モテない男あるある あなたはいくつ当てはまる…?

モテる男性の華やかな恋愛武勇伝を聞かされても、「ふーん、そうなんだ」としか思えないものですよね。しかし、モテない男性たちの残念な恋愛エピソードとなると、不思議と笑えて共感してしまうことが多いのではないでしょうか。傍から見ればついクスッと笑ってしまう話でも、当の本人にとっては思い出すだけで胸が痛む黒歴史。まさに悲しさとおかしさが入り混じった悲喜こもごもの経験と言えます。

本記事では、女性にモテない男性にありがちな日常の「あるある」エピソードをたっぷりと紹介していきます。読んでいるあなたが男性であれば、「あるある!」「自分もやってしまった…」と感じる場面がきっといくつもあることでしょう。思わず苦笑いしつつも「自分だけじゃないんだ」とホッとでき、さらにそこから学べる恋愛のヒントも時折織り交ぜています。笑い飛ばしながら、ぜひいくつ当てはまるか数えながら読んでみてくださいね。

孤独な朝の始まり

朝の目覚めは、一日の中でもふと孤独を感じやすい瞬間です。枕元のスマホを手に取って通知を確認してみても、友人からのゲームの誘いやニュースアプリの通知ばかりで、期待しているような意中の女性からのメッセージは今日も来ていません。「まあ、分かってたけど…」と苦笑しながらベッドを出るのが日課になっています。

顔を洗って鏡を覗き込み、「今日こそは何かいいことあるかな」と自分に言い聞かせてみる朝もあるでしょう。誰も見ていないのをいいことに、ドラマのキザなセリフを真似て「行ってきます、俺のプリンセス…なんてね」と冗談まじりに呟いてみるものの、虚しさがこみ上げてきて思わずため息をついてしまいます。結局、自分で自分にツッコミを入れて、静かな部屋を出発します。

通勤・通学の道すがら、ふと周りを見るとカップルたちの姿が目に入ります。駅へ向かう途中で仲良く手をつないで歩く同年代の二人連れを見かけたり、電車では隣に座ったカップルが朝から仲睦まじくおしゃべりをしていたり…。そんな光景に遭遇するたび、「俺には無縁の世界だなあ」と感じてしまい、朝からちょっぴり切ない気持ちになるのです。

何とか気持ちを切り替えようと、「今日も一日頑張ろう!」と自分に言い聞かせます。心のどこかで「もしかしたら今日こそ素敵な出会いがあるかも?」なんて淡い期待を抱きつつも、現実にはいつも通りの一日が始まっていきます。こうして、モテない男の一日は少しの寂しさと一抹の希望を抱えながら幕を開けるのです。

学校・職場で感じる非モテの疎外感

学校や職場では、周囲との何気ない会話から自分の非モテぶりを痛感する瞬間がしばしばあります。例えば、休憩時間に同僚たちが「週末に彼女と◯◯に行ってね…」と恋バナで盛り上がっているとき、話に入れず聞き役に徹するしかない場面です。学生時代であれば、友人たちが初デートや初キスの思い出を語り出した途端、自分だけ地蔵のように黙り込んでしまった…なんて経験はありませんか?嘘でもいいから何かエピソードを捻り出したいところですが、実体験がないのでごまかしようもなく、気まずい沈黙を守るしかなくなってしまいます。

また、自分以外の周りが次々と恋人を作っていく中、「お前は彼女できた?」と半ばお約束のようにイジられるのも非モテ男子の日常です。「いや〜、まだ全然…」と苦笑いしながら答えるものの、内心では針のムシロ。悪気のない質問だとは分かっていても、毎回のように同じやり取りを繰り返すうちにだんだん心にダメージが蓄積していきます。周囲が幸せそうな分、自分だけ取り残されているような疎外感を覚えてしまうのです。

