしまうと僧帽筋ばかり使って三角筋に効きにくいので、肩は下げたまま上下させます。腕は真横ではなく、少し前方に傾けた面で押し上げると自然な軌道になります(いわゆる「Y字型」に腕を上げるイメージです)。下ろすときは耳の高さくらいまで肘を降ろし、上げるときは肘が伸びきらないところまでで繰り返します。

また、ダンベルやペットボトルがあるならサイドレイズ(肩横上げ)もぜひ取り入れたい種目です。立った姿勢で両手に軽いダンベル(またはペットボトル等)を持ち、腕を左右真横に上げて肩の高さまで持ち上げ、ゆっくり下ろす動作です。肩の中部に効き、肩幅を広く見せるには効果絶大です。ポイントは肘を軽く曲げ、手首を少しだけ下に向けて(親指がやや下を向くくらい)腕を上げること。そうすることで三角筋中部にしっかり刺激が入ります。反動を使わないように、上げるときも下ろすときもゆっくりコントロールしましょう。最初は500mlのペットボトル程度でも10回も上げれば肩が焼けるように熱くなるはずです。(;∀;) 慣れてきたら少しずつ重さを増やしたり、回数を増やしたりしていきましょう。

肩の後部(リア)については、器具なしではなかなか鍛えづらい部位です。しかし、先ほどの斜め懸垂(インバーテッドロウ)やダンベルローイングなど背中の種目で同時に使われています。また、ダンベルがあるならリアレイズ(うつむきの姿勢での肩後部の上げ下げ)を行うこともできます。ベンチがなくても、立った状態で上体を前傾させて行うか、床にうつ伏せになって腕を後方に上げるような動きでも刺激を与えられます。肩後部は姿勢の改善にもつながるので、可能であれば鍛えておきたい部分です。

よくある失敗や注意点: 肩のトレーニングでは、重量を欲張りすぎてフォームが崩れるケースが多いです。特にサイドレイズなどでは重すぎる重量で行うと腕をブンブン振り回すだけになってしまい、効果が半減します。軽めの重量でフォームを意識して効かせる方が肩には効きます。また、肩関節は可動域が広く不安定になりやすいので、痛みを感じる角度や無理な姿勢でのトレーニングは避けましょう。例えば肩を回すとゴリゴリ音が鳴る人もいるかもしれませんが、違和感を覚えたら休むことも大切です。さらに、肩ばかり鍛えて首周り(僧帽筋)がガチガチになってしまうと猫背の原因にもなります。鍛えるだけでなくストレッチも適宜取り入れて、柔軟性も確保しましょう。

肩は筋肥大の効果が比較的出やすい部位でもあります。重い重量を扱わなくても、姿勢やフォーム次第でしっかり刺激が入るので、継続すれば数週間〜数ヶ月で肩の丸みが増してくるはずです。肩幅が広がると顔や腰回りも相対的に小さく見えるので、スタイルが良く見えるメリットもあります。「最近ジャケットがきつくなってきた…?」という嬉しい変化を目指して頑張りましょう!

腕・前腕(袖から覗く筋肉に女性もドキッ)

お次は前腕です。腕の太さは男性の筋肉の象徴のように語られることも多く、実際女性からの人気も非常に高い部位です。力こぶがポコッと盛り上がったたくましい腕や、重い荷物を持ったときに浮き出る前腕の筋が好き、という女性は少なくありません。半袖やロールアップした袖口から覗く筋肉質な腕に思わずドキッとする…なんて声もあります。ですから、胸や背中と並んで腕を太くすることは「モテ体型」への近道と言えるでしょう。

腕の筋肉は大きく分けて上腕二頭筋(力こぶ)と上腕三頭筋(二の腕)、そして前腕筋群に分かれます。簡単に言えば、肘を曲げるときに使うのが上腕二頭筋、肘を伸ばすときに使うのが上腕三頭筋、そして手首や指を動かすのが前腕の筋肉です。腕を太く見せるには上腕二頭筋の力こぶも重要ですが、実は腕の太さの3分の2は上腕三頭筋(腕の裏側)が占めています。さらに前腕は常に露出しやすく目につきやすい部分ですから、全体的にバランスよく鍛えていきましょう。

上腕二頭筋(力こぶ)を鍛える

上腕二頭筋はいわゆる力こぶの筋肉で、物を「持ち上げる」動作で使われます。自宅で上腕二頭筋を鍛えるには、懸垂(チンニング)が最強です。実は先ほど背中の種目で紹介した懸垂は、手の向きを逆手(手のひらを自分に向ける)にすると上腕二頭筋に強烈に効く種目になります。ぶら下がって体を引き上げる動作自体が上腕二頭筋の役割なので、背中と同時に力こぶにも効くというわけです。「背中のついでに腕も鍛えられて一石二鳥!」ですね。もっとも、懸垂ができない場合もあるでしょうから、その場合はダンベルやペットボトル等を使ったアームカール(肘を曲げる運動)が基本になります。

アームカールのやり方: 片手にダンベル(または水の入ったペットボトル等適度な重さの物)を持ち、腕を下ろした状態から肘を曲げて重量を持ち上げます。肘は体の横に固定し、脇が開かないようにします。持ち上げたらゆっくりと下ろし、繰り返します。立って行う場合、体が反り返ったり前後に反動を使わないように注意しましょう。腰に負担がかかる場合は背もたれに寄りかかって座った姿勢で行うと安定します。ポイントは、腕を伸ばしきる手前までしっかり下ろすこと。毎回肘が伸びきる手前まで下ろすことで筋肉がしっかり伸展し、効果が高まります(逆に中途半端な位置で止めてしまうと可動域が狭まり効果半減です)。持ち上げたときは、力こぶにグッと力を入れて収縮を感じましょう。ダンベルがなければ重めの辞書や2リットルペットボトルでも構いません。左右交互に行うか、片方ずつまとめて行うかはお好みですが、それぞれバランスよく鍛えましょう。

バリエーション: アームカールにもいくつか種類があります。ハンマーカールはダンベルを縦向き(親指が上を向く向き)に握って行うカールで、前腕の筋肉や上腕二頭筋の深部にある筋(腕橈骨筋や上腕筋)にも効きます。通常のカールより多少重い重量も扱いやすいので、ダンベルがある方は取り入れてみると良いでしょう。また、インクラインカール(背もたれを傾斜させて腕を体の後ろに垂らした姿勢で行うカール)は上腕二頭筋をストレッチしながら鍛える方法ですが、自宅ではベンチがないとなかなか難しいので、そこは工夫次第です。例えば傾斜のついた椅子にもたれてみたり、スクワット用の斜めベンチを使ったりといった応用になります。他にも、タオルの両端を握り、足で踏んで抵抗をかけながらカールする「タオルカール」なんてアイデアもあります。要は肘を曲げる動作で負荷をかけられれば何でもOKです。

