【失恋男子の処方箋】男性が失恋する本当の理由

こんにちは、トイアンナです。恋愛相談を700名弱から受けてきた経験から偉そうに語りますが、男と女の恋愛相談は違います。相手が違うから当たり前、と言いたいところなんですが、違うのは相談の形式なんです。論より証拠、以下によくある恋愛相談を男女で比較してみました。

相談のお題「バイト先で出会った子へのアプローチ方法」

男の恋愛相談:
バイト先で気になる子ができちゃって、飲み会のときグループLINE作ったから連絡先わかったんで今こんな感じでメッセージ送ってるんですけど、これって誘ったらデートいけそうですよね?

女の恋愛相談:
気になる人ができたんですけど、飲み会で一応連絡先は交換できて……でも次どうしたらいいかわかんないんですよね。ぽつぽつLINEでやりとりできてるんですが、この次ってどうしたらいいですか?

この差、伝わりますでしょうか。

 

男性は前提を考えてから行動している

別に男性が厚かましいとか言いたいんじゃありませんので誤解なきよう。女性はどうすればいいかと選択肢を相談相手へ丸投げすることが多いのに対し、男性の心中には「きっと彼女はこう考えていて、恋愛のなりゆきはこうなる」という前提があるのです。

男性の場合は恋愛を相談してくることすら珍しく、むしろ前提をもとにどんどん行動していきます。もしくは自分の頭で結論を出して「無理そうだから諦めるわ、でも1%の期待だけ抱いておく!」と頑張る前から失恋を決意します。

もし前提を疑わずにガンガン進んだらどうなるか。しばしば悲惨な結果を生みます。

例えば、
・LINEの返事がくるのでチャンスありと思ってデートへ誘ったら、普通に断られた。っていうか彼氏いた。もはやなぜ自分へ返事をしてくれていたのか分からない。心をもてあそばれた気分。

・大阪在住の彼女へ告白して振られた。理由が「俺くんは東京住まいだけど、わたし遠距離はダメだから」というもの。そこで思い切って関西の会社へ転職し、再度告白したらまた振られた。もう何も信じたくない。

・恋愛相談をされて信頼できるのは俺だけだと言ってくれてたのに、知らないうちにほかの男と付き合ってた。信頼とは何だったのか。

と、玉砕を重ねるたびに女性不信が募っていく男性陣。お話を伺うたびに「南無……」と合掌しております。

 

恋愛がうまくいかないときは、たいてい前提でコケている

女性の恋愛相談は「どうすればいい?」と答えをアドバイザーへ投げっぱなしにしているのは大問題ですが、いっぽうで素直に人の意見を吸い取ってやり方を変えるので、どんどん成功確率が上がります。(もちろん人の意見を「でもでも、だって」と否定して一向に聞き入れない女性はいて、その場合は男性以上に難航します)

それと比べると男性は「俺はこういう前提を立てているし、前提が正しいはずだ」という前提で行動することが多く、相談いただいた時点で「いや、その前提おかしくない?」とひっくり返さねばならないことが多々あります。

たとえば先ほどの例だと、

・LINEで返事がくるのでチャンスありと思ってデートへ誘った
→LINEの返信するのはマナーだと思っているだけの女性も多いけれど、本当に彼女は好意を持ってくれているだろうか?

・大阪在住の彼女へ告白して振られた。理由が「俺くんは東京住まいだけど、わたし遠距離はダメだから」
→本当に遠距離だから振られたのか? 実は「生理的に受け付けない」といったショッキングな理由でお断りしたいけれど、伝えると傷つくだろうからと配慮されていないか?

・恋愛相談をされて信頼できるのは俺だけだと言ってくれてた
→信頼できなくてもいいから、ドキドキさせてくれる男性が好みだった可能性はないか、むしろ「信頼できる」というワードは戦力外通告だったのではないか?

といったように、前提から検証することで次の一歩を踏み出せます。自分の考えていることへ本当にそうだったのか? ほかの可能性はないか? とリストアップしていけば、改善策が出てきます。

 

前提を検証すれば、恋愛はうまく行く

たとえば私のような人間へ相談していただければ「このLINEメッセージを見る限り社交辞令の範囲を超えてないけど、彼女って本当にあなたへ興味あるのかな?」と前提からチェックできますが、たいていの男性は間違った前提でどんどん前へ進み、失敗し続けます。

そして同じ方法で試してもうまく行かない……もう恋愛なんかしたくない、と諦めモードへ突入したり、女なんて信用できないと恨んだりする方もいます。もったいない。自分の前提をチェックしましょう。

このコラムを「次こそは彼女欲しい」と思って読んでいらっしゃる方は、自分を変えられる柔軟さを持っているはず。それだけでとても魅力的ですから、恋の悩みにぶち当たったら「こうだと思って行動してたけど、本当に相手はそのつもりなんだろうか?」と前提を疑ってみませんか?