好きなものを人へあげるのは、実はタブーだと知ってますか

こんにちは、トイアンナです。男女問わずプレゼント初心者にありがちなミス、それは「自分が好きなものを人へあげてしまう」ことです。

 

初心者は「自分の欲しいもの」を選びがち

自分が好きなものをあげてはいけないのは、「相手にとってどうでもいいもの」をあげてしまう率がめちゃくちゃ高くなるからです。これは何を隠そう、私の失敗談です。若かりし頃に人生初の彼氏と過ごすクリスマスという書いているだけで心拍数が100上がりそうなイベントを迎えました。

彼とのクリスマス、といえばプレゼントを買わねば。というわけで5時間も田舎の駅ビルをうろうろしました。まずその時点でダメだろ、まだ楽天でシャンパンでも見繕ったほうがいいのにと今の私は思いますが、何しろ「失敗したらどうしよう」と思い詰めすぎて不審者のようにデパートをうろつくことしかできなかったのです。

で、2時間うろついて出した結論が「折り畳み傘」でした。ちょうど自分もオシャレな傘が無くて困ってたんで、相手もそう思うだろうと。思わねーよ!! と、当時の私をハイキックしてやりたい。

どぎまぎして迎えたクリスマス、彼のあからさまにガッカリした顔は一生忘れません。「俺は一生懸命考えて、アクセサリー買ったのに」という一言もちょうだいしました。確かに私も傘もらったらそう思うわ……。それが遠因かは分かりませんが、1か月後に別れました。すまなかった、当時の彼よ。

つまり、プレゼント選びに5時間かけようが何だろうが、相手の心へ届かないものはあげてはならぬのです。特に初心者だと候補を考えすぎるせいで「自分が好きなもの」を渡しがち。相手が何を好きかは想像できませんが、自分が次に何を貰ったら嬉しいかは手に取るようにわかるからです。

全く同じ趣味の仲間ならありがたいかもしれません。しかし例えば自分は音楽好きで、相手はからっきし音楽を聴かないのにポータブルのミュージックプレーヤーをあげても仕方ない。「何かあげなきゃ」と脳内でぐるぐるし始めたら、ちょっとストップ。考えすぎることで、かえって失敗しやすいものを選んでいるかもしれません。

 

相手が一番欲しいものは「足りていないもの」

じゃあ、初心者でも簡単にプレゼントを買うにはどうすればいいか。プレゼントをあげる前に「何か理由があって足りていないもの」を探すのが一番です。高すぎる、品切れだった、何となくまだ買う気が起きない。そういうものを話題で聞き出しましょう。

そして、手っ取り早く事情聴取できるのがこのフレーズ。
「ここ1年で買ってよかったもの、何かあった?」

まずは欲しいものでなく、買ってよかったものを質問することでプレゼント最大の失敗「もうそれ、家にあるんだけど」なBAD ENDを避けます。過去に買ったものでブランド名が分かると、なんとなく好みも把握できるのもいいでしょう。

そして「買ってよかった」と語っているものや身に着けているものから「足りていないもの」を考えます。考え方の例を下記にリストアップしてみました。

・手袋とコートは買った。じゃあマフラーは?
・靴を新調した。じゃあ靴のケアグッズは?
・調理器具を買った。じゃあエプロンは?

こんな風に「足りないもの」が思いついたら、「そういえばマフラーは?」と訊いてみましょう。そこで首が乾燥肌で身に着けられないから……といったどうしようもない理由があるならプレゼント候補から外します。

しかし「買おうと思ってるんだけどいいのが無くて」「そういえば、買わなきゃって思ってたんだ」という返答が来たら、ビンゴです。次のプレゼントに検討してみましょう。

 

プレゼントが欲しくない人もいる

また、「何かをあげる」ことに執心しすぎてプレゼントがそもそも欲しくない方の存在を忘れないようにしましょう。私は5時間も悩んで傘をあげたくせに、自分はプレゼントをもらうのが苦手なタイプです。これまで歴代彼氏に「どうしても私へ何かプレゼントしたくなったら、その額を赤十字社か国境なき医師団へ寄付してほしい」とお願いしていました。め、面倒くさい女……。

しかしながら一定数、ものを貰うことに抵抗がある女性はいます。できればプレゼントが欲しいタイプかどうかは、付き合った時点で聞いておきましょう。高いものをあげるのはプレゼントの本質でなく、相手が喜ぶのが目的です。プレゼント自体が苦手な人へは、何もあげないことが贈り物。相手からだけモノを貰って罪悪感が生まれたら、上記のように寄付するかご飯をおごるなどして調整してください。

冬はクリスマスだけでなくバレンタインにホワイトデーも続き、何かとプレゼントが多い時期。私のこっぱずかしい失敗を乗り越えて、素敵なプレゼントをあなたが見つけられますように、そしてあなたも愛のこもったプレゼントを受け取れますように。よいお年をお過ごしください。