上腕三頭筋(二の腕)を鍛える

上腕三頭筋は腕の裏側の大きな筋肉で、腕を押し出す力に関与します。ここが発達すると腕全体のボリュームが増し、太い腕になります。自宅で上腕三頭筋を鍛える代表的な種目はディップス腕立て伏せ(プッシュアップ)のバリエーションです。既に胸の種目で紹介したナロープッシュアップ(ダイヤモンド腕立て伏せ)は三頭筋に大いに効果があります。まずは腕立て伏せの姿勢で手を肩幅より狭くつき、肘を身体の真後ろに引くように曲げ伸ばしするナロープッシュアップからチャレンジしてみましょう。

もう一つの種目ディップスは、椅子などを使って行う自重トレーニングです。方法は、椅子の座面に背を向けて両手を置き、足を前方に伸ばして床にかかとをつけます(腕で体を支え、お尻は浮かせた状態)。この姿勢から肘を曲げて上体を下げ、肘を伸ばして体を持ち上げる動作を繰り返します。上腕三頭筋に強烈に効く種目ですが、注意点として肩がすくまないようにすることと、腰があまり遠くに離れすぎないようにすることです。肩がすくむと肩関節に負担がかかりますし、腰が椅子から遠く離れすぎると肩の角度がきつくなりすぎてしまいます。体が椅子に沿うような軌道で上下すると良いでしょう。きつければ膝を曲げて負荷を軽くし、余裕が出てきたら足を遠ざけて負荷を上げたり、かかとを台に乗せて両足を浮かせたりすることで調整できます。

他にもダンベルやチューブがある場合はフレンチプレス(トライセプスエクステンション)という種目があります。片手にダンベル(またはペットボトルなど)を持ち、腕を頭上にまっすぐ伸ばした状態から肘を曲げて重量を頭の後ろに下ろし、再び肘を伸ばす運動です。肘の位置を固定し、二の腕だけで上下させるのがポイントです。これも上腕三頭筋を単独で鍛えるのに非常に有効です。立ってでも座ってでもできますが、座ってやる方が安定します。ダンベルが重すぎると頭にぶつける危険があるので、扱いやすい重量で丁寧に行ってください。

前腕(握力)を鍛える

前腕の筋肉は手首から肘にかけて繋がる筋肉群で、握力や手首の動きを司ります。前腕は普段から使われる機会が多い部分ですが、意識して鍛えることでさらに力強い握力と太い前腕を手に入れることができます。前腕が太く血管が浮き出ていると、それだけで「強そう」「男らしい」と思われることもありますし、手首が太いと時計やアクセサリーも映えます。(^^)

自宅で前腕を鍛えるには、まず握力トレーニングが手軽です。握力グリッパー(ハンドグリップ)という握力強化用の器具があれば手っ取り早いですが、なければ硬めのストレスボールや雑巾を絞る動作などでも代用できます。片手ずつギュッギュッと力いっぱい握るのを繰り返すと前腕がパンパンに疲れてくるはずです。

また、ダンベルやペットボトルを使ったリストカールも効果的です。腕を前に伸ばして肘を曲げ、前腕を太ももや机の上に置いて手首だけ動かせる状態にします。手のひらを上に向けダンベル等を握ったら、手首をゆっくり上に反らせてダンベルを巻き上げ、次にゆっくり下げていきます(手首を曲げ伸ばしする動作)。これを繰り返すと前腕屈筋群が鍛えられます。逆に手のひらを下向きにしてダンベルを握り、手の甲側に手首を反らす動き(リバースカール)を行えば前腕伸筋群に刺激が入ります。どちらも反動をつけずコントロールしながら行うのがポイントです。

さらに、単純ですがぶら下がりも前腕の強化になります。懸垂バーなどにぶら下がって可能な限り長く耐えるだけです。自分の体重を支える握力が鍛えられ、また背筋も伸びて一石二鳥です。懸垂のついでに30秒ぶら下がりをセットに入れてみるなどするといいでしょう。器具無しなら、雑誌をまとめてガムテープで巻いたような重い物を両手で持って少し歩く「ファーマーズウォーク」のようなトレーニングも前腕に効きます。

腕トレのコツと注意: 腕の筋肉は比較的小さな部位ですが、高重量にも耐えられる強い筋肉です。そのため、鍛えるときはしっかり追い込むと筋肥大しやすい反面、やりすぎると肘や手首を痛めやすい点には注意しましょう。特に前腕は使いすぎると肘の内側や外側が炎症を起こす(いわゆるテニス肘・ゴルフ肘のような状態)ことがあるので、痛みを感じたら休息を取ってください。上腕二頭筋・三頭筋については、胸や背中のトレーニングでも使われているため週に1〜2回の直接的な腕トレでも十分効果があります。トレーニング頻度が多すぎるとかえって筋肉が回復せず太くなりにくいので、休養も適度に入れましょう。また、腕は「パンプアップ」(筋トレ直後に血流で一時的に太く張る現象)が起きやすく、鏡の前で思わずニヤニヤしてしまうかもしれません。(笑) このパンプ感をモチベーションにするのもアリですが、常にその状態をキープするには継続的なトレーニングが必要です。地道に続けて、袖を通したときに自分の腕がパツッと張る感覚を楽しめるよう頑張りましょう!

腹筋(割れた腹筋は最強の魅せ筋!)