存在感の薄さを痛感する出来事もあります。何度も顔を合わせて挨拶しているはずの同僚の女性から「あれ、失礼ですがお名前は…?」と毎回聞かれたり、サークル仲間の女性たちに自分の出身地や趣味を何度自己紹介しても覚えてもらえていなかったり…。美人の友人と一緒にいるときには、相手の男性が自分には興味がないのが露骨に分かり、「僕のことは眼中にないんだな」と感じさせられる瞬間もあります。なお、昼休みに同僚が彼女特製のお弁当を嬉しそうに広げている横で、自分はコンビニのおにぎりをほおばりながら「いいなあ…」と密かに思うことも。そんな小さな場面にも、リア充と非モテの格差を痛感してしまうのです。

こうした日常の何気ない場面で、モテない自分を意識してしまうとき、人知れず肩を落としてしまいます。他愛のない雑談にも加われず、一人だけポツンと取り残されたような気分になるのは本当に切ないものですよね。

好きな子相手に空回りするコミュニケーション

意中の女性や気になる女の子を前にすると、緊張のあまり普段の自分らしさが出せず、会話が空回りしてしまう…そんな経験はありませんか?モテない男性あるあるの一つに、好きな子の前で不自然な言動を取ってしまうというものがあります。例えば、彼女を笑わせようと面白い話をしようと張り切るものの、力みすぎて滑ってしまい、その後は気まずい空気が流れてしまうパターンです。会話中に「やべ、滑った…」と内心で冷や汗をかきつつも、取り繕おうとしてさらに意味不明な発言を重ねてしまい、自己嫌悪に陥るという悲しいループを経験した人も多いでしょう。下手に褒めようとして「髪切った?」「なんか雰囲気違うね」などと的外れなことを言ってしまい、「別に何も変えてないですけど…?」と怪訝な顔をされて撃沈する、なんて失敗談もあるあるです。

または、好きな相手を目の前にして舞い上がってしまい、自分語りを延々としてしまうケースもありがちです。「俺は昔こんなことがあってさ…」と自分のエピソードを必死に話すものの、相手の女の子は笑顔で相槌を打ちながらも明らかに退屈そう。後になって「あのとき俺ばっかり喋ってたな…もっと相手の話を聞けばよかった」と反省するものの、時すでに遅しです。逆に緊張しすぎて全く話題が出てこず、「何か話さなきゃ…」と焦るほど頭が真っ白になり、ぎこちない沈黙が続いてしまうこともあります。

直接会って話すときだけでなく、LINEなどのメッセージでも非モテコミュニケーションは炸裂します。彼女からの返信が遅いと不安になってしまい、スマホ画面を何度もチェック。既読スルーされれば、「忙しいのかな…?」と頭では理解しつつも落ち込んでしまいます。意を決して送った長文メッセージへの返事がスタンプ一個だけだったときは、さすがに心が折れそうになりますよね。テンション高く質問を送っても「うん」「そうなんだ」程度の素っ気ない返事しかもらえず、自分だけが一方的に盛り上がって空回りしているように感じたり…。かといって諦めきれずにまたこちらから話題を振ってしまい、「返信こないのにまた送っちゃった。ウザがられてないかな…」と自己嫌悪するという無限ループに陥るのです。例えば深夜のテンションで長文LINEを送りつけ、翌朝になって相手からそっけない返信が来て「やっちまった…」と後悔するパターンや、返事がないのに「大丈夫?」「怒ってる?」と連投してしまい既読スルー確定コース…なんてケースは枚挙に暇がありません。

好きな女性とのコミュニケーションでは、張り切りすぎても消極的すぎても裏目に出てしまう難しさがあります。自分では一生懸命盛り上げようとしているのに、結果は空回りばかり。後で布団の中で「あああ…恥ずかしい!」と悶絶する羽目になるのも、非モテ男性ならではの悲しい日常です。

叶わぬ片思いの切なさ

好きになった女性に思い切ってアプローチしてみても、報われない――そんな片思いの切ないエピソードも非モテ男性にはつきものです。何度も食事に誘ってみたり、LINEで優しさをアピールするメッセージを送ってみたり、それなりに頑張ってアプローチしているつもりなのに、相手からはなかなか恋愛対象として見てもらえないのです。勇気を出して「今度二人で飲みに行かない?」と誘っても、「みんなも誘ってワイワイ行こうよ!」とグループ扱いにされてしまったり、そもそも予定が合わないと毎回断られてしまったり…。脈がないサインに薄々気づきながらも、どこかで一縷の望みに賭けてしまうのが片思い男子の悲しい性です。