さあ、皆大好き腹筋の時間です!男性なら一度は憧れるシックスパック(腹筋が6つに割れた状態)は、まさに「魅せる筋肉」の代表格。鍛え上げられた腹筋は女性からの注目度も高く、「腹筋割れてる!すごい!」なんて誉められた日にはガッツポーズものですね。(^^) 加えて、腹筋を鍛えることは見た目だけでなく姿勢改善やスポーツパフォーマンス向上にもつながります。お腹周りが引き締まればウエストも細くなり、逆三角形の体型がより際立つという効果もあります。

ただし、腹筋を割るには筋トレだけでなく体脂肪を落とす必要がある点は覚えておきましょう。いくら腹筋運動を頑張って筋肉自体を鍛えても、皮下脂肪に覆われていてはシックスパックは見えてきません。ですから、腹筋をバキバキに割りたいなら食事管理や有酸素運動も組み合わせて体脂肪率を下げることが重要です(詳しくは栄養や休養のセクションで後述します)。とはいえ、「割れ目がうっすら見える程度」や「お腹が引っ込んで締まっている状態」でも十分魅力的ですし、それだけでも鍛える価値は大いにあります。実際、腹筋運動を続けてお腹が引き締まってくると、鏡を見るたびニヤニヤが止まらなくなるものですよ。(笑)

自宅でできる腹筋種目いろいろ

腹筋を鍛える種目は数え切れないほど存在しますが、自宅で器具なしでできる代表的なものをいくつかご紹介します。

クランチ: 仰向けに寝て膝を立て、両手を頭の後ろか胸の前に添えます。そこからお腹を丸めるようにして肩甲骨が床から離れる程度まで上体を起こし、ゆっくり戻す動作を繰り返します。いわゆる「腹筋運動」の基本です。ポイントは、顎を引きすぎないこと(拳1個分くらいあごと胸の間を空ける)、そして反動を使わずに腹筋の力で上げ下げすること。息を吐きながら上体を起こし、吸いながら戻します。腰が反りやすい人は腰にタオルを入れて丸めやすくするとよいでしょう。

レッグレイズ: 仰向けに寝て両足をまっすぐ伸ばし、足を揃えて天井に向かって持ち上げて下ろす動作です。下っ腹(下部腹筋)に効く種目です。手はお尻の下に敷くと腰が浮きにくくなります。脚を下ろすときに腰が反りやすいので、腰が浮かない範囲で下ろすか、難しければ膝を曲げて行いましょう。下ろすときに足を床につけずギリギリで止めると負荷が抜けず効果的です。慣れてきたら垂直よりさらに奥まで足を下ろす(床スレスレまで下ろす)とかなりきつくなります。

プランク: 腕立て伏せの姿勢から肘をついて身体を一直線にキープする静止系の種目です。腹筋だけでなく体幹全体の安定性を高めます。肘は肩の真下につき、頭からかかとまで一直線を意識してキープします。腰が落ちたりお尻が上がったりしないように注意しましょう。最初は30秒でもプルプル震えるかもしれませんが、徐々に時間を延ばしてみてください。1分以上キープできるようになると体幹がかなり鍛えられてきています。

バイシクルクランチ: 仰向けで両脚を持ち上げ、自転車を漕ぐように足を交互に引き寄せながら、上体をひねって肘と反対側の膝を近づける運動です。腹直筋だけでなく腹斜筋(脇腹)にも効きます。左右にひねりながら行うのでウエストの引き締めに効果的です。テンポよく交互にひねっても良いですが、しっかり筋肉に効かせるにはゆっくりめに動かすとより効果があります。

ロシアンツイスト: 床に座って上体をやや後ろに倒し、足を浮かせた状態で両手を左右に振る動作です。こちらも腹斜筋に効く種目です。手にペットボトルなど軽い重りを持つと負荷が上がります。背中が丸まらないように姿勢を維持しつつ、できる範囲で深くひねりましょう。反動ではなく腹筋でねじるのを意識すると効果的です。

この他にも、シットアップ(上体起こし)やマウンテンクライマー(腕立て姿勢で足を交互に胸に引きつける)など様々な種目があります。シットアップはクランチより可動域が広い分負荷も高いですが、腰への負担も大きいので腰痛がある場合は無理しないでください。マウンテンクライマーは有酸素運動的な側面もあり、腹筋を鍛えつつ脂肪燃焼も期待できます。さらに腹筋ローラー(アブローラー)という器具があればコロコロと転がす種目(ローラーを転がして体を伸ばし、引き戻す)ができ、非常に強い負荷で腹筋を鍛えられます。自宅で取り組む場合、膝をついた膝コロから始め、慣れたら立った姿勢で行う立ちコロに挑戦するという段階的な進め方がおすすめです。

腹筋トレーニングの頻度・コツ

腹筋は比較的回復が早い筋肉とも言われ、毎日鍛えても大丈夫とも言われます。しかし、筋肉であることに変わりはないので、やりすぎは禁物です。特に強度の高い腹筋トレーニングをした翌日は腹筋が筋肉痛になっていることも多いので、無理に毎日やらず、1日おきや週3〜4回程度の頻度でも十分効果があります。大切なのは継続することと、徐々に負荷を上げていくことです。

トレーニングのコツとしては、腹筋を意識して動作すること。なんとなく回数だけこなしていては効果半減です。例えばクランチなら、おへそを見るように頭を上げるとしっかり丸まりやすくなりますし、レッグレイズなら下ろすときに「あともう少しで足が床に付く…!」というギリギリで踏ん張ることで下腹部に効きます。プランクではただ耐えるだけでなく、お腹に力を入れて体を一直線に保つ意識をしましょう。呼吸を止めると長く続かないので、浅くても良いので呼吸は続けます。

腹筋トレあるあるな失敗: よくあるのは首を痛めてしまうケースです。クランチなどで手を頭の後ろに組む際、勢いで頭を引っ張ってしまうと首に負荷がかかります。あくまで腹筋の力で上体を起こすようにしましょう。どうしても首がしんどい人は、手を頭ではなく太ももに添えて太ももに沿って手を滑らせるように上体を起こす方法もあります。また、「腹筋運動をすれば脂肪が落ちてお腹が凹む」と思い込んでいる人もいますが、部分痩せは基本的にできません。腹筋運動自体は消費カロリーがそれほど多くないので、お腹の脂肪を落とすには食事管理や有酸素運動が不可欠です。腹筋運動+αでアプローチしましょう。

腹筋は地味なトレーニングに思われがちですが、成果が出ると達成感は大きいです。薄っすらとでも縦線が入ってきたり、お腹を触った感触が硬くなってきたりすると、「おおっ!」とテンションが上がります。モテという点でも、やはりお腹周りが引き締まっているとシャツの上からでもスッキリした印象を与えますし、水着になったときのインパクトは絶大です。ぜひコツコツと腹筋を継続して、メリハリボディを目指しましょう!

脚・お尻(下半身なくしてモテボディは完成しない!)