意を決して告白して玉砕、というベタな失恋パターンもあるでしょう。放課後や仕事帰りに「大事な話があるんだ」と彼女を呼び出し、心臓バクバクで気持ちを伝えたものの、「ごめんなさい、友達以上には見られない」と優しく静かに断られる──まさにあの瞬間の世界が終わったような感覚は、一度経験したら忘れられません。「いい人だと思うんだけど…」と前置きされたうえで振られるケースもまた然り。その場では精一杯笑顔を作って「そっか、わかった。今までありがとう!」なんて潔く言ってみせますが、帰り道はガックリとうなだれて足取りも重くなってしまいます。

さらに切ないのは、自分の好きな相手から恋愛相談をされてしまうパターンです。内心彼女のことが大好きなのに、「〇〇君ってどう思う?」と他の男性について相談され、「そいつはきっと君のこと大事にしてくれるよ」と苦しい胸の内を隠してアドバイス。自分で自分にトドメを刺すような役回りに徹してしまい、後で一人で枕を濡らす羽目になることもあります。「なんで俺じゃダメなんだろう」と天を仰いでみても答えは出ず、カラオケで失恋ソングを熱唱して紛らわす夜もあるでしょう。

叶わない片思いを経験した非モテ男性は、そのたびに心に大きなダメージを負います。それでも懲りずに「次こそは…!」と新たな恋に夢を見てしまうあたり、人間の学習能力とは不思議なものです。とはいえ、いつかその思いが報われたときの喜びはきっと大きいはず…そう信じて、今日もまた密かな片思いを続けている人もいるのではないでしょうか。

デートで空回り…痛恨のエピソード

念願かなって意中の女性とデートできるチャンスが訪れても、非モテ男性にとってはそこからが正念場です。嬉しさのあまり気合いを入れすぎて空回りし、せっかくのデートを台無しにしてしまうこともしばしば…。例えば、待ち合わせの段階から緊張のあまり挙動不審になってしまい、「お、おはようございます!」と必要以上にカチコチな挨拶をして彼女をギョッとさせてしまう。また、デートプランを聞かれても「君の行きたいところならどこでも!」などと優柔不断な返答をしてしまい、相手を困らせてしまったりします。本当はリードしたいのに、いざとなると「何食べたい?」「どこ行きたい?」ばかり繰り返してしまい、頼りない印象を与えてしまうのです。

デート中も失敗談は尽きません。張り切りすぎて高級なお店を予約したものの場違いに緊張してしまったり、逆に安上がりに済まそうとしてファミレスばかり提案して引かれてしまったり。食事中に頑張ってエスコートしようと「今日は全部俺が払うよ!」と見栄を張ったはいいものの、お財布事情が厳しくて後で自分が泣きを見たり、かといって割り勘にしたらしたで「器が小さい男」と思われたかも…と悩んでしまったり。会話でも、趣味や仕事の自慢話を一生懸命してしまい、相手の反応が薄いことにデート中盤でようやく気づいて青ざめる、なんて展開もありがちです。

印象的な失敗としては、デートの別れ際のぎこちなさも挙げられます。解散のときに名残惜しくて何かアクションを起こしたいのに勇気が出ず、結局「今日はありがとう、気をつけてね」と当たり障りない言葉しか言えなかった…と落ち込むパターンです。本当は次の約束を取り付けたいのに、「また、機会があれば…」などと歯切れの悪い誘い方しかできず、相手も苦笑いして去っていくばかり。下手に踏み込んで嫌われたくない一心で安全運転に徹しすぎた結果、何の印象も残せないままデートが終了してしまうのです。

家に帰り着いてから、「ああすればよかった、なんであんなこと言っちゃったんだろう」と反省会を開くのもお約束。スマホを握りしめ、「今日はありがとう、またご飯でも行こう」とメッセージを送ってみるものの、既読がつくことなく夜が更けていく…。せっかくのチャンスだったはずなのに、自らの空回りで逃してしまったときの自己嫌悪たるや、計り知れないものがあります。