最後にお尻、下半身のトレーニングです。上半身ばかり鍛えて下半身をおろそかにする、いわゆる「チキンレッグ」になってしまう男性もいますが、それでは真のモテボディとは言えません。(`・ω・´) 下半身には全身の筋肉のおよそ6割が集まっているとも言われ、ここを鍛えない手はありません。太くたくましい太ももや引き締まったお尻は、男性らしさを底支えする土台です。また、「実は男性のお尻を見てしまう」という女性の声もあり、意外とお尻や脚もしっかりチェックされているものですよ。ズボンから覗くふくらはぎの筋肉が好き、なんてマニアックな声もあるくらいです。(笑)

それに、下半身を鍛えるメリットは見た目だけではありません。大腿筋など大きな筋肉を動かすとエネルギー消費が大きく、脂肪燃焼にも効果的です。スクワットなどをすると「息が切れる」のを実感するでしょうが、それだけ下半身トレは有酸素運動的な要素もあり、心肺機能向上にも役立ちます。さらに、下半身を鍛えると男性ホルモンの分泌が促され全身の筋肥大につながりやすい…という説もあります。つまり脚を鍛えれば上半身も成長しやすくなる、かもしれないのです。何より、脚が強くなるとスポーツや日常生活での踏ん張りがきき、自信にもつながります。デートでたくさん歩くときや、いざというときお姫様抱っこをする(!?)ときも強い足腰が物を言いますからね。(^^)

自宅で脚を鍛える定番種目

下半身の自重トレーニングにも様々ありますが、まず外せないのはスクワットです。スクワットは「キングオブエクササイズ」とも呼ばれ、太もも(前面の大腿四頭筋、裏のハムストリング)やお尻(大臀筋)、さらには体幹まで一度に鍛えられる最強種目です。自宅でやる場合、器具がなくても自重スクワットで効果は十分あります。

スクワットの基本フォーム: 足を肩幅程度に開いて立ち、つま先はやや外側に向けます。背筋を伸ばし胸を張った状態で、お尻を後ろに引きながら膝を曲げて腰を下ろしていきます。イメージとしては、後ろに置いた椅子に座るような感じです。太ももが床と平行になるくらいまで腰を落としたら、かかとで床を押すようにして立ち上がります。これを繰り返します。注意点は、膝がつま先より極端に前に出ないようにすること(多少出るのはOKですが、かかとが浮くほど前に出るのはNG)、膝が内側に入って「八の字」にならないようにすること、そして背中が丸まらないようにすることです。視線はやや前方遠くを見ると背筋が伸びやすいです。呼吸は、腰を下ろすときに吸い、立ち上がるときに吐きます。

初めてスクワットをやる場合、まずは10回×3セットを目安にゆっくり行ってみましょう。自重でもスクワットを10回3セットやると、翌日は太ももの筋肉痛で歩き方がロボットになるかもしれません。(;^ω^) それくらい効きます。慣れてきたら回数を増やしたり、動作をゆっくりにして筋肉に負荷を乗せ続けたりしてみましょう。

ランジ: スクワットと並んでおすすめなのがランジ(またはフロントランジ)です。足を前に踏み出して腰を落とし、元に戻る動作で、片脚ずつ交互に行います。具体的には、肩幅程度に立った状態から片足を大きく一歩前に踏み出し、前足の膝を曲げて腰を真下に落とします。このとき後ろ足の膝も床スレスレまで沈め、前足の太ももと床が平行になるくらいが目安です。そこから前足で床を蹴って元の立ち姿勢に戻り、反対側も同様に繰り返します。ランジでは前脚の大腿四頭筋とお尻、後ろ脚の腸腰筋などが鍛えられます。注意点は、踏み出したときに上体が前傾しすぎないようにすることと、前脚の膝がつま先より前に出すぎないようにすることです。最初はバランスを取るのが難しいかもしれませんが、ゆっくり確実に行いましょう。

ブルガリアンスクワット: さらにお尻や太ももに効かせたい人にはブルガリアンスクワット(片脚スクワット)も効果的です。片足を後方の椅子や台に乗せ、もう一方の脚だけでスクワット動作を行います。片脚に全体重がかかるので非常に負荷が高く、バランス力も要求されますが、その分大臀筋や大腿四頭筋への刺激は抜群です。フォームのコツは、前の脚の膝がつま先より前に出ないように、お尻を真下に落とすイメージでしゃがむこと。最初は浅めの屈伸でも良いので、慣れてきたら深く沈むようにしましょう。左右各10回ずつでもかなりキツイですが、効果は折り紙付きです。

カーフレイズ: 忘れてはならないのがふくらはぎ(下腿三頭筋)です。立った状態でつま先立ちになり、ゆっくりかかとを下ろす動作を繰り返すカーフレイズで鍛えられます。段差につま先をかけて行うと可動域が広がり効果的です。ふくらはぎは回復が早く毎日歩く中でも使われている筋肉なので、高回数で鍛えるのが有効とされています。20〜30回を3セットなど、パンパンに張るまでやってみましょう。スポーツ選手のような力強いふくらはぎが手に入ると、短パン姿にも自信が持てますよ。

この他、ヒップリフト(グルートブリッジ)もお尻に特化した種目としておすすめです。仰向けに寝て膝を立て、足を腰幅程度に開いた状態から、お尻をギュッと締めながら腰を持ち上げ、肩から膝まで一直線にします。頂点でお尻に力を入れきったら、ゆっくり下ろします。腰ではなくお尻に力を入れるのがポイントです。デスクワーク等でお尻の筋肉が弱っていると腰痛の原因にもなりますが、この種目でお尻を鍛えると腰痛予防やヒップアップ効果があります。より負荷が欲しければ、腰にバーベルや重りを載せて行うヒップスラストに発展させることも可能です(自宅ではダンベルや重い物で代用できます)。

下半身トレーニングの注意点と効果

下半身の種目はフォームが崩れると腰や膝を痛めるリスクがあるため、注意が必要です。特にスクワットで背中が丸まった状態で重心が前に移動してしまうと腰に負荷が集中します。常に胸を張ってお尻を引く意識を持ちましょう。また、膝が内側に入るクセがある人は、スクワットやランジの際に「つま先と同じ方向に膝を曲げる」ことを意識してください。膝が内側に入らなければ、関節への負担が減り筋肉に効きやすくなります。ランジではバランスを崩して転倒しないよう、初めは壁際で行ったり、支えがあるところで練習するのも良いでしょう。ブルガリアンスクワットも無理に深く沈みすぎず、フォームが固まるまでは浅めでOKです。

下半身の筋肉痛は強烈です。トレーニング翌日に階段を降りるのが辛くなる「あるある」を初体験するかもしれません。(^^;) しかし、それだけ効いている証拠でもあります。きちんと休養を取れば筋肉は回復し、以前より強く太くなります。筋肉痛の間は無理に同じ部位を鍛えず、しっかり休むか他の部位を鍛えましょう。ストレッチをして血流を促すのも有効です。