合コン・飲み会で主役になれない悲しみ

恋のチャンスを求めて合コンや飲み会に参加しても、なかなか主役になれないのも非モテ男性の悲しいあるあるです。初対面同士の席では最初こそ自己紹介や愛想笑いでそれなりに場を繕いますが、会が進むにつれて自分だけ会話に入れなくなっていくこともしばしば。隣の男性と女性が二人で盛り上がり、自分はテーブルの料理をつつきながらニコニコと相槌を打つだけ…。気づけば存在が空気のように薄くなっていて、「あれ、俺必要かなこれ?」と自虐的な気持ちが頭をもたげてきます。

印象的なのは、二次会への誘われ方に表れる非モテぶりです。例えば、男性数人・女性数人での合コンでなんとなくカップルのようなペアができ盛り上がった場合、解散後に気になる相手同士で「この後どうする?」という流れになることがあります。そんなとき、自分だけ誰からも声がかからず取り残されてしまうのです。周りの友人が「お前も来れば?」と気遣って誘ってくれても、いたたまれなくなって「ごめん、明日朝早くて」と嘘をついて帰るしかない…なんてことも。家路につく途中、「俺だけ誘われなかったな…」と情けなさを噛みしめながら夜風に当たる寂しさは、経験した人にしか分からない切なさでしょう。

職場の飲み会などでも似たような状況が起こります。和気あいあいとした席で、恋愛トークやプライベートの話題に花が咲いても、自分には誰も話を振ってくれない…。気配を消すように静かにグラスを傾け、「早くこの宴会終わらないかな」と心で呟くことになります。二次会でカラオケに行っても、盛り上がる同僚たちを横目に一人しんみりと90年代のバラードなんかを入れてしまい、周囲のテンションとの温度差にさらに孤独を深めるという残念なオチもありがちです。また、合コンで無理に場を盛り上げようと滑り気味のギャグを飛ばしてしまい、シーン…と静まり返って気まずい空気が流れる…なんて黒歴史を作ってしまうことも。「今のナシで!」と慌てて場を取り繕おうとするほど墓穴を掘り、二度とそのメンバーに呼ばれなくなってしまった…という悲しい経験を持つ人もいるでしょう。

合コンや飲み会は本来楽しいはずのイベントですが、非モテ男子にとっては自分の存在感のなさやモテなさを痛感する試練の場になりがちです。「今日も何の成果も得られなかった…」と肩を落として帰路につく姿は、どこか背中に哀愁が漂っています。

SNSで痛感する恋愛格差

現代ではSNSも非モテ男性の心をチクチクと刺してくる存在です。何気なく開いたInstagramやTwitterで、友人知人たちのリア充ぶりを目の当たりにして落ち込む――これもよくある光景でしょう。タイムラインには「彼女と◯◯に行ってきました!」という幸せいっぱいの写真や、カップルで映えスポットを訪れた自撮りが次々と流れてきます。こちらは一人自宅でスマホを見ているだけなのに、向こうはキラキラした笑顔で映るツーショット…。そんな投稿を見てしまった日には、思わずスマホを閉じて布団に潜り込みたくなります。「いいね!」を押す指が止まり、「リア充爆発しろ…」と心の中で呟いてしまうのも無理はありません。

一方で、自分がSNSに投稿しても反応は今ひとつ。美味しそうな自炊ご飯の写真や趣味のゲームの話題を頑張って投稿してみても、いいねをくれるのは決まって男友達数人だけ。女性からのリアクションは皆無で、虚しさが募ります。意を決して少しおしゃれなカフェ巡りの写真などアップしてみても、「どうしたの急に?」と男友達に冷やかされる始末。気になるあの子のアカウントをこっそりチェックしては、楽しそうな日常にため息…というループにはまっている人もいるでしょう。