脚を鍛えると、普段の立ち姿にも安定感が生まれます。太ももやお尻がしっかりしてくると、スキニージーンズやスーツパンツも様になり、「お、この人スポーツでもやってるのかな?」と印象付けることができます。細い足より適度に筋肉のついた脚のほうが断然頼もしく見えますし、同性から見ても格好いいものです。是非「脚も鍛えてこそ一人前!」の精神で、下半身トレにも励んでみてください。

筋トレメニューの組み方(週間スケジュール)

筋トレは毎日すればするほど良いというものではありません。筋肉はトレーニングによって一度繊維が壊れ、休養中に修復される過程で強く大きくなります(これを超回復と言います)。したがって、同じ部位を毎日鍛えるのは逆効果で、適度に休息日を入れる必要があります。一方で、週1回しか鍛えないとなかなか発達しません。初心者の場合、週2〜4回程度の筋トレが一般的に推奨されます。

では実際にどんなスケジュールで鍛えれば良いでしょうか。ここでは一例として、週3回に筋トレ日を設けるプランを紹介します。週3回であれば隔日でトレーニングし、間の日は休養に充てる形です。この頻度なら筋肉の回復も追いつきやすく、初心者でも続けやすいでしょう。

例として、以下のような曜日割りが考えられます:

月曜日: 胸・肩・上腕三頭筋(プッシュ系の筋肉)を重点的にトレーニング
火曜日: 休養(ストレッチや軽いジョギングなどで体をほぐす)
水曜日: 背中・上腕二頭筋・腹筋(プル系+体幹)をトレーニング
木曜日: 休養日
金曜日: 脚・お尻・ふくらはぎ+腹筋をトレーニング
土曜日: 休養(または余力があれば弱点部位の補強や有酸素運動)
日曜日: 完全休養

このプランでは、月曜に主に上半身の押す筋肉、水曜に引く筋肉と体幹、金曜に下半身と体幹というように部位を分けています。これにより、例えば月曜に鍛えた胸や肩は火・水と休ませ、水曜に鍛えた背中や腕(二頭筋)は木・金と休ませ…といった具合に各部位をしっかり回復させつつ週1回ずつ鍛えられます。

もちろん、これは一例なので自分の都合に合わせて調整してください。例えば忙しくて週2回しか時間が取れないなら、全身を週2回(例えば火曜と金曜に全身をまんべんなく鍛える)でもOKです。逆に週4回以上トレーニングしたい場合は、分割法といって鍛える部位を細かく分ける方法もあります。例として、月曜:胸・三頭、火曜:背中・二頭、水曜:休み、木曜:肩・腹筋、金曜:脚、といった4分割も可能です。ただし分割しすぎると一部位あたりの頻度が週1回となり初心者には少し物足りない場合もあるので、まずは先述の週3回プランくらいが取り組みやすいでしょう。

大切なのは、自分の生活リズムに合わせて無理なく続けられる計画を立てることです。平日は忙しいなら週末にまとめて行ってもいいですし、逆に平日に短時間ずつ行い週末は休むのもOK。1回のトレーニング時間も30〜60分程度で十分です。慣れないうちは短くてもいいので、習慣化することを優先しましょう。自宅筋トレはジムと違って移動時間がゼロというメリットがありますから、スキマ時間にサクッとできるのも強みです。「毎週月水金の夜9時は筋トレタイム」など、自分ルールを決めて習慣にしてしまいましょう。そうすれば筋トレが歯磨きのように当たり前の習慣となり、気づけば筋肉もしっかりついているはずです。

筋肉を育てる栄養管理(食事のコツ)

筋トレと食事は切っても切れない関係です。筋肉を効率よく成長させるには、トレーニングだけでなく適切な栄養補給が必要不可欠。せっかくハードに鍛えても、栄養が足りなければ筋肉は大きくなりませんし、逆に栄養過多でジャンクフードばかり食べていては脂肪ばかりついてしまいます。ここでは、筋肉を育てるための食事のポイントを紹介します。

タンパク質をしっかり摂ろう

筋肉の材料となる栄養素は何と言ってもタンパク質です。筋トレをする人には「体重(kg) × 1.5〜2倍のgのタンパク質を毎日摂取すると良い」とよく言われます(例えば体重70kgなら105〜140g)。普段筋トレをしていない人の推奨量(体重×0.8g程度)と比べるとかなり多く感じるかもしれません。しかし、筋肉の合成には大量のアミノ酸(タンパク質の最小単位)が必要であり、筋トレ直後には特に吸収が高まるため、このくらいを目安に摂りたいところです。

タンパク質を豊富に含む食品としては、肉類(鶏胸肉、ささみ、牛赤身、豚ヒレ等)、魚介類(マグロ、鮭、エビ等)、大豆製品(納豆、豆腐、豆乳)、乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)などが挙げられます。例えば、コンビニで売っているサラダチキン(鶏胸肉の真空パック)は1個で約20g前後のタンパク質が摂れ、手軽なタンパク源です。プロテインバーやギリシャヨーグルト、ゆで卵などもおやつ代わりに補給できます。また、食事だけで十分なタンパク質を摂るのが難しい場合はプロテインパウダー(プロテインシェイク)も活用しましょう。水や牛乳に溶かすだけで良質なタンパク質を20g以上摂取できるので、筋トレ直後のタンパク質補給に最適です。味もチョコやバニラ、抹茶など色々あって美味しいですよ。(^^)

エネルギー(カロリー)バランスを考える

筋肉をつけるには、ある程度のエネルギー(カロリー)も必要です。筋トレして筋肉を合成するにはエネルギーも使われるため、極端な食事制限をしていると筋肉まで分解されてしまいます。痩せ型で筋肉を増やしたい人は、普段よりやや多めのカロリーを摂るよう心がけましょう。毎日お腹いっぱい食べる必要はありませんが、トレーニングした日は+200〜300kcalくらいを目安にご飯を大盛りにする、おかずを一品増やす、間食を摂るなどしてみてください。一方、ぽっちゃり体系で脂肪を落としつつ筋肉をつけたい場合は、緩やかなカロリー制限がおすすめです。極端な断食や単品ダイエットはNGですが、間食やジュースを控える、夜遅くの炭水化物を減らすなどで調整しましょう。筋トレをして筋肉量が増えると基礎代謝も上がるので、無理なく脂肪も落ちていくはずです。