さらに、恋活のために始めたマッチングアプリでも現実を思い知らされます。勇気を出して「いいね!」をたくさん送っても、なかなかマッチせず、マッチングしたと思ったら相手からメッセージが来ないままフェードアウト。ごくたまにやり取りが始まった!と喜べば、定型文のような素っ気ない返信ばかりで会話が弾まず、そのうち未読スルー…。ひどいときには、ようやく会話が盛り上がってきたと思った矢先に相手のアカウントが突如消滅(ブロック)していた、なんてこともあります。「マッチングアプリで恋人ができました!」という体験談をネットで見ては、自分には遠い世界の出来事のように感じてしまうのです。

中には、怪しいアカウントに引っかかってしまうケースもあります。「綺麗な人とマッチした!」と浮かれてメッセージを開けば、投資セミナーへの勧誘だったり、有料サイトへの誘導だったり…。期待をことごとく裏切られて傷つくうちに、アプリを開く手も重くなっていきます。SNSやネットの世界でまで思うようにいかない現実に直面すると、「俺ってそんなに魅力ないのかな…」と自信をなくしてしまうのも無理もないでしょう。

恋愛イベントで知る孤独

バレンタインデーやクリスマスなど、恋人たちにとっての一大イベントは、非モテ男性にとって自分の孤独を突きつけられる日でもあります。周りが浮かれムード一色になるほど、「俺には関係ない」と強がりたくなるものですが、その実やはりどこか寂しさを感じてしまうのです。

例えばバレンタインデー。当日は「どうせ義理チョコなんていらないし」「俺、甘いもの苦手だし」と予防線を張って平然と装っています。しかし、いざ2月14日が終わってみてポケットの中に一つもチョコが入っていない現実を目の当たりにすると、やはり心はズーンと沈みます。職場で同僚女性たちが配っていた義理チョコすら自分だけタイミングが合わずもらい損ね、「まぁいいか」と笑ってみせても、内心では「本命どころか義理すらゼロか…」とヘコむばかり。家に帰れば、机の上に母親から送られたチョコレートがポツンと置いてあり、嬉しいような情けないような複雑な気持ちになるのも毎年恒例です。

クリスマスシーズンも試練です。街中がイルミネーションで彩られカップルたちが幸せそうに歩く中、自分は仕事を言い訳にして残業をしたり、男友達同士で集まってゲーム三昧で過ごしたりします。「クリスマスなんて商業イベントだし」と強がってみても、ふと夜空に輝くイルミネーションを一人で見上げたとき、胸にポッカリ穴が空いたような気分になるのです。いわゆる「クリぼっち」(クリスマスを一人ぼっちで過ごすこと)を経験した夜、ケーキの切れ端をつまみながら「来年こそは…」と密かに誓う非モテ男性も少なくありません。

他にも、花火大会や夏祭りで周囲がカップルだらけの中、友人と二人で肩を落として屋台の焼きそばをすする夏の夜。誕生日に「おめでとう」と言ってくれる恋人もおらず、代わりにSNSの機械的な通知だけが虚しく光る真夜中…。一年を通して訪れる様々なイベントのたびに、「自分には縁のない世界だなあ」と孤独を噛みしめる瞬間があるのです。

恋愛イベントの日を何とかやり過ごすたび、「まあこんな年もあるさ」と自分に言い聞かせるものの、内心では毎回しょんぼり。「来年こそは隣に誰かいてほしい」と願ってしまうあたり、強がりながらも本当は恋に憧れている自分に気づかされるのです。

家族・親戚から寄せられるプレッシャー

恋愛から遠ざかった生活が長くなってくると、家族や親戚からの何気ない一言が胸に突き刺さることもあります。実家に帰るたびに母親から「いい人はいないの?」「あんたもそろそろ彼女くらい作りなさい」と心配半分・期待半分の声をかけられるのは、非モテ男子にとって地味に堪えるものです。「今は仕事が忙しくてさ」とか「いい人がいればね」と苦笑いでかわすものの、内心では「放っておいてくれ…」と思わずにはいられません。

お正月やお盆など親戚が集まる場でも、独り身の男性には容赦ない質問攻撃が待っています。「彼女はおらんのか?」「早く結婚して孫の顔を見せてくれ」と酒の席でいじられ、「いや〜なかなか出会いがなくて」と愛想笑いしながら答える苦行です。隣で既に結婚して子供もいるいとこが得意気に家族写真を見せていたりすると、自分の肩身の狭さはマックス。親戚のおばさんに「いい人紹介しましょうか?」なんて同情され、「大丈夫です…お気持ちだけ…」と恐縮しつつ断るしかない場面もあるでしょう。