バランスの良い食事を心がける

タンパク質ばかり意識しがちですが、炭水化物(糖質)や脂質も大事な栄養素です。炭水化物は筋トレのエネルギー源になります。ご飯やパン、パスタなどの主食類を抜いてしまうと力が出ず、トレーニングの質が下がってしまいます。適量の炭水化物をしっかり摂りましょう。ただし糖質の種類には注意が必要です。砂糖たっぷりのお菓子や清涼飲料は急激に血糖値を上げて脂肪になりやすいので控えめに。代わりに、玄米やオートミール、全粒粉パン、芋類、果物など低GIでゆっくり吸収される炭水化物を取り入れると良いです。脂質もホルモン生成や細胞の材料として重要です。とはいえ高脂肪食はカロリーオーバーに直結するので、良質な脂を適量に摂りましょう。魚の脂(EPA/DHA)やオリーブオイル、ナッツ類、アボカドなどに含まれる脂肪は体に良い影響を与えます。揚げ物やスナック菓子のようなトランス脂肪酸たっぷりの食品は控えめに。

ビタミンやミネラルも筋肉の合成や代謝に欠かせません。野菜や海藻、果物もしっかり食べて、偏りのない食事を意識しましょう。色とりどりの野菜を毎食摂ると、自然と栄養バランスが整います。特にビタミンB群や亜鉛、マグネシウムなどは筋肉づくりに関与するので、マルチビタミンサプリなどで補っても良いでしょう。

タイミングと継続が重要

筋肉に栄養を届けるタイミングとして、トレーニング直後就寝前がポイントです。筋トレ直後30分〜1時間は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、筋肉が栄養を欲している状態です。この時間帯にタンパク質と糖質を補給すると筋肉の回復・成長が促進されます。プロテインシェイクにバナナやおにぎりなど手軽な糖質を合わせて摂ると良いでしょう。また、就寝中は成長ホルモンが分泌され筋肉の合成が進むので、寝る1時間前くらいに軽くタンパク質を摂っておくのも有効です。例えばコップ一杯の牛乳やヨーグルト、カッテージチーズ、プロテインなど、消化の良いものを少し摂ると筋肉の材料が途切れません(ただし消化が負担になるほど大量に食べるのは逆効果なので注意)。

最後に、食事改善は継続が命です。短期間だけ高タンパク質を意識しても、長く続けなければ筋肉はついてきません。また、食事内容をガラリと変えるのは大変なので、できる範囲で少しずつ改善しましょう。例えば「毎朝ゆで卵を1個追加する」「昼食に必ず納豆をプラスする」「間食をおにぎりからプロテインバーに替える」「晩酌のおつまみをポテチからビーフジャーキーにしてみる」など、小さな習慣の積み重ねが大きな成果につながります。栄養を味方につけて、筋トレの成果を最大限に引き出しましょう!

休養と睡眠(筋肉を休めて育てる)

筋肉はトレーニング中ではなく、休んでいる間に成長する——この言葉を聞いたことがあるかもしれません。その通りで、筋肉にとって休養はトレーニングと同じくらい重要です。適切に休ませてこそ、鍛えた筋肉が回復・成長し、より強く大きくなります。ここでは休養の取り方や睡眠の大切さについてお話ししましょう。

筋肉痛と休息日の過ごし方

筋トレ後に来る筋肉痛(いわゆる「翌日の痛み」)は、筋肉がダメージを受けたサインです。筋肉痛自体は成長の証でもありますが、痛みが強いときに同じ部位を追い込むのは避けましょう。筋肉痛が残っている間は、その部位は休息日にしてしっかり回復させます。ただ、何もしないでじっとしているよりは、軽い運動やストレッチで血行を良くすると回復が早まります。例えば筋肉痛の脚で散歩をしたり、腕の筋肉痛なら軽く腕を回したりストレッチをしたりといったアクティブレスト(積極的休養)がおすすめです。軽いジョギングやヨガ、入浴でしっかり温めるのも効果的です。

睡眠は最高のサプリメント

十分な睡眠は筋肉を成長させる上で欠かせません。寝ている間に成長ホルモンが分泌され、損傷した筋繊維の修復が行われます。特に筋トレをした日はいつもより意識して睡眠時間を確保しましょう。理想は7〜8時間程度、最低でも6時間は連続して眠りたいところです。睡眠の質も大切なので、寝る前はスマホを見過ぎない、部屋を暗く静かにする、リラックスできる環境を整えるといった工夫をしましょう。「筋肉は寝ているときに育つ」とイメージして、しっかり眠ること自体をトレーニングの一部と考えるくらいで丁度いいです。

ケアとリラックス

ハードな筋トレ後は、筋肉のケアも取り入れてみましょう。例えばストレッチは柔軟性を保ち、筋肉の疲労物質を流すのに役立ちます。各部位のトレーニング後に、その部位をゆっくり伸ばすストレッチを30秒程度行いましょう。痛気持ちいいくらいの強さで十分です。また、フォームローラーやマッサージボールがあれば筋膜リリースをして筋肉をほぐすのも効果的です。お風呂にゆっくり浸かってマッサージをするのも良いでしょう。血流が良くなると栄養が筋肉に行き渡り、回復が促進されます。

精神面のリラックスも大事です。ストレスが溜まっていると筋肉の回復を妨げることがあります。趣味の時間を持つ、しっかり休みの日を作るなど、心身のリフレッシュも図りましょう。筋トレ自体がストレス発散になりますが、頑張りすぎてストレスになっては本末転倒です。(^^;)

過度なトレーニングに注意

「筋トレが楽しくて毎日休みなくやりたい!」という気持ちになることもあるでしょう。しかし、オーバートレーニング(過度なトレーニング)は逆効果です。筋肉だけでなく関節や腱にも負担が蓄積し、怪我の原因になったり、慢性的な疲労で体調を崩したりすることがあります。もし最近常に体がだるい、睡眠をとっても疲れが抜けない、トレーニングの重量や回数が落ちてきた、などの兆候があれば一度休養を増やしてみましょう。思い切って1週間程度完全オフにするのも手です。休むと筋肉が落ちてしまうのでは…と不安になるかもしれませんが、短期間で筋肉がゼロになることはありません。むしろリフレッシュして戻ってきた方が、前よりパフォーマンスが上がる場合も多いです。

アルコールや喫煙について

お酒やタバコも筋肉に影響します。適度な飲酒は問題ありませんが、過度なアルコール摂取は筋肉の合成を妨げ、回復を遅らせると言われています。筋トレ後のビールが美味しい気持ちは分かりますが(汗)、成長を最優先するなら控えめにするに越したことはありません。どうしても飲みたいときはプロテインを飲んでからにするとか、水も併せてたくさん飲むなど工夫しましょう。喫煙も血流を悪化させ回復力を下げる可能性があるため、筋トレを機に禁煙できればベストです(健康面でももちろんメリット大)。筋肉にとって好ましくない習慣はなるべく減らしていけるといいですね。

休養もトレーニングの一部と考え、しっかり体を労わってあげましょう。筋肉にお礼をするつもりで、寝る前に「今日も頑張ってくれてありがとう、ゆっくり休んでくれ!」なんて声をかけてあげてもいいかもしれません。(^_^メ)(←筋肉に話しかける人) それくらい筋肉を慈しんでケアしてあげれば、必ず応えてくれるはずです。

モチベーション維持と楽しく続けるコツ

筋トレは一朝一夕で劇的な変化が出るものではありません。コツコツ継続することが成功への鍵です。しかし人間ですから、モチベーションが上下することもあるでしょう。ここでは、筋トレを楽しく続けるための工夫や心構えを紹介します。

目標設定と記録でやる気アップ

まずは明確な目標を持ちましょう。「3ヶ月後に腹筋を割る」「腕周りを+2cm太くする」「10回しかできなかった腕立て伏せを30回できるようにする」など、具体的な目標があるとやる気が出ます。目標は大きすぎず小さすぎず、少し頑張れば届きそうなラインを設定すると良いでしょう。さらに、その進捗を記録することをおすすめします。ノートやスマホのメモにトレーニング内容や回数、体のサイズや体重を記録していくと、自分の努力が数字で見えて励みになります。「先月は腕立て10回が限界だったのに今は15回できた!」など成長を実感できると嬉しいものです。週ごとに写真を撮って変化を見比べるのもモチベーションアップに効果的です(多少恥ずかしいですが、後から見返すと驚きますよ)。

仲間やお手本を見つける

一人だとサボりがちな人は、仲間を巻き込みましょう。友人や兄弟と「今日の筋トレ報告」をし合ったり、SNSで筋トレアカウントを作って進捗を投稿したりするのも良い刺激になります。「今日はサボっちゃったな…」という日も、仲間の頑張りを見ると「自分もやらねば!」と奮い立つものです。もし身近に筋トレ好きがいない場合でも、ネット上には筋トレコミュニティが数多くあります。同じ志を持つ人たちとの交流は励みになります。

また、憧れの体を持つロールモデルを見つけるのも一つの手です。好きなスポーツ選手や俳優、モデルなど「こんな体になりたい!」という存在を意識すると、その人に近づくために頑張れます。ただし、他人と自分を比較しすぎると逆に落ち込む原因にもなるので注意。あくまでモチベーションの燃料として適度に活用しましょう。

工夫して楽しくトレーニング

筋トレ自体を楽しくする工夫も大切です。単調に感じるなら、お気に入りの音楽をかけてテンションを上げましょう。アップテンポの曲に乗せて腕立て伏せやスクワットをすると意外とノリノリでこなせます。(^^) また、毎回同じメニューだと飽きることもあります。種目や順番を入れ替えてみたり、新しい種目にチャレンジしてみるのも刺激になります。例えば普段はノーマルな腕立て伏せだけなら、ある日はワイド腕立て、別の日はダイヤモンド腕立て、と変化をつけましょう。回数やセット数にゲーム性を持たせるのも面白いです。「今日は3種目連続サーキットに挑戦してみよう」「前回より+2回多くやってみよう」と自分にミッションを課すと、クリアしたときに達成感が得られます。

イメトレとご褒美でやる気継続

どうしてもやる気が出ない日もあります。そんなときは、筋トレをすることで得られる未来の自分をイメージしてみてください。「引き締まった体で海辺を歩く自分」「憧れの人に『腕すごいね!』と言われて照れる自分」「仲間から頼られて重い荷物を軽々運ぶ自分」…想像するとちょっとワクワクしませんか?(笑) そうしたイメトレは意外と原動力になります。モテたい気持ちを思い出して、「よし、あと5回頑張ろう!」と自分を奮い立たせましょう。

また、筋トレを続けた自分にご褒美をあげるのも一つの方法です。「1ヶ月間計画通りに筋トレできたら新しいTシャツを買おう」「2ヶ月後に温泉旅行に行って自分の肉体美を楽しもう」など、自分への報酬を設定するのです。ご褒美があると人間頑張れるものです。(^^) 筋トレ後に好きなプロテインドリンク(最近はスイーツ味も豊富です)を飲むのを楽しみにする、なんて小さなご褒美でも効果ありますよ。

継続は力なり!小さな進歩を喜ぼう

最後に、焦らずマイペースに続けることが何より大事です。筋トレの成果はゆっくり現れますが、確実に積み重なっていきます。ある日突然鏡に映る自分が別人のように変わる…なんてことはありません。でも、1年前と比べて明らかに胸板が厚くなっている、腕が太くなってシャツがきつい、といった変化は続けていれば必ず訪れます。その瞬間は何ものにも代え難い喜びです。

私の友人の話ですが、彼は大学時代はガリガリ体型で女子に相手にされず悩んでいました。そこで一念発起して筋トレを開始。最初は腕立て伏せ5回もできませんでしたが、少しずつ毎日続け、食事にも気を遣ったそうです。半年が過ぎる頃には明らかに体つきが変わり、腹筋もうっすら割れていました。すると、なんと憧れていた同じサークルの女の子から「最近筋トレしてるの?なんか肩幅広くなったよね!」と話しかけられるようになり、彼は大喜び。その後告白して見事付き合うことになったとか。(^^) もちろん全員がこんな分かりやすくモテエピソードを手に入れられるとは限りませんが(笑)、筋トレがきっかけで人生が良い方向に進むことは大いにあります。

筋トレで得た筋肉は、あなたの一生の財産です。それは単にモテるためだけでなく、自信となり、健康な体となり、老後の寝たきり予防にだってなります。せっかく始めたトレーニングですから、どうか細く長くでも続けてみてください。必ず「あの時始めて良かった!」と思える日が来ます。

筋肉映えするファッション&姿勢のコツ

せっかく鍛えた筋肉、普段の生活でもかっこよくアピールしたいですよね。ここでは筋肉をより魅力的に見せるファッション姿勢のポイントをお伝えします。

服の選び方・着こなし

筋肉がついてくると、これまでの服装を少し見直すだけで見栄えがグッと良くなります。一番大事なのはサイズ感です。せっかく肩や胸が発達しても、だぼっとしたオーバーサイズの服では隠れてしまいます。逆に全身タイツのようなピチピチすぎる服もナルシストっぽくなりがちなので、適度に体にフィットした服を選びましょう。具体的には、肩幅に合わせてジャストサイズかワンサイズ上のシャツを着て、ウエスト部分は絞られているデザインだとV字体型が強調されます。最近はスリムフィットのビジネスシャツなども多いので、筋肉質な体にはそういったシルエットの服がよく似合います。