家族からのプレッシャーは愛ゆえとは分かっていても、非モテ男子にはプレッシャー以外の何物でもありません。実家でちゃっかり母親が縁結びのお守りを机に置いていたときなど、「頼むから放っておいてくれ〜!」と叫びたくなるものです。とはいえ、心配してくれる家族のためにも「そのうちちゃんと報告できる相手を見つけなきゃな…」とプレッシャーを感じつつ、そっとお守りを財布に忍ばせるのでした。時には親心が暴走して、勝手に結婚相談所のパンフレットを取り寄せられていた…なんて笑えない事件が起こることもあります。

モテる男友達との格差に落ち込む瞬間

身近にいる男友達がやたらとモテるタイプだと、その差に落ち込んでしまう場面も多々あります。一緒に街を歩いているだけで女性から声をかけられたり、「彼女と別れたらしいよ」と噂が広まればすぐに次の女性陣からアプローチされたりするような人気者の友人。そんな彼と行動を共にするとき、自分とのモテ格差をまざまざと実感させられるのです。

例えば飲み会やイベントでのこと。初対面の女性グループと話す機会があっても、自分ではなく隣のイケメンの友人ばかりが話題の中心に。女性たちはこぞって彼に質問を投げかけ、笑顔で盛り上がっています。その横で自分はニコニコ相槌を打ちながらも完全に脇役状態。「俺も話を振られたいなあ…」と思っても、話題に入る隙もないまま時間だけが過ぎていきます。帰り道、「お前すごい人気だったな」と声をかけると、「いやぁ全然だよ!」と謙遜する友人。しかしそのスマホには早速先ほどの女性の一人からメッセージが届いていて、内心ため息を禁じ得ません。

また、女性から自分にかかってくる話題ですら友人絡みということもあります。職場やサークルで仲の良い女性から「あの○○君(友人)、彼女いるの?」と尋ねられ、「え、俺じゃなくてそっち?」とショックを受けた経験はないでしょうか。笑顔で「今はいないみたいだよ」と答えつつ、心の中ではしょんぼり。その女性が明らかに友人目当てで自分に話しかけてきたと分かったときの虚しさは、言葉にできないものがあります。

極めつけは、モテる友人から悪気なく放たれる一言です。「お前も彼女作ればいいのに」とか「紹介しようか?」などと言われると、返す言葉に困ってしまいます。友人としては親切心で言ってくれているのですが、自分だって好きで独り身なわけじゃない、と内心複雑な気持ちに。「俺にだって頑張ってないわけじゃないんだ…」と思いつつ、「はは、そうだね」と笑うしかない瞬間です。時にはモテる友人の“引き立て役”になってしまうこともあります。友人に頼まれて合コンに付き合ったものの、彼ばかりが女性を独占し、自分は友人が女性と席を外した隙に場つなぎをする役回り…。最後は女性たちに「○○君(友人)って素敵だよね」と彼の話題で盛り上がられ、内心苦笑いするしかなかった、なんてこともあるでしょう。

モテる男友達の存在は刺激にもなりますが、同時に自分の非モテぶりを映し出す鏡のようで、ふとした時に落ち込んでしまう要因でもあります。

非モテ男子の心の声:あるあるな思考パターン

表には出さなくても、非モテ男子の心の中では常に様々な声が渦巻いています。日々の出来事で傷つくたびに、「どうせ俺なんて…」というネガティブなつぶやきが頭をもたげます。女性に相手にされなかったと感じた日は、「やっぱり世の中、顔とお金なのか」と拗ねてみたり、「優しさだけじゃダメなのかな…」と自分の長所にも自信を無くしてしまったり。心の中では「どうせイケメンが得するんでしょ…」とか「俺なんか一生一人かもなぁ」といった自虐フレーズがぐるぐる回っていることもあります。「恋愛なんてくだらない」「一人の方が気楽でいい」と強がる声も聞こえてきますが、それは本心というより自分を納得させるための負け惜しみに近いものかもしれません。

また、非モテ状態が長く続くと、つい斜に構えた思考にも陥りがちです。幸せそうなカップルを見れば「どうせあの男もイケメンだからだろう」と妬んでしまったり、恋愛コラムを読んでは「はいはい、結局イケメンに限る話でしょ」とひねくれた解釈をしてしまったり。女性から親切にされると「もしかして…?」と期待する一方で、「いや、勘違いするな。どうせみんなに優しいだけだ」と自分に言い聞かせる声が聞こえます。自分の心の中で、期待と諦めがせめぎ合い、素直に好意を信じられなくなってしまうこともあるのです。

それでも心の奥底では、「本当は恋人が欲しい!」という叫びが消えているわけではありません。夜、一人で布団に入るとき、「明日こそは素敵な出会いがあるかも」と淡い希望を抱いてみたり、失恋した友人を慰めるふりをしながら「それでも俺だっていいから彼女がほしいよ…」と密かに思ったり。占いで「近々運命の出会いあり」なんて結果を見れば途端に元気になってしまう単純さも持ち合わせています。ネガティブになったり強がったりしつつも、根っこの部分では「いつかきっと自分にも幸せが訪れるはず」と信じたい──そんな揺れ動く心の声こそ、非モテ男性の日常に共通するあるあるな思考パターンなのです。

それでも…非モテ生活の密かな楽しみ

ここまで非モテ男性の哀歓を綴ってきましたが、悪いことばかりでもありません。モテないなりに、独り身の生活を満喫する術を身につけているのもまた事実です。恋人がいない分、自分の時間とお金を存分に使えるというのは大きなメリットでしょう。休日は誰に気兼ねすることもなく趣味に没頭できます。ゲームを徹夜でプレイしようが、アニメの一気見をしようが文句を言われる筋合いはありません。フィギュアやガジェットに散財しても咎める彼女はいないので、給料日後についつい衝動買いをしてしまっても自己責任でニンマリ。部屋が多少散らかっていても、「いつ彼女が来てもいいように掃除しなきゃ」と焦る必要もなくマイペースです。

また、人によっては「推し」(熱中して応援しているアイドルやキャラクター)に全力を注げるのも密かな楽しみです。アイドルや二次元のキャラクターにどっぷりハマっても、白い目で見るパートナーがいないので存分に愛でることができます。ライブ遠征やイベントにもフットワーク軽く参加でき、推し活に励む日々はそれはそれで充実していたりします。「俺には○○ちゃん(推し)がいるから!」と半分本気、半分冗談で語れるのも独り身の特権かもしれません。最近は「おひとりさま」ブームという言葉もあるように、一人の時間を満喫するライフスタイルも市民権を得つつあります。非モテ男子といえど、自分なりにソロ活を楽しんでいるうちに、「これはこれで快適かも」と開き直った境地に達していることもあるのです。

さらに、恋人がいないことで気楽な面も多々あります。誰かに束縛されたり嫉妬したりする必要がないので、友人と飲みに行くのも深夜まで自由自在。仕事に打ち込みたいときはとことん残業しても文句を言われず、転職や引っ越しだって思い立ったときにできます。人によっては一人の時間が好きで、気ままな一人旅や映画鑑賞を楽しんでいる場合もあるでしょう。カップルだらけのイベントでも、同じ境遇の男友達と集まってバカ騒ぎすればそれはそれで楽しい思い出になります。クリスマスに男だけで宅飲みしてゲーム大会を開いたり、バレンタインに自分へのご褒美チョコを買ってみたり…独り身だからこそのネタを満喫する逞しさも備えているのです。夜中にふと思い立ってラーメンを食べに出かけたり、休日に昼過ぎまで寝倒したりするのも自由自在。誰にも生活リズムを咎められない解放感も、独身生活ならではの醍醐味でしょう。

このように、非モテ生活にも本人なりの楽しみ方が存在します。強がり半分でも「今の気楽さも悪くないかも」と笑える余裕があるからこそ、日々の寂しさもなんとか乗り越えていけるのかもしれません。