上半身では、二の腕や胸板をさりげなくアピールするポイントがいくつかあります。半袖Tシャツを着るときは、袖口が腕にフィットするものを選ぶと上腕の太さが強調されます。必要ならお直しで袖を詰めても良いでしょう。また、袖を軽くまくって腕まくりスタイルにすると前腕の筋肉や血管が見えて男らしさアップです。胸板に自信がついてきたら、首元が少し開いたVネックやボタンを一つ外したシャツで胸元をチラ見せするのも効果的です。ただし開けすぎはいやらしくなるので注意。(^^;)

下半身では、太ももが発達してくるとパンツ選びが重要になります。脚にフィットしつつ伸縮性のある素材(ストレッチデニムなど)のズボンなら、太ももやお尻の形が綺麗に出ます。スキニーパンツは筋肉質な脚にはパツパツになりすぎることも多いので、無理せずストレートやテーパード(裾に向けて細くなる)シルエットを選ぶと良いでしょう。ジャージ素材のきれいめパンツやチノパンも動きやすく筋肉を引き立てます。ふくらはぎもしっかり鍛えれば、ハーフパンツや七分丈パンツから覗く筋肉が映えます。

スーツ・ジャケットスタイルでは、鍛えた体が特に活きます。既製品のスーツでも、胸囲や肩幅に合わせて選ぶことでスーツ姿が一段と様になります。胸や肩が張ってスーツの上着がきれいに逆三角形になると、「デキる男」感が漂います。シャツはややタイトめで首回り・肩回りがきちんと合ったものを。オーダースーツを作る機会があれば、自慢の体が映えるようテーラーに相談してみましょう。鍛えて広くなった肩幅にスーツの肩線を合わせ、ウエストを絞ったデザインにすると、モデル顔負けのスタイルが完成します。(^^)

姿勢で印象が劇的に変わる

どんなに筋肉がついていても、猫背でうつむいていては台無しです。筋肉を最大限かっこよく見せるには、常に良い姿勢を心がけましょう。立つときはお腹に軽く力を入れて背筋を伸ばし、胸を張ります。肩はリラックスさせてやや後ろに引き、顎を軽く引きます。頭から糸で吊られているイメージで背筋を伸ばすと良い姿勢になりますよ。これだけで胸板や肩のラインがはっきりし、腹筋も自然と引き締まって見えます。トレーニングで強化した背筋や体幹を生かすチャンスです。

座るときも背もたれにダラっともたれず、骨盤を立てて座るよう意識すると腹筋・背筋に適度な緊張が入り姿勢が崩れにくくなります。難しい場合は、背もたれと腰の間にクッションを挟むと自然に良い姿勢が保てます。せっかく鍛えた腹筋も猫背だとお腹がポッコリに見えてしまいますので、普段から姿勢には気を配りましょう。

良い姿勢は筋肉を美しく見せるだけでなく、相手に与える印象も大きく向上させます。胸を張って颯爽と歩く姿はそれだけで自信と余裕を感じさせ、「なんか最近雰囲気変わった?」と周囲に思わせる効果もあります。実際、筋トレをして姿勢が良くなったことで「身長伸びた?」「堂々としてて素敵」と言われた例もあります。自分では照れくさいかもしれませんが、鏡の前で肩を下げて胸を張ったポーズを確認し、「よし、俺カッコいい!」とセルフ肯定しちゃいましょう。(笑) それくらい堂々としていた方が女性にも魅力的に映るものです。

清潔感も忘れずに

最後に、筋肉を引き立てるには清潔感も重要です。どんなに体が仕上がっていても不潔な印象だと台無しですよね。トレーニングで汗をかいたらしっかりシャワーを浴び、爽やかな香りをまといましょう。鍛えた胸や腕に似合うように髪型やヒゲも整えておくと完璧です。筋肉+清潔感+自信、この3つが揃えば鬼に金棒、モテ度も最高潮間違いなしです!

おわりに

長文の記事を最後までお読みいただきありがとうございます。盛りだくさんの内容でしたが、筋トレでモテる体を作るためのイメージは掴んでいただけましたでしょうか?大胸筋から始まり、背中、肩、腕、腹筋、脚と全身をまんべんなく鍛え、適切な食事と休養を取れば、必ず体は変わります。

最初の一歩を踏み出したあなたは、もう昨日までのあなたではありません。少しずつでも筋トレを続けていけば、数ヶ月後、半年後には確実に今とは違う自分に出会えるでしょう。

最後に、そんな未来のあなたの姿を少し想像してみてください…。


夏、海辺のビーチ。友人たちと海水浴にやってきたあなたは、Tシャツを脱ぐとき内心ドキドキしています。冬から続けた自宅筋トレの成果を披露する瞬間です。露わになった上半身は、ほどよく厚みの出た胸板にうっすら割れた腹筋。友人たちから「おおっ、鍛えてるね!」と驚きの声が上がります。中でも、以前から少し気になっていた女友達が目を丸くしてこちらを見ていました。「すごい…○○君(あなた)、いつの間にそんなマッチョに…!」彼女は恥ずかしそうに微笑みながらも、あなたの腕や肩に触れてきます。「ちょ、ちょっと見せてよ!」なんて言われて力こぶを披露すると、「硬っ!すごーい!」と大はしゃぎ。心なしか彼女の瞳には尊敬のまなざし(?)が浮かんでいるようです。その後もあなたはビーチバレーで活躍し、重たいクーラーボックスを軽々運び、みんなから頼られっぱなし。帰り道、夕陽を背に彼女が「なんか今日の○○君、すごく頼もしかったな…」とポツリ。ドキッとしつつ「筋トレ頑張ったからね!」と答えるあなたに、「うん、その筋肉、私結構好きかも」と囁く彼女…。頭の中でガッツポーズしながら、「明日からもっと頑張ろう!」と心に誓うのでした。


…なんて妄想が現実になる日も、そう遠くはないかもしれませんよ!(笑) 筋トレは自分を裏切りません。努力した分だけ正直に答えてくれる最高の自己投資です。モテたい気持ちをバネに、自宅で楽しくトレーニングを続けて、理想の自分とモテライフをぜひ手に入れてください!