非モテ卒業に向けたヒント:まずは小さな改革から

ここまで散々「非モテあるある」を見てきましたが、いつかはこの生活から卒業したい…と願う方もいるでしょう。では、どうすれば非モテ生活から抜け出せるのでしょうか?劇的な変身は難しくても、日々の中で少しずつできる「モテ改革」は存在します。ポイントは、小さなことからコツコツと、自分のできる範囲で変えてみることです。

まず手を付けやすいのは見た目と態度の面です。清潔感のある身だしなみは基本中の基本。鏡の前で鼻毛や寝ぐせをチェックし、服装もヨレヨレではなく清潔で自分に合ったものを心がけるだけでも印象はグッと良くなります。おしゃれが苦手でも、笑顔で明るい挨拶をするだけで「感じのいい人だな」という印象を与えられるものです。仏頂面で下を向いていては魅力も半減ですから、まずは背筋を伸ばして相手の目を見て話すことから始めてみましょう。それだけでも周囲からの扱われ方に変化が出てくるはずです。

次に、コミュニケーションの取り方も見直してみましょう。会話では相手の話に耳を傾け、リアクションをしっかり取るよう意識してみてください。つい緊張すると自分の話ばかりしてしまいがちですが、グッとこらえて相槌を打ったり質問したりしてみるのです。女性は自分の話を聞いてくれる人に安心感を覚えるもの。最初は意識的にでも「聞き役」になることで、相手の反応が変わってくるかもしれません。また、LINEでは返信が来ないからといって焦って追い打ちメッセージを送るのは逆効果。相手のペースを尊重し、余裕を持ってやり取りする方が結果的にうまくいきやすいものです。

そして何より大切なのは、自分に自信を持つことと、ポジティブな姿勢です。これまでのエピソードを笑い話にできるような前向きさは、周囲にも良い影響を与えます。卑屈になって「どうせ俺なんて…」と思っていると、その雰囲気は不思議と相手にも伝わってしまうものです。逆に、多少不器用でも「自分を変えたい」と努力している姿や、失敗してもめげずにチャレンジする姿には、人は応援したくなるもの。モテる友人の言動を観察して良いところを真似してみたり、信頼できる友人に客観的なアドバイスを求めてみるのも有効でしょう。小さな変化を積み重ねていけば、昨日までの非モテエピソードが明日への糧となり、少しずつ恋愛事情にも変化が現れるかもしれません。

非モテからの卒業は一朝一夕にはいきませんが、焦らず自分のペースで自分磨きを続けることが大切です。大事なのは、「自分なんてどうせダメだ」と最初から諦めてしまわないこと。今回紹介したような悲喜こもごものエピソードだって、振り返ればきっと良い笑い話です。そうやって笑えるネタを増やしつつ、人としての魅力を高めていけば、いつの日か「そんなこともあったなあ」と過去の笑い話にできる日が来て、晴れて非モテ生活に別れを告げられる…かもしれませんよ。

おわりに

ここまで「モテない男あるある」を楽しく(ときに切なく)見てきましたが、いかがでしたでしょうか。思わず苦笑いしつつ、「あるある!」と共感できるエピソードも多かったのではないかと思います。改めて振り返ってみると、非モテ男子の日常には笑える部分としみじみ頷ける部分が入り混じっていましたね。

もし「自分も全部当てはまっていた…!」と感じても、大丈夫。あなたは決して一人ではありません。同じような経験をしている人は世の中に大勢いますし、こうしてネタにして笑い飛ばすことで気持ちが軽くなることもあります。大切なのは、そこから何かを学んだり、次はもう少し上手くやってみようと前向きに捉えることです。

非モテエピソードを語り合って笑えるうちは、まだ大丈夫。きっとその笑いの延長線上に、素敵な出会いや恋愛成就のチャンスも巡ってくるはずです。辛いこともありますが、同時にそれをネタにしてしまう強さを持って、これからも日々を乗り切っていきましょう。いつの日か、「そんなこともあったなあ」と過去の笑い話にできる日が来ることを願って…。最後までお読みいただき、ありがとうございました。